殺人の花客



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初公開日(参考)1993年05月
分類

長編小説

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殺人の花客 (角川文庫)

2008年03月25日 殺人の花客 (角川文庫)

新宿の超高層ホテルの一室で、男性の死体が発見された。被害者は女性と宿泊する予定だったらしいがその形跡はない。かわりに見つかったのは“カタセタム”という日本では珍しいランの花粉だった。奇妙な手がかりをもとに女性の行方を追う新宿署の牛尾。だが、事件当夜にホテルで起こった幾重もの人間模様がさらなる迷宮へと誘う…。もつれた因縁の糸を、敏腕刑事牛尾正直が丹念に解きほぐしてゆく白眉の社会派推理。 (「BOOK」データベースより)




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殺人の花客の総合評価:8.80/10点レビュー 5件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.5:
(3pt)

ドラマを見てから小説を読んだものの。

片岡鶴太郎主演のドラマ「殺人の花客」の再放送を目にして、一気に引き込まれたことから、改めて小説を読んでみた。

森村誠一氏の文体は堅い印象で、小説として読むとやや冗長な作品が多く見られる。しかし本作は割とそういうこともなく、読みやすかった。

本作でもホテルマンの経験を持つ、森村氏らしい展開から事件が幕を開ける。そしてタイトルの花客というのは洒落なのだろうが、これが事件解決の大きな手掛かりになった。犯人からしたら「招かれざる客」としか言いようがない。

文体の話は先ほどに記載したが、追加でやはり気になったのは、事件の内容やトリックなどがあまりにも都合が良すぎたり、偶然が重なり過ぎるといったことが森村氏の小説には多い。本作の幕開けとなる事件もそんな内容である。この点が申し訳ないが、他のサスペンス小説より一段劣ってしまうかなと残念に思う。

また小説よりも正直なところドラマ版の方が面白く、森村誠一氏の作品は映像化と相性が良いのだろう。
文章の回りくどさや、都合の良い構成も、映像ならさほど気にならないからだと感じた。
殺人の花客 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の花客 (角川文庫)より
4041753791
No.4:
(5pt)

原作がいい、面白く純粋なサスペンス!

初期のドラマも見ましたが、私の読んだなかで初めて、原作の方が面白いと思った作品です!!
個人的にあまり好きでないこの作品(理由はあとで)、原作はより複雑な描写もあり、推理小説としての醍醐味を味わえました。人違い殺人から始まり、これも私が大~好きな「過去の事件」が関係しているし、純粋にサスペンスを描き切っています。
そして、花粉や猫が事件の鍵にもなり、生き物の証拠ってまず嘘をつくことがなく、こういう作品も多いと思いますね~。私自身の亡き愛猫とも、不思議な出来事があるので妙に納得しました!
以下、ネタバレのつもりはないですが、私の思ったことを書きます。私はこの作品、面白いのになぜか好きじゃなかったけど、原作でより「とにかく加害者が苦手」だと思いました。例えば、「破婚の条件」の場合は自己中だけど、その時の感情やむき出しの動機で(勘違いもあったけど)、こういう人はかえって目覚めたりもするのではと思うんです‥でもこちらは、同性として気持ちは分からなくはないけど、したたかで勝手な不幸を背負ってその上「人違い殺人」って・・どうもイライラ、でもこんなに「嫌い!」って思わせる作者の、また新たなすごい一面を感じて嬉しいです。う~ん・・皆さんはどう思われましたか⁈
ドラマを見た方もそうでない方も、こんなふうに原作だとより発見が多くて2培、3培楽しむことができますよ! ぜひぜひ(^_^)/
殺人の花客 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の花客 (角川文庫)より
4041753791
No.3:
(5pt)

作品の構想力が凄い

森村誠一氏の作品はどれをとっても構想力の旨さと細やかな筋書きに感嘆します。
本作品は森村氏が嘗てホテルマンだった経験が活かされたような内容になっており、ホテルを舞台としたドラマチックな筋書きが楽しめます。
題名にある「花客」の意味が最初は掴めませんでしたが、読んでいて内容が分かってくると面白い構想だなと感じました。なかなか思い浮かばないアイデアですね。
只、一つ可笑しいなと感じたのは、被害者がドアを半開きの状態で寝込んでしまっている点です。現実的には物語の流れ(男が女を待っている)からしても不可解な状況だと思うのですが・・・。
あと感心するのが、刑事らの会話の巧みさによる推理の細やかさですね。これも森村作品の力が発揮されている点だと思います。
ホテルを舞台とした偶然に起こる事件の物語に酔いしれる作品です。
殺人の花客 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の花客 (角川文庫)より
4041753791
No.2:
(5pt)

作品の構想力が凄い

森村誠一氏の作品はどれをとっても構想力の旨さと細やかな筋書きに感嘆します。
本作品は森村氏が嘗てホテルマンだった経験が活かされたような内容になっており、ホテルを舞台としたドラマチックな筋書きが楽しめます。

題名にある「花客」の意味が最初は掴めませんでしたが、読んでいて内容が分かってくると面白い構想だなと感じました。なかなか思い浮かばないアイデアですね。
只、一つ可笑しいなと感じたのは、被害者がドアを半開きの状態で寝込んでしまっている点です。現実的には物語の流れ(男が女を待っている)からしても不可解な状況だと思うのですが・・・。

あと感心するのが、刑事らの会話の巧みさによる推理の細やかさですね。これも森村作品の力が発揮されている点だと思います。

ホテルを舞台とした偶然に起こる事件の物語に酔いしれる作品です。
殺人の花客 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の花客 (角川文庫)より
4041753791
No.1:
(4pt)

膠着状態からの脱却のためには極限まで想像力を高めることである!

 本書は1996年に講談社文庫から刊行された作品だが、今回角川文庫から再刊された。「殺人」という陰鬱な言葉は、その後にある「花客」という表現によって何となく中和されている。事件の鍵を握っていたのが、ベッドの毛布に付着していた「花粉」であったことから付けられた表題である(「解説」が述べているように、動植物に関する該博な知識が森村作品の味わいを支えている)。
 読み進めてゆくうちに、本作品をテレビドラマですでに見ているように思えてきた。調べてみると思ったとおり、「殺人の花客」はすでにテレビ放送されていた。犯人像が透けてみえたが、最後まで読み通すことにした。さほど長くはない作品であり、事件は幾度となく膠着状態に陥ることになるが、それを卓抜かつ大胆な想像力で地道に突破していくのが、お馴染みの新宿西署の牛尾刑事(モーさん)だ。牛尾刑事が登場しないことを知っていれば、本書を読むことはなかったろう。これまで読んできた森村作品に比べ格段に強いインパクトは感じなかったし、殺人現場が高層ホテルという設定も森村氏の18番とはいえ、現在の私には新鮮味はない。印象に残るのは、最初の殺人事件が実は「誤殺」であったということだろう。それによって捜査方針は誤った方向に導かれ、被害者の身辺からは目ぼしい人物を見出すことはできなくなった。
 事件解明の糸口が掴めずに八方塞になるというシナリオもよくあるケースだが、重要なのは、それをどのように抉じ開けて突破口を切り開くのかということだ。本書の価値を喪失させないのは、何といっても牛尾刑事の豊かなそして時としては突拍子もない想像力である。夫婦の何気ない会話から重大なヒントを得ることもしばしばであるが、それも本書できちんと言及されている。牛尾刑事の妻澄江は実によくできた女性だ。彼女あっての牛尾である。すべての事件が一気に解決されず、読者にある種の余韻を残させる配慮もさすがだ。
殺人の花客 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺人の花客 (講談社ノベルス)より
4061818392



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