刑務所帰りの旧友と再会し、執拗につきまとわれる滋郎。愛する家族を守るため、言うなりに金を払うのだが―(「再会」)。

新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚らは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の許に届いた。

大手広告代理店・東邦広告に勤める辰村祐介には、明子、勝哉という2人の幼馴染がいた。

ワトスン博士が名推理をみせるホームズ譚。息子オーエンの所属する少年野球チームの活躍をいきいきと描くノンフィクション。

死体は蝋燭と花で装飾されていた。事件を追う異常犯罪専従の刑事カーソンは、30年前に死んだ大量殺人犯の絵画が鍵だと知る。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。

伊三次とお文の目下の心配事は少々気弱なひとり息子伊与太の成長。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

時をこえて届くあの頃からの贈りもの。儚いけれど、揺るぎない―「家族」という絆。

妻子を虐待した末、失踪した兄。

ノンキャリ公務員の真央子、買い物依存症の祝子、不倫の恋に悩むOLありさの三人組は、バカンス先のバヤン・リゾートで、テオマバル国の内乱に巻き込まれる。

バカンス先で内乱が発生し、虐殺を逃れた真央子、祝子、ありさがたどりついたのは、山間の小さな村、テンバヤン。

猪苗代の高級スキー・リゾートで凄惨な連続殺人事件が発生した。死体のかたわらには“処刑魔”の署名が入った犯行声明文が。

脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れていたライムとサックスは、地元の警察から捜査協力を要請される。

町の問題児だった“昆虫少年”を無事逮捕したが、尋問するうちに少年の無罪を信じたサックスは、少年とともに逃走する。

渋谷の利権を巡り、渋六興業と敵対する組の幹部を南米マフィア・マスダが誘拐した。

自衛隊は隊員に存在意義を見失わせる「軍隊」だった。訓練の意味は何か。

女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。

会社に捨てられた桑崎は、恨みから部長を撲殺する。

ハリウッドの大女優が殺され、夫である有名映画監督、ロスが逮捕される。

祖父が孫息子に語る人生訓(「かわいい子馬」)、義父を亡き者にしようとする子供たちがとったとんでもない方法(表題作)等5篇収録

1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。

男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。

祝儀の席の席順をめぐる百姓同士の諍いは、決闘にまで発展して大騒動に!関八州の犯罪や揉め事が次々と持ち込まれるなか、家では訳ありの娘八重のまわりに男の影がちらついて…。

映画のロケ中に起きた殺人。刑事リックは犯人を目撃した女優ドナを護衛しつつ、拷問も暴力も辞さず事件を追う。

お文は身重を隠し、年末年始はかきいれ刻とお座敷を続けていた。

名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。

ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。

京都の旅館で中年女性が殺され、その知人が東京で殺された。双方の現場に残されていた「陰陽」の墨文字。

「わたしを助けて」。休暇で沖縄へ来た脚本家の前に、かつての恋人が現われる。

近所に住む8歳の少女が失踪し、ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したのかもしれないという不安。

ハーレムの高校に通う十六歳の少女ジェニーヴァが博物館で調べものをしている最中、一人の男に襲われそうになるが、機転をきかせて難を逃れる。

静かな夜の川で私が発見したのは、連続幼児誘拐殺人の新たな被害者だった。

その関係を愛とは呼べない。最新恋愛小説集。

バイト先の解体現場に人生のリアリティを見出した大学生のイズミ。

社会からドロップアウトした5人のおたく青年と、コスプレ喫茶のアイドル。

就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。

子爵の屋敷の地下室に秘蔵されていた巨匠ボッティチェッリ作『秋』!?世紀の大発見か、それとも罪深き贋作なのか。

埼玉県蓮田市で、ある朝、一家四人が忽然と姿を消した。炊きたてのごはんやみそ汁、おかずを食卓に載せたまま…。

陸軍幼年学校から軍人の道を歩むはずが、ジゴロとなったアルトゥール。

水戸・徳川家と会津・松平家の間になにやら秘密があるらしい。桑山十兵衛にその秘密を探れとの密命が下った。

21年前、ボートの操舵ミスで房総の海に投げ出された浅見光彦の父は、美瀬島の漁船に助けられるが、生死の境をさまよう床の中で奇妙な声を聞いた。

浅見光彦が美瀬島で出会った天羽紗枝子は、謎のメッセージを残して消えた恩師・石橋洋子の行方を探していた。

謎めいた料理店で出会う“少し変わった子”たちが、あなたを幻想的な世界へと誘う―。

自動車旅行中、小さな、美しい街に迷い込んだ一組の夫婦。

巨大な陰謀に巻き込まれた天才数学者ケイン。

数学者ケインとCIA工作員ヴァナー。圧倒的窮地に陥った二人が共闘を開始した。

これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好きです。これが書けたので、小説家になってよかったと思いました。

