血の葬送曲



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血の葬送曲 (角川文庫)
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初公開日(参考)2021年04月
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長編小説

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血の葬送曲 (角川文庫)

2021年04月23日 血の葬送曲 (角川文庫)

線路に並べられた五つの死体は、すべて歯を抜かれ、顔を剥がされていた── スターリン体制下のレニングラード。人民警察の警部補ロッセルは、捜査を進めるうちに、連続殺人犯の正体を突き止められるのは自分しかいないと気づく。元ヴァイオリニストの自分しか。(「BOOK」データベースより)




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血の葬送曲の総合評価:8.48/10点レビュー 33件。Bランク


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(8pt)

戦争の傷痕と恐怖政治。血の凍る恐怖小説である

イギリスの二人の合作者によるデビュー作。第二次大戦から6年後、スターリンによる恐怖政治時代のレニングラードを舞台に、いつ粛正の対象になるかという不安をかかえながらも難事件の解明に邁進する刑事の苦悩に満ちた捜査を描いた歴史警察ミステリーである。
吹雪のレニングラード郊外の線路上に整然と並べられた5人の惨殺死体が発見された。遺体はすべて顔の皮膚をはぎ取られ、歯を砕かれ、喉にガラス器具が差し込まれていたのだが、それぞれに異なる衣装を着せられていた。あまりにも奇怪な状況に、事件を担当する人民警察のロッセル警部補は頭を悩ませたのだが、病理医の話から身元解明の手がかりをつかんだ。かすかな手がかりをもとに身元を判明させてきたロッセルは、被害者の間にありえない共通点を発見し驚愕する。さらに、被害者の一人がスターリンの恐怖政治の手先・国家保安省の職員だったこともあって、捜査を担当する人民警察官たちには陰に陽に厳しい圧力がかけられたのだった。
レニングラード包囲戦の傷痕も癒えていない街、いつ、だれが逮捕・追放されるかも分からない密告社会という重苦しい時代に、それでも捜査を続けようとする主人公・ロッセル警部補だが、自身もかつて国家保安省に逮捕・拷問されて左手の指を失い、将来を嘱望されていたバイオリンの道を絶たれたという経歴の持ち主であり、作品全体が異常な恐怖感に包まれている。それは、最後に事件の動機や犯人が判明しても解消されることはない。
それでも、捜査プロセス、事件の謎解き、伏線の張り方と回収、キャラクター設定が巧みで第一級の警察ミステリーだと言える。
「チャイルド44」、「ゴーリキー・パーク」などが楽しめた方、北欧警察ミステリーのファンの方にはオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.32:
(5pt)

面白い

旧ソ連の恐怖政治時代、レニングラードを舞台にしたフィクション。
凄惨な状況で転がった5つの死体。そこから始まる物語。

主人公は元音楽家の警察官となります。
元音楽家というのもしっかり意味があるのが面白い。

世界観が好きそうという方には是非読んでみて欲しい作品でした。
血の葬送曲 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:血の葬送曲 (角川文庫)より
4041095263
No.31:
(5pt)

良いと思う。

旧ソ連を舞台にした、歴史警察ミステリーです。表紙に雪の中に線路が描かれてますが、その情景や、寒さなどがものすごく伝わってくるような臨場感あふれる文章だったのでとてものめりこみました。線路に並べられた5つの遺体というのが帯にも大きく描かれていますが、物語はそこから始まります。特に難しい表現もなくすらすらと読めました。著作権があるので内容が細かく言えませんが、刑事ものが好きでない人にもオススメです。
血の葬送曲 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:血の葬送曲 (角川文庫)より
4041095263
No.30:
(4pt)

音楽と暴政の歴史ミステリー

生硬な文体とグロテスクな描写のせいで、いやな本を買ったなと思ったが、楽譜が出てきたところで、驚いた。歴史物で、しかも警察小説。
こういう作品には、松江さんのミステリ小説としての解説のほかに、ショスタコービッチの第七交響曲誕生の本当の背景、初演のための演奏者かき集めの苦労、歴史に残るベリヤの猟色犯行、ベリヤとマレンコフが同志でありながら政敵であったことなど、歴史的背景の解説も加えてほしいと思う。
血の葬送曲 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:血の葬送曲 (角川文庫)より
4041095263
No.29:
(4pt)

リアリティが有り当時の空気が伝わる

読みやすい文体で一気に読めました。
フィクションですが、実際の出来事や人物が出てくるためソ連の不穏な空気が伝わってきて、涼しい部屋で読みながら罪悪感を覚える程のリアリティ。
ただ歴史も音楽も詳しくないため、知っていたらもっと面白かったかと。読後に調べました。
ラストは少しあっさりでしたが、続編を楽しみにしています。
血の葬送曲 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:血の葬送曲 (角川文庫)より
4041095263
No.28:
(5pt)

時代の恐ろしさと殺人の恐怖が複雑に絡み合う秀逸なミステリー

舞台は1951年のソヴィエト社会主義共和国連邦・レニングラード。
疑わしくは罰せず、ではなく、疑わしくなくても逮捕な時代に
二本の線路の上に5つの死体が置き去りにされていた。
なぜ彼らは殺されたのか、人民警察警部補、主人公レヴォル・ロッセルが事件を担当することになるが

事件を解決しようと動く主人公が、捜査を進めるうちに
連続殺人犯の正体を突き止められるのは自分しかいないと気づく。
元ヴァイオリニストの自分しかできないその理由とは…。

その時代背景の恐ろしさと、残忍な殺人事件。
これらがうまく融合され、始終なんともいえない怖さがつきまとう作品。

冒頭の死体を発見するシーンからもう面白いなこの小説はと感じさせられ
見事読み終わるまでその印象は変わらなかった。
作者は本書がデビュー作で、今秋には本書の続編が刊行予定らしい。
そちらもぜひ翻訳して出してもらいたいなー。面白いの一言。おすすめです。
血の葬送曲 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:血の葬送曲 (角川文庫)より
4041095263



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