イヴの夜
- 恋愛小説 (118)
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クライムノベルの書き手として知られる小川勝己氏。 したがって『イブの夜』というタイトルが付いていても、甘ったるい展開にはならない。 そもそも主人公ふたりの出会いからして恋愛小説のそれとは180度異なる。 男は出刃包丁に刺身包丁、女はスタンガンに巨大なナイフを構えて対決するのだから。 脇役たちも曲者ばかりで、このへんは『葬列』や『彼岸の奴隷』にも通ずる。 が、本作をカテゴリー分けするなら、やはり恋愛小説になるだろう。 口下手で、コミュニケーション能力にやや難がある、いわば似たもの同士のふたりが、 偶然の出会いから少しずつ距離を縮めていくさまは恋愛モノの常道といえる。 また、ふたりとも猜疑心が強いだけに読者をやきもきさせる仕掛けにも事欠かない。 それはミステリー小説としての一面にもうまく作用しており、 主人公たちが疑いを抱けば抱くほど謎とスリルが深まる構成になっている。 ただし、未回収のままの伏線がいくつかあり、肩透かしを食らったのは残念に思った。 | ||||
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小川勝己さんの本ははじめて読むけど、人の心の弱さや負の要素の描き方に定評のある人らしい。この本も現在の若者特有のコミュニケーション不全で生きにくい人生を送る二人の若者を描きます。積極的に話すことが苦手な、この二人みたいなタイプの人っていますよね?その性格故に軽く見られることは多いのだろうけど、だからこそ彼らの心には強い「意思」や「思い」がある。こういう人だからこその強さも感じた。自分たちの都合のいいように事実を加工するマスコミの姿にも閉口人の死や残酷な事件をまるでショーのように報道する。それを見ることに慣れている私たち視聴者は、その影で世間から疎んじられて、居場所を失ってしまう人たちの存在を忘れがちだ。事件で傷を負った被害者はマスコミや世間の目から第二の苦しみを受ける。犯人の正体や犯行に至る動機付けが安易で弱かったり、突っ込みどころ満載ですが、重いテーマの割りには軽く読み進められる本でした。十分面白かったけど、もっと細部まで丁寧に書いてほしかったから星は3つでとどめます。 | ||||
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