コンタクト・ゾーン
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
コンタクト・ゾーンの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品だけではなく弥勒やインドクリスタルでも描かれていますが 先進国の人間が抱きがちな傲慢さに満ちた旧時代的生活への一方的な憧れとか 革命側が押し付けてくる荒唐無稽な理想論を一刀両断してくれるのは気持ちがいいです。 三人の中では真央子が一番共感しやすいかな…。 次々と変わる戦況にハラハラしながら読み進めましたが最後は綺麗に終わって安心しました。 今までユーゴ紛争でジェノサイドに至った経緯について、理屈では分かっても心情的にいまいちピンと来なかったのですが 本作を読んでから少し理解出来たような気がします。 バランスを保って共生していたからこそ、ふとしたきっかけで爆発してしまう怒りがあるんだなと…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「絶望しない」という「賢い大人の分別」をそれぞれに弁えている3人組だった 深刻な話なのに、この3人の頭上には「能天気」という旗が翻ってる感じ 全員なんやかんやいって「勤勉」なのも、好みに合った 祝子が「残る」ことを選択したのは…ドライバーで人間の頭叩き潰したからってのが大元じゃないかな…と、ちょっと思った。非日常から日常に帰るより、非日常を日常にしてしまった方が、葛藤とか懊悩とかはしなくていいかもな。的に。 自分的には、初っ端から開き直った真央子だけが「選択の余地」があったんだろうと解釈してみた 物理的にもボリューム的にも内容的にも結構疲れましたが、楽しく読みました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本ではじめてこの作者の本を読みました。 入念な下調べの上に書き上げた超大作、と言えるのではないでしょうか。 冒頭の3人の考え方、様子、言動、ふるまいが、後半どんどん変わっていく様がとても面白かったです。 変わっていくというより、むしろ元々あった自我が目覚めて、研ぎすまされていくという方が正しいのかもしれません。 日本という安全で豊かな国で埋もれていた自分という生き物が、生きるか死ぬかという状況に直面して、 うごめき、変化し、本来あるべき姿で現れて来るとでもいうのでしょうか・・・。 自分は主人公達と同じくらいの年なので、時代は違いますが考え方などよくわかり、興味深かったです。 なぜ彼女達がそれぞれの選択をしたのか、というのも同じ日本に生きる同年代だからこそスッと腑に落ちたように思います。 性格も考え方もバラバラの主人公3人ですが、現代女性は少なからず彼女達のかけらを内面に包括して生きているのではないでしょうか。エンタテイメントとしても十分に魅力的な本作ですが(ドラマにして見たい!)なんだかモヤモヤして生きてる現代女性にもおすすめの一冊です。読み終わったあと何かしてみようという気持ちになるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本、情景が手に取るように目に浮かぶ。ストーリー展開が都合よい気も無きにしもあらずだったが、トピックがありそうでなかったモノだったので、新鮮だった。エンターテーメント物としても読めるが、いろいろと考えさせられることが多い作品。ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は東南アジア。フイリピン、ブルネイ、マレーシア近辺に設定の架空の島国テオマバルの一島バヤンである。観光でここのリゾート・ホテルに来た、真央子、祝子、ありさの女性三人組が内乱に捲き込まれる話だ。 「インコは戻ってきたか」は東西に分断されたキプロス島で、やはり紛争に捲き込まれるのだが、あれは現実の国で対立は現在進行のもの。これは架空の違いはあるが、同じく異文化接触地点(コンタクト・ゾーン)とて、より一層民族の争いに力点が置かれている。 最初は典型的な日本の若い女性の、浮かれた観光旅行で、顰蹙の思いで見ている訳だが、サバイバル生活や、無秩序な反乱軍同士の争いの中で、見違えるように逞しくなってゆく彼女達。 辿り着いた地元民の段々畑(棚田)の村。東南アジア各国に結構多い棚田の大変な作業だが、必要なだけ収穫していたのんびりした生活が、太平洋戦争時侵入した日本軍により、多毛作を強制され、それが売るほどの豊かさになったとは皮肉だ。彼女たちがこの村で農作業などで変わり、それぞれの役割を見つけていく。 この村を統べる長老や村長達の、武器無き故の無法者たちとの対峙で、いろいろ考えた末の決断による行動は見事で、最後は村を守るための壮烈な事態となるが、感動を誘う場面だ。かつての沖縄では、中国と日本の狭間で、武器なき国の琉球の高官達の抵抗が書かれた、大城立裕著「小説 琉球処分」を想い起こした | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 26件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|