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人間の証明
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人間の証明の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 1~20 1/5ページ
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職場のトラックの運転手の方が読んでいると聞いて、さっそく買ってみた。 感想としては、かなり、面白い。 この作品、それなりに古いはずだが、いま読んでもあまり古臭さを感じない。 むしろ面白さ的には、いまの本にも引けを取らない。 さすが、ベストセラーになっただけはある。 売れた=良い作品、という図式で物を考えるほど、私は単純ではないが、この小説に関しては、売り上げと完成度が比例していると感じた。 場面転換が多いが、それでも(あ、場面が切り替わっちゃった・・・)と思わせず、違うシーンでも面白く読ませてくれる。 正直、昔の小説は、今の目線で読むと、ストーリーを稚拙に感じたり、人物の価値観に共感できないことがある。 しかし、この「人間の証明」は、別だ。 間違いなく、傑作。 | ||||
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森村誠一氏には仕事でいちどあったことがあるので思い入れはあるが、客観的に文章がいいなあと思う。ミステリー小説の評価はとかくストーリーに偏りがちだが、ストーリー二厚みと説得力を与えるのは文章である。森村誠一氏は731部隊のことを調べて書いたり、取材を徹底して書くのと、人間観察が鋭く深いので、それらが文章に総動員されている。わたしは筋よりも、氏の物の捉え方と思想を味わいながら少しずつ読み進んでいる。 | ||||
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ニューヨークのハーレムで暴漢により最後命を落とした米国人デカ。 彼も人非人としてではなく、人間として生涯を終えることになった。 | ||||
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人質司法に物申さんとして出版された角川歴彦さんの『人間の証明』から来ました。「不朽の名作」との煽りでしたが、令和の感覚では読めたものではありません。半世紀近く前はこれが共感を呼ぶ感覚だったのかと隔世の感がすごいです。 「人間の証明」というより「母性神話の罪」というタイトルがふさわしいのではないかと。 作中の悲劇や犯罪は「女は一個の人格ではなく妻として母としてその人生の全てを捧げるべきである」という当時の「常識」に起因しています。 まず登場する男性の思考がとにかく全員気持ち悪い。現代の感覚だと普通に犯罪者予備軍(暴行傷害や虐待や性犯罪の更正プログラムでよく報告される認知の歪みを持っている)です。女性(母親)を自分と同じいろいろな事情も感情もある一つの人格であるとは想像すらしていない。冒頭数十ページの主人公の刑事の回想シーンで読むのをやめようかと思ったくらい。 主人公は戦後警察すら手が出せなかった進駐軍に父を嬲り殺されますが、何故か「自分たちを捨てた母」や父が殺されるきっかけとなった「進駐軍に強姦されかけて、止めに入った父を見捨てて逃げた若い女」を異様に憎んでいます(加害者や面白がっていた野次馬と同じくらいに)。その憎しみから刑事になったと説明建てるのですがちょっと共感するのは無理があり過ぎる。 顔も知らない母や被害者でしかない女性を人生をかけて憎むというのは「母親は(女は)子どものために(夫のために)生きるべきだ」という思想が根底にあるからでしょう。 主人公や被害者の黒人含め、甘ったれた「子ども」の思考が、にじみ出る男尊女卑思考が読んでいてずっと胸糞悪かったです。彼、彼女らは「妻」や「母」が神話通りの献身をしてくれないからと自分を憐れんで罪を犯し、その役割を負わされた女性はその重圧から罪を犯す構造です。 クライマックスで主人公が犯人を追い詰める際の方法も読んでいてうんざりしたのですが、「母親の情に訴える」というものでした。そしてそれがタイトルの「人間の証明」らしい。 おそらく涙を誘うシーンです。しかし犯人の感じたであろう喜びから一転しての恐怖や焦燥、今の家族に対する愛情や責任感についての考察がごそっと抜け落ちてただただ断罪しているので私からみると非常に歪で不快した。 母性神話が、そして男側だけの都合が「常識」として重く立ち込めていた時代の話なのが文章の端々からよく分かります。 作者は「因果応報」な構成をしたかったのでしょうが、因果とは何か。現代の犯罪学で考えれば当時の「常識(認知の歪み)」こそが諸悪(2つの犯罪)の根源です。しかし作者は女性だけを異様に悲惨な形で罰している。 その偏りかたには令和の今も残る堕胎罪が母親(と医師)だけを罰するのと同じ感性を感じます。 随分進んだ、けれど(他国のスピードに全くついていけていない)120位台の男女ギャップ指数は至極妥当だと思いますが、既に女性活躍推進を「行き過ぎ」と騒いでいるz世代が一定数いるとか。いまだクォーター制すら導入されていないのに馬鹿げたことですが、見えていないからこそこの国の病根は深いのでしょう。どこを基準にするかによって見える景色は変わります。自国の内側だけ見て「こんなに進んだのにまだ文句を言う女どもはけしからん(行き過ぎ)」と騒いでいる昨今の言論を見ると暗鬱な気分になります。 | ||||
