(短編集)

紫の傷



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    8.00pt (10max) / 1件

    7.00pt (10max) / 1件

    Amazon平均点

    4.75pt ( 5max) / 4件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    1pt
    サイト内ランク []-
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)1994年11月
    分類

    短編集

    閲覧回数2,869回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数1

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    紫の傷 (双葉文庫)

    2002年09月01日 紫の傷 (双葉文庫)

    久茲里枝の喪服の裏にひそんでいた模様と同じ紫の文字で―紫の傷。二十八年前の罪の傷。二十八年というのは偶然だろうか。俺の年齢が本当は二十八歳である可能性もあるというのに…それから俺がボディガードとして雇われたことも。あの人が泉涌寺という寺であんな言葉を口にしたのも…「紫の傷」より。男と女が織りなす“愛”のモザイク。珠玉のミステリー五篇。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    紫の傷の総合評価:9.20/10点レビュー 5件。-ランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    紫の傷の感想


    ▼以下、ネタバレ感想

    ※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

    氣學師
    S90TRJAH
    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.4:
    (5pt)

    長年読みたかった連城三紀彦の短編集です

    若い頃夢中になって何作も読んだ連城三紀彦の推理小説。
    連城の作風が恋愛小説に移っていった頃に熱が冷めて、自分の人生を生きて二十数年。
    ふと、また興味が湧いて、手持ちの本に加えて新刊で手に入る作品を読み始めましたが、この短編集「紫の傷」は中々手に入らない。文庫の古書として1500円は少々お高いかなと思ったのですが、手元に置いておきたくて購入しました。充分美品で買い求めて後悔無いものでした。
    収録作品は「唯一の証人」「ゴースト・トレイン」「落書きの家」「眼の中の現場」「紫の傷」
    早速読み始めたところです。
    連城三紀彦の文章には幻惑される魅力を感じます。小説の結末が分かっていても、読了後も本棚に並べて、人生の後半、繰り返して読むこととします。
    紫の傷Amazon書評・レビュー:紫の傷より
    457523205X
    No.3:
    (5pt)

    無名だが、ファンは必ず読んでほしい

    2013年10月に著者が逝去して、3年が経過しました。
    その早すぎる死を残念に思うとともに、もう新作が読めなくなった寂しさを感じています。
    そうした中で、読み落とした傑作はないかと探していたところ、割と高評価を得ていたのが、本書でした。

    本書には、次の4つの短編が収められています。
    1. 唯一の証人
    2. ゴースト・トレイン
    3. 落書きの家
    4. 眼の中の現場
    5. 紫の傷

    反転に次ぐ反転、繰り返されるサプライズ、どんでん返しの連続、といった次々と騙し絵を見せられているかのような連城ワールドが思う存分に展開されていて、どの作品も甲乙つけがたい、クオリティーのとても高い短編集だと思います。

    中でも、印象的な作品は、と言えば、2.ではないか、と思います。
    この作品は、「小説推理」の1987年2月号に掲載されたものですが、この号では、赤川次郎と著者の競作というユニークな企画が組まれています。
    その特徴は、お互いが代表的な作品のリライトを行うというものでした。
    つまり、赤川次郎は、著者の直木賞受賞作「恋文」を題材に、「ラブレター」という作品を書き、著者は、赤川次郎のデビュー作「幽霊列車」を題材に、「ゴースト・トレイン」を書いたのです。

    「ゴースト・トレイン」は、もうひとつの「幽霊列車」事件という体裁を取っており、幽霊シリーズの常連、女子大生の永井夕子と、警視庁捜査一課の宇野警部も登場します。
    著者と赤川次郎は作風も違い、接点を感じにくいですが、こんなところでコラボしていたのです。
    そんな意味で貴重な作品と言えるのではないでしょうか。

    当時は、書店の立ち読みで、この企画を知り、いつか一冊の本にまとめられたら、読んでみようと思ったきり、じつは忘れていたのですが、本書を手にして、目次を見た瞬間、「あの作品だ」、と記憶が蘇ってきたものです。

    もし、本家の「幽霊列車」を読まれている方であれば、かなり楽しむことのできる作品だと思います。

    その他の作品も、高品質なミステリ。
    読んで損はない一冊と言えます。
    こんな短編集が無名とは、少し不思議な気がしますね…。
    紫の傷Amazon書評・レビュー:紫の傷より
    457523205X
    No.2:
    (4pt)

    通常の"騙し"の技巧に「プラスα」を加えた短編を集めた秀逸な短編集

    表題作の他、「唯一の証人」、「ゴースト・トレイン」、「落書きの家」及び「眼の中の現場」の5つの短編から構成されるミステリ短編集。私は作者のデビュー当時(「変調二人羽織」)からのファンで、作者の「白と黒」、「陰と陽」を一瞬の内に反転させる"騙し"の技巧を愛好して来た(その意味では短編集「夜よ鼠たちのために」が最高傑作だろう)が、本作もその"騙し"の技巧が楽しめる秀作である。

    冒頭の「唯一の証人」は、題名の意味がイヤと言う程に読む者の胸に染み渡る"皮肉"に満ち溢れた佳作。「ゴースト・トレイン」は、幻想小説風で、田舎町を出た事がない初老の男の心理を一皮一皮剥くためにミステリ的手法を用いたとも取れるし、その「逆もまた真なり」という印象も受ける不可思議な短編。「落書きの家」は、やや実験的な短編で、ワザと信用の置けない女子高生の"問わず語り"によって「白と黒」の反転を実現させたこれまた佳作。「眼の中の現場」は、「レジェンド」中での伊坂幸太郎氏推薦の短編で楽しみにしていたが、出来は悪くはないものの、"くど過ぎる"(練りに練ったとも言える)感じがして、切れ味という点で今一つという印象を受けた。掉尾の表題作は、コメディ仕立てで、やはり「白と黒」の反転を実現させた意欲的な短編。

    全体として、通常の"騙し"の技巧に「プラスα」を加えた短編を集めた作品という印象が強い。いずれにせよ、作者の力量を十全に味わえる秀逸な短編集だと思った。
    紫の傷Amazon書評・レビュー:紫の傷より
    457523205X
    No.1:
    (5pt)

    紫の傷

    久しぶりに連城三紀彦の短編集を読みました。
    「唯一の証人」「ゴースト・トレイン」「落書きの家」
    「目の中の現場」「紫の傷」の五編。
    緻密な構成の元に組み立てられ最後まで読まないとわからないという
    仕掛けがすごく魅力的です。
    「紫の傷」はおしまいが唯一明るかったですが他は推理仕立て(それも
    極めて面白いどんでん返しもありの)にはなっているけれど
    根底にあるのは孤独と愛だと実感しならが読みました。
    独得なひねりとタッチがぐいぐい読ませてくれました。
    意表をつくようなにんげんの影の部分をえぐり出すような洞察力で
    迫ってきます。深夜から明け方まで読みふけりました。
    先に届いた1円本がひどい状態だったのであきらめていたところ
    とてもきれいでよかったです。
    出品者さまによって違うんだなぁと感心してしまいました。
    丁寧は配送ありがとうございました。
    紫の傷Amazon書評・レビュー:紫の傷より
    457523205X



    その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク