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ブラックボックス
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ブラックボックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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新品として買ったのですが、汚れ+日焼け+背の部分も破れたかなり状態の悪い商品が届きました。とても残念です。。もう出品者がamazon合同会社となっている新品の本は買わないようにします。 | ||||
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「食の安全性とは何か?」というテーマに焦点を当てた物語。物語はハイテク工場といえども必ずしも「安全安心」ではない、という形で進んでゆくのは当然のことながら、「ハイテク」であるからこそ一旦生じた問題は際限なく拡大するという描き方にある種のリアリティを感じる。しかし本書はただ単に「食」のみを取り扱うわけではなくて、外国人技能実習制度に潜む闇についても触れる。これら二つの問題は最終的には「食」をテーマとして語られる物語の常道、すなわちある意味「予定調和」的な地点において決着することになるのだが、それも当然のことではある。「ハイテク農法」に比べれば「自然農法」は数千年とも言えるほどのノウハウの蓄積を持っているのだから。 | ||||
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お姑さんが生きている頃は、田舎なので当時は汲み取りトイレだったので畑に肥えを撒いたり、芽止めしてない玉葱やじゃがいもを作ってくれてました。 今思えば贅沢な事だったんですね(^o^) 現在の私といえば、完全無農薬と言われてるA社のプロテインとサプリ頼みで、お姑さんのようには出来ず、もっぱら雑草の管理しか出来てません(・・;) | ||||
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読みたい内容でなかったので、がっかりです。 | ||||
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「ブラックボックス」篠田節子(著) この間、農業の問題を取り組んでいて、野菜の硝酸態窒素の過剰に関して、疑問に思っていた。この本を読みながら、さすが篠田節子は、「硝酸態窒素の過剰問題」に綿密に、着実に組み立てていることに驚いた。日本人は硝酸態窒素の過剰の野菜を食べて、人体に何が起こるのかの壮大な実験を行っている。 硝酸態窒素が多い野菜は、徒長しており、水ぶくれ状態になっていて、軟弱で、葉の厚さは薄く、また見かけの重量も軽くなる。炒めたりすると少なくなってしまう。その上、美味しくなく、エグ味があり、糖度も低く、旨味がない。そして、日持ちが悪く、腐りやすい。 そのような過剰な硝酸態窒素を未消化窒素という。その未消化窒素は、気孔から溢れ出し、虫や細菌の餌となり、繁殖することになる。未消化窒素が溢れることで、虫害や病気になりやすく、健康とは言えない状況となり、農薬をかけざるを得ない状況になる。それは、不健康な土壌で育った不健康な野菜で、その多くは窒素などの過剰施肥であり、熟成していない不完熟な有機堆肥を使っている。 「有機野菜には虫の食べた後があり、また虫がいたりする。それは、農薬を使ってないから安心できる。」などと言う有機野菜農家がいるが、それは、明らかに違う。その農作物が窒素過剰で、硝酸態窒素やアミノ酸が気孔からあふれ出していて、虫はそれを餌にして集まるわけだ。健康な野菜とは、虫も寄せ付けないような体力がある。ヒトが摂取する硝酸イオンは、そのほとんどが野菜由来であるといわれている 。硝酸イオン自体は直接人体に害を及ぼすことはないが、ヒトにとって全く必要のないものであり、体内で還元されると悪影響を及ぼす恐れがあることも指摘されている。それは、硝酸態窒素が高いと、人の体内に入ると口の中で唾液とともに亜硝酸に変化する。高い濃度の亜硝酸は乳児にメトヘモグロビン血症(ブルーベイビー)を引き起こす。また、亜硝酸は、体内でジアルキルアミンと反応して、発がん性が疑われているニトロソアミン化合物の生成に関与している。EUでは、野菜の中の硝酸態窒素は2000ppmという上限が決められているが、日本は上限基準はない。 オリンピック村の料理は、日本の野菜が硝酸態窒素が多いことで、使用できない。ヨーロッパから輸入せざるを得ない状況だ。というのが、今のところ硝酸態窒素に関する私なりの理解したところだった。 篠田節子は、その問題に深く切り込んでいく。光や環境も含めて完全に制御された植物工場。バクテリアも虫もいない状況で作られるのだから、農薬もいらない。無農薬ということが、身体にとっていいことは確かだ。そこでできる野菜は、硝酸態窒素が過剰なのだ。