会社をリストラされ、北新宿のアパートに引っ越した児玉翔。

過去を捨て、警備員として暮らす桐生。迷い猫が縁で、飼い主の少女・翔子と出合う。

大阪の住吉大社近くで、たこ焼き屋をひとり営む岸本十喜子。 永らく失踪していた息子颯が、ひょっこり戻ってきた。

「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。

沖縄―。コバルトブルーの海辺で、早乙女蘭の上司・多田勝利検事正が急死した。

名古屋大医学部に通う、東京生まれの鏡味龍が下宿するのは、名古屋駅西にある老舗喫茶店ユトリロを営む祖父母宅。

「東京発「さくら」全乗客の安全と引き換えに、二億円を用意せよ!」殺人を繰り返す凶悪犯から届く、悪夢のような連続脅迫状。

人気作家陣が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々、第三弾が登場！ 新作映画「吸血鬼vs狼男」のプレミアに招待されたクロロックとエリカたちが遭遇した事件のカギを握るのは黒猫…？（赤川次郎「吸血鬼に猫パンチ！」） ある日、ジョージの飼い主・ユージは恋人

結婚1周年を祝って間もない加奈子に、突然の訃報が届いた。

黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。

江戸で五指に入る植木職でありながら、妻とのささいな感情の行き違いがもとで、職を捨て、妻子も捨てて遊蕩にふける男の寒々とした内面を虚無的な筆致で描いて、周五郎文学に特異な位置を占める最晩年の傑作「あとのない仮名」、夫婦の変らぬ愛情を、枯死するまで色を変えない

根強く圧倒的な人気を誇るブラッドベリの魅力を余すところなく紹介する傑作集。

タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺める「笑うな」など、ユニークな発想とブラックユーモアのショートショート集。

日本占領を企む中国の秘密組織「浸透計画」の東京テロと関西破壊計画を防いだ元自衛官の豊川亮平。

進学校として知られる天智高校。春休みのある日、人気者だった春日井奈々が校舎から転落死する。

すべての女は男の携帯を見ている。男は…女の携帯を覗いてはいけない! 話題の芥川賞作家による、家庭内ストーキング小説。

大阪のホテルで起きた女性殺害事件。

麻薬取締局(DEA)のメンバーの家族に起きる相次ぐ事故、そして死。過去四年間のうちに八人の子供と妻たちが殺されていた。

一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。

柳原通りの斬り合いに、門弟が巻き込まれたという報を受け、現場に馳せ参じた彦四郎。

怪電話から始まった老女の悲劇。

これは君が私と出会う物語。そして私が君と出会う物語。

オカリナの音が聞こえると、子供たちが消える―そんな都市伝説が広がるなか、中国系地下銀行から数百億円のプール金が紛失した。

白馬岳の山荘では週一回、売上金を麓の銀行員が徒歩で運び下ろすという。山頂でその話を小耳に挟んだ三人の若者がいた。

謎めいた美女ガブリエラが住む家が放火された事件は、小さな村を騒然とさせた。

鶴見弁護士は、函館で親友・志賀川真二の離婚式に参加した。元妻に未練のある様子が心配で、同じホテルに宿泊。

余命をかかえる二人の恋模様を切なくも温かく、美しく描いた「よめぼく」シリーズ。

空港近くのホテル。人々の笑い声は、包丁を持った元ハウスキーパーの青年、香取純一の侵入で悲鳴に変わる。

けじめをつけた私は、前よりもずっと強かった。

吉原会所の裏同心神守幹次郎にして八代目頭取四郎兵衛は、九代目長吏頭に就任した十五歳の浅草弾左衛門に面会した。

大学２年生の桜木月彦は、帰宅途中の四ツ谷駅で倒れてしまう。

警視庁城西署・霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任した高木聖大は、研修初日から警察手帳に彼女のプリクラを貼っていたことがバレるような、今風のドジな若者。

ロンドンの高名な紳士・ジキル博士の中の人格・ハイド。ハイドは夜な夜な街を徘徊し、自分の欲求のままに、行動を起こしていく。

法務部員として大東映画・東京撮影所に勤務することになった妻木悠人。

宇宙人もUFOも幽霊も超能力もまったく信じていない男、中村幸一。

カクテル占いで事件や謎を解決！ 居酒屋ミステリーの決定版 女子高生の菜乃は、駅の改札でスリの現場に遭遇、あやかを救う。

旅情ゆたかな信濃路に置き去られた殺意!!

