殺人鬼



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初公開日(参考)1989年12月
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長編小説

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殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)

2011年08月25日 殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫)

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。 (「BOOK」データベースより)




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殺人鬼の総合評価:6.23/10点レビュー 150件。Cランク


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全13件 1~13 1/1ページ
No.13:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

残酷ショーのオンパレードだが、しかし…

綾辻行人氏、容赦なし!

まさに王道のスプラッター・ホラー。綾辻氏のスプラッター・ホラー好きはつとに有名だが、その趣味を前面に満遍なく筆に注ぎ込んだのが本書だ。

TCメンバーという、年齢も性別、国籍、職業も無関係である一つの条件を満たしていれば入会できる親睦団体の、東京第二支部として集まった面々。

中学教師の磯部秀二と真弓夫妻、会社員の大八木鉄男、自称カメラマンの洲藤敏彦、大学生の沖元優介、OLの千歳エリ、女子大生の茜由美子、中学生の麻宮守がそのメンバーである。それぞれに色んな過去を抱えており、ある者は自分の息子を事故で亡くし、またある者は母親を事故で亡くしている。

まずこの手の連続殺人鬼による殺戮劇にありがちなセックス中の殺人で幕を開けるところが笑える。しかしその笑いも束の間でその死にざまの惨たらしさに思わず目を背けたくなる。

都合15ページ亘って描写される殺人鬼による殺戮ショーの凄まじさはまさに戦慄ものだ。
木杭で下半身同士を打ち付けられ、身動き取れないまま、男は首を斧で刈られ、女はまず左足を太腿から切断された後、左腕を肘から切られ、そして首を刈られるという凄惨さ。その描写が実にリアルで凄まじい。

その後も綾辻氏による殺戮ショーは続く。3人目の犠牲者は焚火の中に顔を押し付けられ、焼け爛れされた後、頭を斧によって割られる。

4人目の犠牲者は両足を切断され、逃げられなくなったところを2人目の犠牲者の左腕を喉にねじ込まれる。

5人目の犠牲者はさらに凄惨だ。天井から逆さに吊るされた状態で眼球を錐で繰りぬかれ、視神経が付いた状態で自身の口の中に入れられる。更には腹を掻っ捌かれ、流れ出た腸を口の中に咥えさせられ、もはや正常な判断が出来ないまま、生に執着した犠牲者は己の腸とは知らずに生きるために貪り食って死ぬ。

6人目の犠牲者は頭を両手で挟み込まれ、親指を両目に押し込められて潰された上、首を180度捻じ曲げられた状態でぺしゃんこに潰される。

7人目の犠牲者は手首を切られた後、馬乗りにされ、片手をぐいぐいと口の中に押し込まれ、何と食道の壁を突き破り、胃を鷲掴みにされて口から引き抜かれる。

どうだろう、この残酷ショーのオンパレードは。
この徹底した残酷さはなかなか書けるものではない。生半可な想像力ではこれほど凄まじい殺人方法が浮かばないからだ。
それを着想し、生々しい描写で執拗に描き続ける綾辻氏。
本書を書くとき、彼の中に一己の殺戮マシーンが心に宿っていたのではないだろうか。つまり作者自身が殺人鬼になり切っていた。そう思わせるほどの怖さと迫真さに満ちている。

しかもこれほどの典型的なスプラッター・ホラーに綾辻氏はある仕掛けを施している。

最後の生存者1人になった時、その仕掛けが判明する。

このある条件は最後の方で解った。

典型的なスプラッター・ホラーを綾辻行人氏が書くわけがない、何かあるはずだと期待して読んだのだが、その期待が最後で萎んでしまった。
むしろ逆にシンプルに徹底したB級ホラーぶりを愉しむが如く、存分に筆を奮ってほしかったくらいだ。最後の真相を読むとなおさらそう思う。

しかし本書はこれでは終わらない。今回発見されなかった双葉山の殺人鬼が再び姿を現す『殺人鬼Ⅱ』が控えている。
このような出来すぎな結末になっていないよう、更に上のサプライズを今度こそ期待したい。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

B級スプラッタホラーにオマケのようにミステリ要素を加えた作品

『13日の金曜日』のパロディ?という感じに、斧をメインウェポンとした大男の殺人鬼がキャンプに来た男女を殺しまくるというストーリー。
セックスしている男女がその最中に襲われたり、次に殺される人間が前に殺された人間の生首を発見するとかB級ホラー映画のお約束な展開がちりばめられています。
入念な殺害描写などが「文章だから表現できるグロさ」みたいなのに挑戦している感がありましたが、単にグロいだけで怖くはないです。

綾辻氏なので、これだけでは終わらないだろうとオチのどんでん返しに期待して最後まで読みましたけど、まぁなんとなく途中で予想がついたオチで、全体的にビミョーに感じた作品でした。

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.11:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

