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殺人鬼



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殺人鬼の評価: 5.46/10点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.46pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

残酷ショーのオンパレードだが、しかし…

綾辻行人氏、容赦なし!

まさに王道のスプラッター・ホラー。綾辻氏のスプラッター・ホラー好きはつとに有名だが、その趣味を前面に満遍なく筆に注ぎ込んだのが本書だ。

TCメンバーという、年齢も性別、国籍、職業も無関係である一つの条件を満たしていれば入会できる親睦団体の、東京第二支部として集まった面々。

中学教師の磯部秀二と真弓夫妻、会社員の大八木鉄男、自称カメラマンの洲藤敏彦、大学生の沖元優介、OLの千歳エリ、女子大生の茜由美子、中学生の麻宮守がそのメンバーである。それぞれに色んな過去を抱えており、ある者は自分の息子を事故で亡くし、またある者は母親を事故で亡くしている。

まずこの手の連続殺人鬼による殺戮劇にありがちなセックス中の殺人で幕を開けるところが笑える。しかしその笑いも束の間でその死にざまの惨たらしさに思わず目を背けたくなる。

都合15ページ亘って描写される殺人鬼による殺戮ショーの凄まじさはまさに戦慄ものだ。
木杭で下半身同士を打ち付けられ、身動き取れないまま、男は首を斧で刈られ、女はまず左足を太腿から切断された後、左腕を肘から切られ、そして首を刈られるという凄惨さ。その描写が実にリアルで凄まじい。

その後も綾辻氏による殺戮ショーは続く。3人目の犠牲者は焚火の中に顔を押し付けられ、焼け爛れされた後、頭を斧によって割られる。

4人目の犠牲者は両足を切断され、逃げられなくなったところを2人目の犠牲者の左腕を喉にねじ込まれる。

5人目の犠牲者はさらに凄惨だ。天井から逆さに吊るされた状態で眼球を錐で繰りぬかれ、視神経が付いた状態で自身の口の中に入れられる。更には腹を掻っ捌かれ、流れ出た腸を口の中に咥えさせられ、もはや正常な判断が出来ないまま、生に執着した犠牲者は己の腸とは知らずに生きるために貪り食って死ぬ。

6人目の犠牲者は頭を両手で挟み込まれ、親指を両目に押し込められて潰された上、首を180度捻じ曲げられた状態でぺしゃんこに潰される。

7人目の犠牲者は手首を切られた後、馬乗りにされ、片手をぐいぐいと口の中に押し込まれ、何と食道の壁を突き破り、胃を鷲掴みにされて口から引き抜かれる。

どうだろう、この残酷ショーのオンパレードは。
この徹底した残酷さはなかなか書けるものではない。生半可な想像力ではこれほど凄まじい殺人方法が浮かばないからだ。
それを着想し、生々しい描写で執拗に描き続ける綾辻氏。
本書を書くとき、彼の中に一己の殺戮マシーンが心に宿っていたのではないだろうか。つまり作者自身が殺人鬼になり切っていた。そう思わせるほどの怖さと迫真さに満ちている。

しかもこれほどの典型的なスプラッター・ホラーに綾辻氏はある仕掛けを施している。

最後の生存者1人になった時、その仕掛けが判明する。

このある条件は最後の方で解った。

典型的なスプラッター・ホラーを綾辻行人氏が書くわけがない、何かあるはずだと期待して読んだのだが、その期待が最後で萎んでしまった。
むしろ逆にシンプルに徹底したB級ホラーぶりを愉しむが如く、存分に筆を奮ってほしかったくらいだ。最後の真相を読むとなおさらそう思う。

しかし本書はこれでは終わらない。今回発見されなかった双葉山の殺人鬼が再び姿を現す『殺人鬼Ⅱ』が控えている。
このような出来すぎな結末になっていないよう、更に上のサプライズを今度こそ期待したい。


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Tetchy
WHOKS60S
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人鬼の感想

双葉山にキャンプでやってきた<TCメンバーズ>の一行を待っていたのは、その山に住むと言われる残虐無慈悲な「殺人鬼」だった!残酷描写もさることながら、相変わらずの一発トリックが炸裂していて楽しめました!ただ、あのネタを今一つのとこで看破できるところまで目星つけたのが口惜しかったです(笑)まあ、逆襲編でこの借りは返すということで(笑)

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ジャム
RXFFIEA1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人鬼の感想

スプラッターなのだがそんなに気分は悪くならない。
陰湿ではなくスパッと割り切ったセンスを感じた。

Ariroba78
5M53WTS6

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