傷口はきみの姿をしている
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あらすじ
ありふれた高校生活、その裏に隠れた真実とは――。クラスメイトと適度な距離を保ち、深く関わりすぎないよう気をつけながら穏やかで平和な日々を過ごす高校生、卯月遥臣。そんな遥臣のクラスに美しい少女、鷹宮螢が転校してきた。「ボクは、深く関わる相手は自分で選ぶことにしてる。だから、わざわざ気を遣って話しかけてこなくていいよ」螢の人を寄せつけない転校の挨拶に、遥臣はクラスの雰囲気が壊れることを不安に思い、そして期待した――。遥臣が人との深い繋がりを避けてきた理由とは? 螢に惹かれる理由とはなんなのか。どこにでもいる普通の高校生たち、彼らが抱える秘密とは――。心に傷を持った思春期の少年少女たちの青春群像劇。(「BOOK」データベースより)
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評判
傷口はきみの姿をしているの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
傷口はきみの姿をしているの総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
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螢は、歯に衣着せぬ物言いでクラスの和を乱していきます。
彼女は他人の『隠し事』を敏感に察知し、それを暴くことに強い関心を抱いており、
主人公・卯月遥臣も、この娘はちょっと普通じゃないぞと興味を惹かれるのですが、
彼もまた過去に秘密を抱えていることから螢のターゲットにされてしまいます。
互いへの好奇心から奇妙な友人関係を結んだ二人。やがて彼らの前に厄介な隠し事を秘めた生徒たちが次々と現れ…というストーリー。
各章に登場するゲストの秘密を主人公とヒロインが解き明かしていく、というのが基本的な構成です。
学園ミステリの感覚で読んでしまうのですが、トリックやどんでん返しの類はなく、
提示された謎は、読み進めていくうちにあっさりと開示されます。
よって作品の焦点は飽くまで人間模様にあるわけですが、そのドラマ部分も恋愛絡みの鬱屈とした悩みばかりなので、
そうした『面倒臭さ』のようなものを許容できるかどうかが評価の分かれ目になるかと思われます。
文章自体に癖はなくとても読みやすいです。
決して陰険さに特化した作風ではありませんので、鬱屈とした青春物(やや学園ミステリ風味)が好みであれば問題なく楽しめるでしょうし、
逆に「うじうじしたのは嫌だなあ」という方は楽しめないかも知れません。
ヒロインの螢がクールなボクっ娘で次第に主人公にデレていったり、
(重い事情はあるものの)従妹の男の娘と主人公が満更でもない関係だったりと
キャラ文芸的な楽しみ方もできる作品です。