B級ホラー映画小説

B級ホラー映画(特に殺人鬼もの)が好きな人間であれば読んでみることをお勧めする。
映画ではどうしても全てを表現できない殺人シーンが小説では詳細に表現できる。
また、先に「暗闇の囁き」を読んだか読んでないかで評価が分かれるので、これが一番の重要なポイント。
有名な殺人鬼ものホラー映画としては、
「13日の金曜日」のジェイソン・ボーヒーズ
「ハロウィン」のマイケル・マイヤース
「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス
がある。
この小説の冒頭では「13日の金曜日」を彷彿とさせる。
殺人鬼の残虐性では「ハロウィン」のマイケルだ。
そして殺人方法は小説ではチェーンソーではないが、ずたずたに切断されるのでレザーフェイスとなろう。
特に冒頭の殺人シーンの「私の腕があ!」はグロすぎる。
このように有名なホラー映画の良いとこ取りをしており、ファンにはたまらないだろう。
また、単なる連続殺人かと思いきや、綾辻氏の作品定番のあっと驚くトリックもある。
それから、先に「暗闇の囁き」を読んでいると、「なるほどそうだったのか」と思わず唸ってしまうだろう。
大絶賛したいが、万人向けではないので敢えて一つ評価を落としておいた。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

殺人鬼の感想

綾辻さんの作品だから・・・というので読んだ覚えがあります。が、館シリーズとは全く違い非常にグロテスクな内容になっています。読書中も嫌悪感しかなかったのですが、そこはやはり綾辻さんらしく一筋縄ではいかないオチを持ってきてくれています。

ただ、やはり好みの作品ではありませんし、人に薦めることもできません。

mkaw11
HAAP6CBX
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

殺人鬼の感想

読んでて気持ちが悪くなった。

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ポンタ
IJH03NJO
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

殺人鬼の感想

13日の金曜日にしても小説にしたらショボイんだろうな。

レビューを散見しているとグロい、怖いという意見が多い。
だが、物語に没頭できてこそのグロであり、その世界観に入り込むことが出来なければただの文字だ。
演者の迫真の演技や効果音が目から耳から入ってくる映像には勝てっこないが、こういう世界を表現するのが好きなのであれば、もう少し考えたらどうか。
ただ人を殺したいだけの殺人鬼であり動機も何もない。
ただ殺すだけでなく、首や手足を切断したり、内蔵を引きずり出したりする必然性もない。
そこに何の物語もない。
こういうグロいのを描きたいだけ、まずグロやら読み手が不気味に思いそうな事が最初にあって、お話の部分は後付けの付録。
そんな気がします。
「Another」もそんな感じだった。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.7:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

一番好き

綾辻作品で初めて読んだ一作です。古きよきスプラッタホラーの王道を行く作品でしたが、読んでいく途中で違和感にさいなまれる。それが何なのか解らぬまま最終章に到達した時、まさに思考を殺されました。
こんなにウマが合う作者には出会ったことがなかった。
これが綾辻ワールドにハマったキッカケとなりました。

こた
EDTCPA89
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

殺人鬼の感想

怪奇現象を論理的に収束させる綾辻ホラー。綾辻さんが冒頭で述べていた「仕掛け」に関しては、話の進み方がなんか変な感じがするなぁと思いながら気づけませんでした。目を背けたくなるようなグロテスクな文章も効果的。

水生
89I2I7TQ
No.5:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

殺人鬼の感想

騙された~(いい意味で)やっぱり綾辻先生はすごい!でも、グロテスクなシーンはちょっと。。。吐き出そうですから、一点マイナスしました。***これから読む方は、読む前に、私のように最後あたりのページをめくらないでください。(ネタバレありますから)!!(文法が間違えたなら、すみませんでした。自分は外国人なんです)

CasT_EyE
5SSX46FU
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(5pt)

喰えば、助けてやる


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鬼崎まなつぅ
3QC7T257
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人鬼の感想

双葉山にキャンプでやってきた<TCメンバーズ>の一行を待っていたのは、その山に住むと言われる残虐無慈悲な「殺人鬼」だった!残酷描写もさることながら、相変わらずの一発トリックが炸裂していて楽しめました!ただ、あのネタを今一つのとこで看破できるところまで目星つけたのが口惜しかったです(笑)まあ、逆襲編でこの借りは返すということで(笑)

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ジャム
RXFFIEA1
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

ただの悪趣味小説に感じてしまう

後半、綾辻作品らしいトリックがあっても、結局やりすぎのスプラッタ小説にしか感じられなかった。
私は比較的グロい小説も好きなのですが、なんかこの作品は受け付けませんでした。

アルバトロス
CRRRDTJB
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人鬼の感想

スプラッターなのだがそんなに気分は悪くならない。
陰湿ではなくスパッと割り切ったセンスを感じた。

Ariroba78
5M53WTS6
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