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戦後の混沌時代に秘密の過去がある女性、ってよくある設定と思うけどその原点なのかも。 あの人たちはどうなったの、ってかんじで中途半端に終わるエピソードが多すぎるw | ||||
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映画を見たことはない、小説も初めて読んだ。親子関係(特に母子関係)が対立することはよくある話だが、しかし当事者の心の中には相手をリスペクトする心情も少なからず存在する。それが麦わら帽子であり熊の縫いぐるみに表れているようだ。また、登場人物の関係に因果応報を感じるというか、世の中は狭いというべきか、こうなるべくしてこうなったことを“運命”と言い捨てていいものかも分からない。本作品の中には、ちょっとしたことで事件に巻き込まれる怖さと、事件を起こしてしまう人間の怖さを味わえる。個人的にはラストが衝撃的だったが、これも因果応報と捉えればものすごく納得する。 | ||||
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古い小説だが、いま読んでも色々考えさせられる。現実にあったのかもしれないと思うくらいな小説。 | ||||
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あとがきに書いてあることが全てですね。ちゃんとあとがきを読むことをお勧めします。 私は全然世代ではないが、森村誠一という著者の名前を「人間の証明」というタイトルだけは一応知ってはいたが、少し前に森村誠一の訃報を耳にしたこともあり、追悼という訳ではないが、それがきっかけで思い出し、「一度くらいは読んでみるか」と思って読み始めた。 最初はよくつながりが分からない複数の物語が始まっていき、まったく繋がりそうも無いのだが、中盤以降から徐々に繋がり始める。しかし「人間の証明」というタイトルがどうも一切意味が分からないまま読み進めるが、最後の最後にそういうことかと。 人間の奥底に触れてくるというか、人類の一番深部にせまってくるような、ある意味ご法度というか、卑怯ともいえる領域に触れてくる。そこ触れられると人類は皆キツイでしょうという感じ。 例え70代や80代の人が今読んだとしても、遥か昔の誰にでもある記憶に想いを馳せる事がでしょう。 | ||||
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随分昔に本を読んだようなしかし全く内容を覚えていない。訃報の新聞記事を読み何故かしら森村誠一のこの本を無性に読みたくなりました。戦争と貧困をそして殺人事件、内容からすると暗い感じだけれど読んでしまった後の感想はグレーの色からスカイブルーの色変わっていくようなスッキリとした爽やかさでした。棟居刑事と横渡刑事の掛け合いも面白く鋭い。棟居刑事の子供のころの復讐心がニューヨークで刑事として働くケンとつながりがあるのも面白い。人間は他人を侮る悪しき事をすれば、我に帰ってくる、神様は見てるのだとケンの最後の場面で強く感じ不思議なしかし爽快さで読み終えました。面白かったです | ||||
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金や肩書がある人が幸せ、勝ち組、金ない人は馬鹿にされたり差別される風潮がある現代ですが、この本はお金や地位だけを手に入れても、本当の幸せはお金や地位、名誉などとは違うことを教えてくれます。 親の愛情がいかに大切で必要かを教えてくれる物語と思います。 親子関係が上手くいってない人に読んでほしいです。 読んだのは10年ぐらい前ですが、一番感動した本です。人間の弱さと親子の愛情など感動した本です | ||||
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映画が好きで何回も観ていたので原作も読んでみました。 すごくよかったです。映画では省略されている部分など発見あり、それぞれの登場人物の背負っているものの重みや生き辛さが、現代人の私からは想像もつかないもので、色々と思うことがあり、感動しました。 素晴らしいお話をありがとうございました。 | ||||
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昔読んだ本をまた読み返します。 美品でした。 | ||||
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Kindle Unlimitedにあったので読みましたが、完全にハマってしまいました。 麦わら帽子のCMが流れてた時から何十年、何でこの歳になるまでこの本読んでなかったのだろう。 ホントに面白かったです。まだ読んでない人は是非読んでみて。 | ||||
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ここに「大胆なトリック」はない。「奇想天外な殺人」もない。あるのはただ非常に地味ないくつかの事件や事故でしかない。にもかかわらずそれらの事件や事故を追う人々の足跡がいつの間にか交錯し、その交点にはるか過去のある一家族の物語が浮かび上がる。「大胆なトリック」も「奇想天外な殺人」もないのだが、伏線は幾つもある。その伏線が数十年前の過去と「事件の生じた現代」とを時の流れとは別に有機的に結びつける。「人間の証明」とは、いかにも日本的な親子の情愛の証明なのだ。森村誠一の最高傑作にして推理小説界の金字塔。この後作者は『悪魔の飽食』のヒットに気をよくして同様の「悪の告発」的なものばかりを書き綴り、文体もやたら読点が増えて読みにくく、読んでも面白いものではなくなるので、なおさら貴重な作品でもある。 | ||||
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構成がとてもしっかりしている話で、時代を超えて読み継がれるべき傑作と思いました。人間がいかにrabidになりうるか、考えされられます。ジョニーの気持ちを想像するともう涙。 | ||||
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痛烈な人間批判が並びます 人間社会を 人間というマクロな総体を 作者は 歪んだものとして見ているのでしょう 一方で、個人の心を、ミクロな人間を なめるな という 強い思いも感じます 事件は、完全犯罪に近いです なぜなら・・・ 事件の核心に関わるので避けますが 到底、犯人にはたどり着きがたいのです しかし、強い思いを抱えた人間たちが、 警察から 民間から アメリカから 執念で 事件と人間を繋げていくのです 作者は個人の信念の強さもまた、信じているのです 人間社会を憎み、一方で人間を信じたいと思った 主人公棟居は、作者の心を映していると感じます そして、作中の人々のそんな強い心は、読者の自分をもひき込みました 本作をkindleに落とした自分は 先日、金湯館で全てを一気に読み通してしまいました 心に訴えてくる作品は、不滅だと感じます なお金湯館には、本作に出てくる方がまだ存命であられます 作品を読んだら、あるいは片手に、ぜひ訪れて頂きたいです きっと、行って良かったと思えますよ | ||||
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何十年かぶりに読みました。 初めて読んだような気がしますが、やはりそこそこに思い出しながら感動、感激ひとしおでした。 また数年後に読みたくなるでしょう! | ||||
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ミステリーとしては、及第点。 日米で同時に捜査が行われていくのは、 興味深かった。 人の業を描いてはいるが、 多少、古い感じは否めない。 | ||||
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林隆三さんが棟居刑事を演じた人間の証明が好きでした。45年も前の放映ですか、まだ小学生でした。いつか霧積温泉を訪ねたいと考えております。 | ||||
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昔、人間の証明の映画を見て、西條八十の「麦わら帽子」の詩とジョー山中の歌が何十年も経った今も記憶に残っています。何となく気になり、本を買ってみましたが、もう本当に素晴らしい。自分は体験したことのない戦後の混乱や地方の鄙びた温泉など、一つ一つの要素が話の中で活きています。そして、何が「人間の証明」なのかが、書籍版では明確になっています。細かい部分がだいぶ映画版と違うようです。霧積温泉に行きたいなあ。 | ||||
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