20世紀初頭、革命前夜のロシアに彗星のごとく現れた神秘思想家グルジェフとは、いったい何者なのか?ラスプーチン、スターリンなど歴史を彩る大物をはじめ、魅力的な思想家群像を描きながら、“20世紀最大のオカルティスト”の正体に迫るスリリングな本格歴史ミステリ長篇

ここは骨ばかりだ。白い骨ばかりで、ささくれだっているよ―八ヶ岳に拠点を移し、「王国」は動きはじめる。

外務省職員がロシア貿易商と密談した後、怪死した!その貿易商と一緒に来日していたのは、元KGBの殺し屋・ヴィクトルだった!警視庁公安部・倉島警部補は二人を追ってロシアへ飛ぶが…。

極悪刑事にかけられた執拗な罠。ヤクザも南米マフィアも手玉にとる男の前に最強の刺客が現れる。

「あなた、この着物要らない?」高校時代からの親友の言葉には続きがあった。

産婆のオバァのまじないによって姿を見えなくされてしまった愛する息子。

アメリカ上院議員ドルー・ランガンは、フィリピンでアルカイダのテロ計画があるという機密情報を手渡される。

弾丸が炸裂し、ドイツ軍ヘリコプターが襲いかかる。

盗撮映像売買で恐喝されるハメになった小学生、足に障害を負った兄の敵を討つために復讐を誓うブティック販売員、幼児誘拐事件に巻きこまれた園児救出劇。

深く刺さった、小さな棘のような悪意が、平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。

自衛官の楢本は、8年間行方不明の元同僚・越路を捜しにカンボジアに来た。

敵は厳重な警備下にいる。倒せるチャンスはただひとつ、自動車で移動している間だけ…。

フライフィッシャーである江戸川乱歩賞作家が詐欺の世界に毛鉤を打ち込む。

轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のために自殺したのか。

ルイーズ吉田は売れっ子占い師。いろんな悩みを抱えた人々が相談にくる。

スペインのプロ生活にも慣れたリュウジは、アテネ五輪代表に選ばれ、熱き聖地で世界の強豪と戦う。

信宏、孝、秀樹、雅彦。

愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。

いにしえからの言い伝えや因襲を人が踏みにじった時、恐ろしい結末が訪れる…。

“犯罪被害者家族の集い”に参加したふたりの女性が殺された。

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。

六本木のディスコで黒服のバイトをしながら満ち足りぬ日々を送っていた彰洋は、偶然出会った幼馴染の麻美に不動産屋の美千隆を紹介される。

土地の値上がりは続く。

暗い宿命に背中を押されて生き、あるいは死んでいく主人公たちを抑えた筆致で哀感を込めて描き、鮮烈な感動を呼んだ初期名品集

都立K高校三年四組、天童玲美。

キャバクラのボーイ・タクトは、店のナンバーワン・エリカにストーカー退治を依頼され、また気になる存在の新人キャスト・花梨に他人の近未来を知る不思議な力が備わっているのを知る。

原宿のマンションで、雑誌記者と女性が殺された。その時刻、現場で猿の啼き声が響いたという。

室町時代の末。近江の湖北地方。

伊良部、離島に赴任する。そこは町長選挙の真っ最中で…。

人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀し

暗黒街の殺し屋、ジミー。暴力で生きることしかできなかった男。

ひとつの言葉、ひとつの命、ひとつの希望を共有したふたりの少年。宿命に分かたれたふたりの対決が、臨海副都心を灼熱させる-。

連続爆弾テロをしかけた「ローズダスト」のリーダー、入江一功を追う防衛庁情報機関ダイスの丹原朋希。

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。

幽霊が出る。女性に人気のシティリゾートホテルで、そんな噂が囁かれ始めた。

安倍晴明の屋敷で、いつものように源博雅が杯を傾けている所へ、橘実之の娘、虫が大好きな露子姫がやってきた。

安倍晴明の屋敷で、いつものよう

「代わりに最終審判を下した―あなたのつつましい僕より」。

画壇の大家・長谷川宗司の孫娘から依頼を受けた佐月恭壱は曰くつきの傑作を修復することに。

信太郎の目が見えなくなった。人情の綾に絡めとられた、おぬいの決断とは。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

二年前から祭りの最中に、若い女性ばかりを殺害する連続殺人事件が起きていた。犯人は『蒼き狩人』と名乗り、捜査陣を翻弄する。

カジノのイカサマを調査中の友が殺された。

妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。

殺人事件担当、捜査一課の宇野警部(40歳・男やもめ)と女子大生夕子(未婚)のおなじみコンビが訪れたのは、人気作家のモダンな邸宅。

宅配便、防犯システム、携帯電話のメモリー、熟年離婚、心療内科クリニック…。

男の真の姿を見抜くという特異な能力を用いて裏社会でコンサルタントをする一匹狼の女、水原。

たたき上げの副支店長、社内恋愛中のOL、お調子者の課長代理…出世のため、家族のために奮闘する行員たち。

サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。

ボクさんは四十代独身のアパート大家。少しとろいけれど、ご近所や店子の皆に愛されて幸福に暮らしている。