流氷民族(氷河民族)
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印象としては台風のような小説。周りばかりが慌ただしく、中心は静か。そんな感じのお話。 科学的視点より吸血鬼の体質を解明するくだりは興味深かった。ただストーリー展開に難有りか。まとまってはいるものの、肝心の吸血鬼が眠ったまま、一度も起きること無く物語は終わる。 眠った吸血鬼をめぐる様々な視点、多様な立ち位置の人々が意見をぶつけ合うあう描写は楽しめた。中には吸血鬼に惚れた人間もいたり。吸血鬼は眠っているので彼らの意見は一切ない。 〜宇宙人が友好的ならば共存し人類の進歩に寄与する。敵対的ならば共存不可、人類に危害を加える〜 古典的SFプロットに酷似している。この基本骨組みに如何なる肉付けが施されたか、見定めるかが楽しい。 ミソとしては吸血鬼はグレイや火星人のようなステレオタイプの知的生命体や映画「第9地区」に登場したエビ星人の如き気持ちの悪い形態ではない。同じ祖先から発生した亜種であり、姿形は人間そのものなので情が移るし、人間と異種交配できる。人間と大差のない亜人類吸血鬼と如何に向き合い共存するかが問われている。 | ||||
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昔の作品だから・・・ということもあると思うが、どうも山田先生の作品にしては今ひとつと言わざるを得ない。 ドライブ中、飛び出してきた少女をはねてしまったという導入はいい(そして、その少女はなぜか眠り続けたまま)。しかし事故を起こしたのならすぐに救急車を呼び、警察に連絡だろう。それをせずに医師の友人の自宅に運び込むというところで、すでに話が破綻している気がする。その後は今度は物語が急ぎ足になるのだ。関係者が次々に殺され、主人公が敵の本拠地に侵入したら捕まってしまい、なぜかすぐに亜人類についての種明かしを丹念にされる・・・。そんな馬鹿な。最後も、おおごとになった割にはいきなり主人公は平穏な日常に戻っている。 この物語、もっと長編にすべきだったのではないか。短すぎて消化不良を起こしている気がする。 | ||||
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吸血鬼ものが好きなので嬉々として読み始めたが、山田正紀作品としては、どうもいまひとつであった。一応最後まで読ませる力はあるのだが、盛り上がりにも欠けるし、感情移入も難しい。今まで間違いなく壮大なドラマの世界に連れて行ってくれていた作者らしさが全くない。星二つに近い三つといったところ。 これから山田正紀に挑戦という方、本作品は抜いてもいいかも。 | ||||
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バンパイアを保護するグループと、その撲滅を図るグループの争いを描きます。ひょんなことから、その争いに巻き込まれた主人公は、バンパイアを探して、あっちにブツカリ、こっちにブツカリします。残念ながら、バンパイアは活躍しません。眠ってばかりいます。なぜ、バンパイアは、眠ってばかりなのか、なぜ、血を吸う必要があるのか、バンパイアって、そもそも何なのか?を生物学的に解いていくところが、読みどころです。なぜバンパイアものが「流氷民族」というタイトルになるのか?それがポイントでした。誰が敵で、誰が見方なのか、バンパイアは、どうなるのか・・・とSFアドベンチャー?サスペンス?的な楽しさも、当然ありました。 | ||||
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