ブラックボックス
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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現在の食の問題に関して書かれた社会派小説。 | ||||
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私たちが日常生活で口にしている野菜をテーマにしたサスペンスです。 | ||||
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アレルギーやアトピーの子どもって、自分が子どもの頃に比べて明らかに増えていると思います。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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新品として買ったのですが、汚れ+日焼け+背の部分も破れたかなり状態の悪い商品が届きました。とても残念です。。もう出品者がamazon合同会社となっている新品の本は買わないようにします。 | ||||
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「食の安全性とは何か?」というテーマに焦点を当てた物語。物語はハイテク工場といえども必ずしも「安全安心」ではない、という形で進んでゆくのは当然のことながら、「ハイテク」であるからこそ一旦生じた問題は際限なく拡大するという描き方にある種のリアリティを感じる。しかし本書はただ単に「食」のみを取り扱うわけではなくて、外国人技能実習制度に潜む闇についても触れる。これら二つの問題は最終的には「食」をテーマとして語られる物語の常道、すなわちある意味「予定調和」的な地点において決着することになるのだが、それも当然のことではある。「ハイテク農法」に比べれば「自然農法」は数千年とも言えるほどのノウハウの蓄積を持っているのだから。 | ||||
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お姑さんが生きている頃は、田舎なので当時は汲み取りトイレだったので畑に肥えを撒いたり、芽止めしてない玉葱やじゃがいもを作ってくれてました。 今思えば贅沢な事だったんですね(^o^) 現在の私といえば、完全無農薬と言われてるA社のプロテインとサプリ頼みで、お姑さんのようには出来ず、もっぱら雑草の管理しか出来てません(・・;) | ||||
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読みたい内容でなかったので、がっかりです。 | ||||
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「ブラックボックス」篠田節子(著) この間、農業の問題を取り組んでいて、野菜の硝酸態窒素の過剰に関して、疑問に思っていた。この本を読みながら、さすが篠田節子は、「硝酸態窒素の過剰問題」に綿密に、着実に組み立てていることに驚いた。日本人は硝酸態窒素の過剰の野菜を食べて、人体に何が起こるのかの壮大な実験を行っている。 硝酸態窒素が多い野菜は、徒長しており、水ぶくれ状態になっていて、軟弱で、葉の厚さは薄く、また見かけの重量も軽くなる。炒めたりすると少なくなってしまう。その上、美味しくなく、エグ味があり、糖度も低く、旨味がない。そして、日持ちが悪く、腐りやすい。 そのような過剰な硝酸態窒素を未消化窒素という。その未消化窒素は、気孔から溢れ出し、虫や細菌の餌となり、繁殖することになる。未消化窒素が溢れることで、虫害や病気になりやすく、健康とは言えない状況となり、農薬をかけざるを得ない状況になる。それは、不健康な土壌で育った不健康な野菜で、その多くは窒素などの過剰施肥であり、熟成していない不完熟な有機堆肥を使っている。 「有機野菜には虫の食べた後があり、また虫がいたりする。それは、農薬を使ってないから安心できる。」などと言う有機野菜農家がいるが、それは、明らかに違う。その農作物が窒素過剰で、硝酸態窒素やアミノ酸が気孔からあふれ出していて、虫はそれを餌にして集まるわけだ。健康な野菜とは、虫も寄せ付けないような体力がある。ヒトが摂取する硝酸イオンは、そのほとんどが野菜由来であるといわれている 。硝酸イオン自体は直接人体に害を及ぼすことはないが、ヒトにとって全く必要のないものであり、体内で還元されると悪影響を及ぼす恐れがあることも指摘されている。それは、硝酸態窒素が高いと、人の体内に入ると口の中で唾液とともに亜硝酸に変化する。高い濃度の亜硝酸は乳児にメトヘモグロビン血症(ブルーベイビー)を引き起こす。また、亜硝酸は、体内でジアルキルアミンと反応して、発がん性が疑われているニトロソアミン化合物の生成に関与している。EUでは、野菜の中の硝酸態窒素は2000ppmという上限が決められているが、日本は上限基準はない。 オリンピック村の料理は、日本の野菜が硝酸態窒素が多いことで、使用できない。ヨーロッパから輸入せざるを得ない状況だ。というのが、今のところ硝酸態窒素に関する私なりの理解したところだった。 篠田節子は、その問題に深く切り込んでいく。光や環境も含めて完全に制御された植物工場。バクテリアも虫もいない状況で作られるのだから、農薬もいらない。無農薬ということが、身体にとっていいことは確かだ。そこでできる野菜は、硝酸態窒素が過剰なのだ。現在の水耕栽培の野菜の問題も硝酸態窒素が実に多い。しかし、農水省はなんら問題ないとしている。 一方で、野菜カット工場の現実を浮き彫りにする。そこで働いているのは外国人研修生。劣悪な環境の中で働き、労働者でなく、研修生だから労災も適応されない。また、管理者からセクハラを受ける。それを訴えても、管理者の意見が通る。また、野菜カット工場の不衛生問題やセクハラをパートリーダーが内部告発すると、簡単に首を切られ、その街に住めないようなことをする。 そこに、野菜がパサパサして、美味しくないので、カットした野菜にタンパク質分解調味料をナノテクを使って、美味しいと感じさせるようにする。それは、プレドレッシングと言って、タンパク質分解調味料は、表示の必要性がない。ところが、硝酸態窒素とタンパク質分解調味料が組み合わさることで、発ガン物質であるニトロソアミンが作られる。その野菜を食べた子どこたちは、アトピーやアレルギー症状、そして白血病なのど発がん現象が見られる。また外国人研修生は日常的に食べているものの中から、奇形児を産む。ただしその因果関係は分かっていないとされる。つまり、科学的な根拠がないとされる。まるで、日本の現実である。 よく考えてみれば、日本が、先進国だと言われていたが、PCR検査はしない。病院はすぐに満床になって自宅療養になる。自国のワクチンもできない。そして、ワクチンは外国だのみで、一体いつまでに希望者に行き渡るかの状況もわからない。官僚たちは接待づけに応じている。これが、先進国かと言いたくなる。やはり、野菜の硝酸態窒素は大きな問題なのだ。篠田節子のこの本による警鐘は実にタイミングよく、読んでほしい。現代のホラーは、身近にある。 | ||||
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