勇者の証明
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昭和20年7月25日から始めた、ドイツ人少女を長崎の、彼女の祖父の元へと送る旅は、 旧制中学校の下級生4人の男子にとって、上級生からの壮絶な「いじめ」から脱却するための旅でもあった。 途中、脱走兵と出会い、さらに臨月の妊婦を脱走兵が助けたことから、 村落の診療所で老医師に、そののち墜落した負傷米兵を助け、米兵を助けるために妊婦の父の医師の手を借り、 といった具合に、偶然の名の下に、さまざまな出会いによって、助けられ、旅を継続して行く。 かなり都合の良い物語であり、かなりの高確率で出会う人が皆、良い人でもある。 それは、まあ、良いだろう。 戦時中であっても、日本人には、矜持があった、と、そう思いたい人は少なくない。 広島では1時間、長崎では間一髪で、原爆の災禍からも逃れる、強運の主人公たち。 さらに、旧制中学校で壮絶ないじめと、強請、たかり、暴力沙汰で、我が物顔の支配者となっていた、 愚連隊のトップ3人にも復習を遂げる。 といっても、自己満足程度で、読者の溜飲すら提げられない程度のことでしかない。 ここで終われば良かったものの、最後の最後に、愚連隊の悪行三昧さえ、すべて戦争のせい、で 個人は悪くはなかったのだ、と幕を引く、そこが、読後感を最悪にした。 著者はいじめを机上でしか知らないのだろうか。 また戦争の心理を、きっちり調べていないのだろうか。 戦争に総ての責任を押し付けることが、戦争を簡単に起こしてしまう心理につながることを、 見ずに、最後の最後に性善説を押し付けられたようで、不快になる。 また愚連隊も因果応報とは全く無縁に、のちに社会で成功者となっていることも、 この部分だけは現実に近いのだろうけれど、読後感の悪さに拍車をかける。 愚連隊の人生の成功など、描く必要はなかったのだ。 星は1つで充分のような気もしたが、鉄道の状況や心理面などには価値もあり、2つとした。 4時間前後。 | ||||
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とても平常心では読めない。 時は太平洋戦争末期、少年達の旅の目的地は、広島と長崎。 想像されるとうり、少年達には、凄まじい体験が待ち受けている。 物語は、焼夷弾、敵機による列車や船舶の攻撃、荒廃した都市、などなどを、 容赦なく少年達にあびせかける。 そして物語は、終戦後に、もう一波乱あった。 勇者とは何か? 本当の勇者とは、戦時下にも存在したのと同様に、 現代も形を変えて存在している、という風に読み取れる。 | ||||
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