彼岸の奴隷
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
彼岸の奴隷の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何十年も前に読んだ、大藪春彦先生を思い出した。ソレをもっと凄惨に描いた感じ。銃撃シーンは大沢在昌先生の感じもあったかなぁ。登場人物の誰にも共感出来ないし、出てくる輩のひとりとしてその精神世界は理解できない。でも、著者はそう云う狂気の世界を描きたかったのかな。 文中「キチガイ」と云う言葉が伏せ字になっていたが、なんの自主規制か検閲か判らないが、やめた方が絶対に良い。日本語文学の衰退に繋がって行くと思われる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジェームズ・エルロイを彷彿とさせるノワール感。 首と手首を切断された死体が発見され猟奇殺人を捜査するというミステリー小説の典型かと思わせておいて、一筋縄では行かない。 ミステリー小説にありがちな犯人探しの要素はゼロだ。 そういう小説ではなく、エルロイ的な退廃、人間の業、俗物性をこれでもかと描き出している。 著者の真骨頂である暴力描写は健在であり、血と精液の臭いが漂ってきそうな生々しいエログロ満載だ。 さらに清々しいまでにキ○ガイばかりの登場人物。 小学生を半殺しにして所轄のマル暴に異動になった和泉龍一、脳内妄想で和泉の性奴隷を「演じて」いる川奈智沙、被害者の娘でどこか逝ってる大河内涼、異常な性癖を隠そうともしない暴力団の若頭の八木澤‥‥キチ○イだらけでいちばんネジが飛んでいるのは常識人に見えていた主人公の蒲生信昭だった。 終盤の蒲生のイカレっぷりは、それまで暴虐の限りを尽くしていた和泉が「正常」に見え霞んでしまうほどだ。 ダルマ女、獣●、カニバリズムと悪趣味な性癖を披露しまくる八木澤のキチ○イ度も凄まじいが、それを上回る性的な倒錯を抱えた蒲生の闇もまた深く悍ましい。 昇任試験の点数稼ぎ、検挙率のための足の引っ張り合い、上司の陰湿なパワハラで自殺した警官と隠蔽‥‥警察組織が暴力団よりも恐ろしく感じた。 読了後、虚しさと胸糞悪さに支配されるが全ては和泉の○○だったのか、どこからどこまでが和泉の○○だったのか考察することができる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物が全てコワレテいて、描写はグロテスクで凄惨なのに、 少しも嫌悪感を感じることなく物語に惹きこまれました。 展開もスピーディーで、和泉と蒲生のキャラクターもハードボイルドで狂っていてよかったです。 愛しいものとのある種の同化についても考えさせられました。 まぁ、でも一番コワレテイルのは、ココで描かれた警察組織かもしれません。 とても楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北野武、エルロイ、デビッド・リンチ等、作者が好きなものを詰め込んで煮込みましたという感触です。 とはいえ単なる模倣にはなっておらず、作者なりにエンタメにしようというバランス感覚が窺えたのが良かったです。 ノワールが好きな人ならおすすめです。 あまり売れている作家ではないですけど、例えば馳星周のバカ売れしたノワール作品と比べて質が落ちるなんてことはまったく無いですよ。 売れてるかどうかなんてマス層に引っかかるかどうかでしかない。 そういう意味ではマス向けではないですが……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
秋の夜長のお供に最高の一冊。活字中毒の私を満足させる一冊です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 12件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|