少女
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官能小説、少女売春、旅先でのセックス経験、不能の夫に代わって妻とセックスする話、夫婦交換と、セックスに関係した短編五作で、作中にはセックスに関する描写が多い。「少女」と「盗まれた情事」がお勧め。 「熱い闇」 週刊誌編集者の由紀は、官能小説家の上原の担当をしているが、自分と青木との間での情事と瓜二つの内容がその原稿に執筆されている謎。それなりに合理的な説明がなされるものの、そのような行動を取った登場人物の心情はいささか理解しがたい。 「少女」 家賃の支払いに使った紙幣の通し番号から、郵便局の強盗犯人と疑われる主人公。その金は、買春した少女の財布から盗んだものだが、その少女が警察に対して買春も窃盗も否定した謎。真相の逆転構造が見事。少女の「復讐」の意味が真相に活かされている。 「ひと夏の肌」 八十日間の記憶を喪失し、旅先の山口県の弔い浜で倒れているところを見つけられた主人公。四つの場面だけを鮮明に記憶していた。失われた記憶を取り戻すために、弔い浜を再訪し、ミツ江と知り合い、ミツ江との情事にのめり込んでいく。記憶にある四つの場面のうちの三つが、ミツ江との間で繰り返され、不審に思う主人公。合理的な解決ではないので、やや拍子抜けする作品。 「盗まれた情事」 不能の自分に代わって妻を抱いてほしいという奇妙な依頼を雑誌で見て、それに応じることになった主人公。情事の最中に誰かの視線を感じるようになり、やがて殺人事件が発生し、主人公は妻のアリバイの証人となるが……。 奇妙な依頼、のぞき見されているのではという疑い、殺人事件の発生、意外な真相と、起承転結のいずれも高得点の作品。エレベーターでの勘違い、ハンカチを渡されたこと、夫が電話で発した言葉の意味など、伏線もすばらしい。 「金色の髪」 フランス人夫婦と日本人夫婦の夫婦交換をテーマにした映画を撮影する話が、主人公のカメラマンの視線で語られる。主人公は、金色の髪を持つクレールに魅せられ、夫のロジェに殺意を抱くようになるが……。 最後に、主人公は騙されていたことに気づく。 | ||||
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少女と中年男性との交友関係を描いているのだが途中から 別建ての人物が登場して訳が解らなくなった。 もう一度戻って読み返そうと思ったが、取り立ててその必要を 感じず、最後まで読んだが…後味の悪さを感じた。 | ||||
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確かに、この年代からすでに援助交際という名の少女売春を予見していた連城三紀彦の感覚は、 すごいと思います。 でも、確かに他のレビューでもある通り、表題作以外は、特に意外性はないし、性風俗を取り扱った ようなものばかりで、作者は何でこんな作品書いてしまったんだろう?という戸惑いと疑問の方を、 強く感じてしまいました。 「熱い闇」なんて、主要人物の一人が、すばり官能小説家という設定ですし。 それに、この作品なんて、内容がかなり倒錯的な感じで、読んでいてきつかったです。それ程、本来の作者の作風とは、異なるものを感じてしまったもので。 「少女」も、真相というより、この少女自身が一番のミステリーだと思ってしまいました。 作者の数多くある作品の中で、必ずしも良い出来の作品とは、言えないと思います。 あまり印象に残らないような話ばかりだし。 ミステリー主題のものでも、男女の謎に焦点を当てたようなものでも、他にいくらでも、 ずっと良い作品群があると思うので、連城作品ファン初心者には、向いていないと思います。 むしろ、すでに大抵の作品は、読んだ通のファン向きでしょう。 私には、この作品集、どこが良いのか、わかりませんでした。今回の作品群の傾向が、 私の好みに合わなかったというのも、あるかもしれませんが。 | ||||
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連城三紀彦さんの以前書いた「恋文」のような恋愛ミステリーを期待したが、週刊誌連載のエロ小説みたいで途中で読むのをやめました | ||||
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「私と寝ない?」うらぶれたバーテンの「彼」が喫茶店で新聞を広げているところに、 少女は声をかけてきた。 その日暮らしで、最初から金を払うつもりなどなかった「彼」は、ことを果たした後、 少女の隙を狙って、その定期入れから2万円を盗んで逃走する。 ところが、その金はつい先日、郵便局から強奪された金の一部だった…。 「少女」ほか、得体の知れぬ欲望と性愛に絡み取られた男・女の心理をミステリアスに描く 計5篇の短編集。 どの作品も必ずオチというか、ミステリー仕立てのトリックが仕掛けられているが、 「少女」以外は、意外性はそれほど大きくは無い。 というか、主題はあくまで男或いは女の性(さが)そのもののような気がした。 連城作品らしい情緒纏綿たる描写も全開。 それにしても、もともとは1984年刊行の作品だが、「少女」で取り上げる今で言う援交 (作中では「少女売春」となっている)は、その頃はまだ一般に認知されていなかった と思うが、さすが作家の嗅覚というか、時代感覚は一流であると感じた。 | ||||
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