古物商を営む仙田の妻の失踪。捜索願いを出して必死に妻の行方を探す夫。

海辺の町に暮らす二人の少年。それぞれに、決して幸せとは言えない家庭の事情があった。

ついにアガサが探偵事務所をオープン! 行方不明のペット捜しや浮気調査の依頼も順調に入ってきたが、問題はスタッフだった。

刑事には甘さだって必要です。おかしな刑事コンビが贈るスイーツミステリ! どうしてもスイーツから逃れられない刑事がいる。

鴨池信夫は売れない作曲家。彼には、鴨池商事を経営している女性実業家の徳子という猛妻がいる。

1958年アメリカ。不況がちらつくデトロイトの小さなコミュニティで、若い白人女性が失踪した。

旅行先の伊勢・志摩から失踪した娘亜矢子を内密に探してほしい―元国務大臣で製薬会社社長平山の意向を受け、十津川警部はかつての部下である橋本豊に捜索を依頼した。

高校三年生の俺・君塚君彦は、かつて名探偵の助手だった。

月波家の自宅裏口に若い男の死体があった。その日を境に、平凡だった家庭の生活の歯車が狂い出す。

クリスマスに催したクッキー交換パーティに感心したという新婦の願いで、結婚式のプランニングをすることになったジェーン。

砂漠で生まれ育ったチビのアイクは、陽光あふれるカリフォルニアにひとりやってきた。

小松基地からスクランブル発進したまま嵐の中で行方不明となったF‐15イーグル。

元禄時代の江戸を舞台に、ルパンと盗賊団の死闘!―お話かわって現代。

吉川英治文学新人賞受賞『地の底のヤマ』著者の快作! 目撃者・”見立て屋”刑事・殺人犯。

東京・立川の銀行で強盗事件が発生した。犯人が残した口唇紋をてがかりに、北多摩署刑事・相馬の捜査が始まる。

若さだけが取り柄、さして特技もないのに“何でもやる商会”を始めた4人の男女。

頼朝・頼家・実朝ら源将軍家の闇に光を当て、ベールに覆われた悲劇を鮮やかに描ききった幻想連作短編集。

レマン湖のほとりに建つ美しい館〈アトランティス〉。主は世界中から六人の赤ん坊を養女に迎え、愛情を込めて養育していた。

なぜ30歳を過ぎても、私は働かず母の金で酒を飲んでいるのか。それはあの目に出会ってしまったから。

人間の知性を超越する人工知能の研究を行っている天才科学者ウィルは、公私にわたるパートナーの妻エヴリンと共に、飢えも貧困もない良き未来の実現を目指している。

何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。

イングランドの森深く、ひっそりと咲く幻の華。

「知られざる傑作がある」と言い残し、世界的に有名な画家・山岡がこの世を去った。

西日本国際空港で開催が予定されている『魅惑のジュエリー展』。展示の最大の目玉は、純金の女神像。

あなたも危ないかもしれない…。幸せな日々が崩れる瞬間、女たちの心は静かにキレてゆく。

天才発掘師・西原無量が所属する亀石発掘派遣事務所の所長の下に「庭から遺物が出た」と相談の連絡が入った。

北海道の北浦市市長春田は、陳情上京中に失踪、数日後に武蔵野林で絞死体となって発見される。

“閃きの小悪魔”と観光業界に名を馳せる浅倉絢奈。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

「転写」という他人の脳内情報を写し取る力を持つ雨宮ジンのもとに、ひとりの女性が訪れた。

不動産ブローカーの粕谷為三は、すし屋で元愛人の霜井登代子と再会する。

戦後70年の節目に、諜報ミステリーの新星が放つ渾身作。東京で元警察庁長官が狙撃される。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

退職した刑事が娘を誘い、岡山県の吉備線の旅に出た。

事実と虚構の間に浮かぶ真実。ノンフィクション・ノベルの傑作『小笛事件』の作者が暴く心の闇!『新青年』時代の作品を初集成。

中越・永生藩の山村から、奇妙な男が江戸に送り込まれた。

全員が主人公、全員が謎。 斜線堂有紀が放つ和風×伝奇×ミステリの新境地 「もう一度聞く。

足摺岬で若い女性の腐乱死体が発見された。東京ではタクシー運転手の妻が四歳の息子を道連れに無理心中を遂げた。

日本海の中央に位置する好漁場匂島近海で多発する不可解な出来事。

北町の臨時廻り同心、白縫半兵衛に再婚話が持ち上がった。

太陽の塔、USJなど、大阪の名所で連続爆破が発生。

農民の息子ケイレブは両親を亡くし、有力者の地主フォークランドの秘書となる。

「ねえ、私を覗いているのは誰なの?」。奇妙な洋館で女は自分を見つめるビデオカメラに気がついた。

首相主催のジャーナリスト懇親会へ編集長の代わりに出席した月代。

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。

いま、謎“解”きの幕が開く──！ 昭和五十七年、初夏。

京浜運河沿いで死体があがった。身元は暴力団員、伊波肇の母親照子。

来日したハリウッドの美人女優と婚約者が交通事故で死亡した!東京で自動車整備工場を営む大道寺勉は事故を報じるニュースを見て驚く。

400年前からつづく、神秘の力をもつ者たちの秘密組織“アーケイン・ソサエティ”。

加賀百万石の留守居役・瀬能数馬が、各藩留守居役との駆け引きを描く好評の書下ろしシリーズは最終巻。

「あの二人は、本当の夫婦ではありませんね…」ベテラン警部・藤之木秀夫の言葉に新米刑事の三尋由香里は驚いた。

幼馴染の菜加には拾い癖があった。犬や猫、果てはアルマジロなど処理に困るものばかり拾ってくるのだ。

「私には話しかけないでください。

警視庁特務部逮捕特科ーー磨き抜かれた格闘・逮捕術で凶悪化する犯罪現場に臨場する超法規的「逮捕専門」部隊だ。

“ひかり116号”の個室で発見された血まみれの男が、おれを刺したのは刑事の十津川―と言い残して絶命した。