インドクリスタル
- インド (1)
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インドクリスタルの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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希少な水晶を手に入れたい主人公や登場人物を通してインドの闇を垣間見ることができる。 | ||||
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正義感があってピンチの時に凄い胆力を見せるオジサンと、壮絶な人生を辿って来て周囲からは「邪」な存在と見做されている、しかし実は驚異的な能力を持つ少女。これってインド版『ミレニアム』的なやつ?二人バディになって敵と対決するやつ?と思いきや、そうはならない。なぜならオジサンは日本人で中小企業オーナーの入婿だから。終始オジサンの視点で描かれているので少女の本音がわからない。果たしてこの少女はオジサンにとって「邪」?それとも「聖」?最終盤まで判断がつかないままドキドキハラハラ物語は進んでいきます。残酷なエピソードも多いし、原地の人々の腹の内が読めない感じもホラー小説めいてて結構怖かったのに、その読後感は意外にも爽やかで、作品中に登場したレモンを何故か思い出しました。 | ||||
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こんな作品を書ける作家さんが日本にいたのですね。面白過ぎて読まないと人生損。 また日本人の民族性と外国人との違いの大きさ。外国に行かなくても、外国人が大量に流れ込んで来る今どきの日本で生き抜くには、その民族性の違いや常識、価値観の違いも肝に命じておくべき事が沢山。 この全く違う価値観、考え方の人間が日々大量に日本に流れ込み増え続けている事に危機感と恐怖を抱きました。 甘く、無防備でスキだらけの日本人。 日本人的な誠意や歩み寄り、日本的な感性、感覚など全く通用しない世界です。 油断もスキもありません。 実際、私の住む地域では、朝、バスに乗ると半分くらい座席がインド人で埋まります。 電車にもホームにもたくさんいます。 もう既にお話の世界ではないです。 日本がなんでこんなことになってしまったのかが透けて見えた気がします。 この本が出版されたのは、2014年。 それから10年経ってこんなことになる事は著書さをには分かっていたのでしょうか。 また、終盤で片足を失ったインド人の女性に、主人公の日本人の企業社長が義足を贈呈したいと申し出ます。 その申し出に、この女性は、不自由さも痛みもまた自分の一部であり、宿命なのだ、と言い切り、断ります。 自分の人生で足りないところや恵まれないところに焦点を当てては不満を抱きがちな私自身に、ハッとさせられました。 色んな面で秀逸。 面白くて、これからますます世界の中で生き抜くのが厳しくなる時代にためになる本。 映画化したらヒットすると思います。 是非、映画化を希望します。 | ||||
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ドラマ「仮想儀礼」の原作が篠田節子さんだったので、関心をもって、著作を検索しました。「女たちのジハード」は、直木賞受賞時に読んだような記憶があります。「ゴサインタン」「インド・クリスタル」を読みました。いずれも、その世界への没入感がすごくて、いずれも中年男性が主役ですが、その人になりきるような感覚になりました。現在のインドは違っているのかもしれませんが、営利、非営利を問わず、外部からの支援や介入の最適解はなんなのかということも考えさせられました。 | ||||
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面白いから読んでみて、これはハッピーエンドだから、と勧められて読んでみた。 なかなか凄い多方面に渡る取材力とそれを1つのストーリーに編み込んでスピーディーに展開。1つ解決して次のステップに進んでもハラハラするので2段組で分厚い本けどドンドン読み進んでしまう。いろんな価値観の人が登場して、第一印象思い込みと事実が異なったりこりゃ社長悩むよね。現地現場に駆けつけて膝突き合わせて信頼関係を築く、というか好きなのね。 電子部品メーカーの水晶加工技術、中企業がインドと仕事する時のハプニング、貧困層を助けるNGOの実情等、知識として知れたのも良かった。 ネパール観光した時、クマリを崇めるのと、衛星放送テレビで海外ニュース観てるのが両立するって"アジアいろんな人がいるなあ"と思ったのを思い出しました。 | ||||
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上下巻合わせて800頁を超える大作であるが、一気読みしてしまう魅力に溢れた作品である。 ストーリーは単純で、高性能の半導体製造に必要な高純度水晶を探している、藤岡という中堅企業の社長が、インドの山奥で求めていた品質の水晶に遭遇し、その水晶の採掘に取り組むというものである。 ところがその藤岡の前に現れるのが、一筋縄では行かないインドの人々で、貴石の販売会社社長、採掘会社の社長、村の地主、政治家、そして水晶の採掘を担う村人など様々な関係者に遭遇するが、過去ブラジルなどで豊富な経験を積んだ藤岡さえとまどうほど、一癖も二癖もある人物ばかりで、インドで商売することの難しさを痛感させられる。 その中で最も魅力的な登場人物と言えるのが、宿泊所で娼婦として現れた少女ロサで、彼女の飛びぬけた知性と不思議な威圧感を有する個性に惹かれた藤岡は、彼女を助けようとして逆に助けられる一方で、ロサが周囲に巻き起こす波紋に巻き込まれていく。 本書ではインドの発展と絶望的なまでな貧困、インド人の親しみやすい魅力と暴力的な社会の恐ろしさが描かれ、読者は日本にいながらインド社会を体験したような感覚に陥る。最後のクライマックスまで先の読めない展開が続き、エンタメ小説としても優れた傑作である。 | ||||
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