現在の水耕栽培の野菜の問題も硝酸態窒素が実に多い。しかし、農水省はなんら問題ないとしている。 一方で、野菜カット工場の現実を浮き彫りにする。そこで働いているのは外国人研修生。劣悪な環境の中で働き、労働者でなく、研修生だから労災も適応されない。また、管理者からセクハラを受ける。それを訴えても、管理者の意見が通る。また、野菜カット工場の不衛生問題やセクハラをパートリーダーが内部告発すると、簡単に首を切られ、その街に住めないようなことをする。 そこに、野菜がパサパサして、美味しくないので、カットした野菜にタンパク質分解調味料をナノテクを使って、美味しいと感じさせるようにする。それは、プレドレッシングと言って、タンパク質分解調味料は、表示の必要性がない。ところが、硝酸態窒素とタンパク質分解調味料が組み合わさることで、発ガン物質であるニトロソアミンが作られる。その野菜を食べた子どこたちは、アトピーやアレルギー症状、そして白血病なのど発がん現象が見られる。また外国人研修生は日常的に食べているものの中から、奇形児を産む。ただしその因果関係は分かっていないとされる。つまり、科学的な根拠がないとされる。まるで、日本の現実である。 よく考えてみれば、日本が、先進国だと言われていたが、PCR検査はしない。病院はすぐに満床になって自宅療養になる。自国のワクチンもできない。そして、ワクチンは外国だのみで、一体いつまでに希望者に行き渡るかの状況もわからない。官僚たちは接待づけに応じている。これが、先進国かと言いたくなる。やはり、野菜の硝酸態窒素は大きな問題なのだ。篠田節子のこの本による警鐘は実にタイミングよく、読んでほしい。現代のホラーは、身近にある。 | ||||
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日常的な食が、そして農業が新技術を投入した植物工場によって変わっていく様を描く。 ブラックボックスとは、食の背後にあるものがブラックボックス化して、一般市民の目に見えないことである。そして、そこで行われていることが、合法であったとしてもどれほど危いかということだ。 その新しい植物工場の様子を異世界のごとく描き、そこに迷いこんだ主人公のとまどいを描く。 彼女の得意な『コンタクトゾーン』『弥勒』『仮想儀礼』などにもつながる世界であり、ファンとしては満足できる好著である。 | ||||
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東京近郊で新しい農業を手掛ける三浦、系列の野菜加工工場で働く栄美らが直面する食の安全をテーマにした作品。 服部 真澄著『GMO』を思い出す。 農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品を巡るしたたかな抵抗はやがて勝利を勝ち取る。 しかし新たな食を脅かす輩は後を絶たなく出てくるだろう。 一般文学通算2302作品目の感想。2019/07/27 13:45 | ||||
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食の安全を考えさせられました。効率だけでは判断できないのが食の安全だと考えます。面白いストーリでした。 | ||||
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日頃、私たちが食べているものが、いったいどうやって作られているか、どういうものが入っているのか 、誰が作っているのか、どこで作っているのか・・・「ブラックボックス」である。 これを読むと何も食べられなくなる(分かってはいたが・・・)。 食べ物を買う時、庶民が最も気にするのが価格である。1皿108円の回転寿司や500円ランチが大流行で食事時は大行列である。 食べ物が安いのはありがたいが、なぜその価格で出せるのか、そこまで考えて口に入れる人はいない。 こういう「食」の告発系の小説は、あまり売れない。出版社と結びついた食品企業側が蓋をしたがり、大々的に広告宣伝しにくいからだ。その意味で篠田節子氏と朝日文庫はすごいというか、何を考えているのか。 「生産者は自分たちが食べる野菜を作る畑を別に持っているし、加工業者や販売者は自社製品を口にしない」という。 いかに体によろしくないものが入っているか分かる。 では昔ながらの自然食品がいいかといえば、調理に手間がかかるし美味しくない。 いかがわしい化学調味料に慣れてしまっている私たちにも問題があるのだと気づかされた。 経済小説なんだろうけど、ある意味ホラー小説以上に怖い問題作。 | ||||
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太陽の光すらいらない、完璧にシステム化された農場から出荷される、限りなく工業製品に近い野菜。サラダ工場で、研修生の名目で昼夜問わず酷使される外国人労働者。 完璧に思われたシステムに綻びが見えたときに人体に現れ始める、予想もしなかった影響。 内部告発に冷淡な周辺。企業の発展の捨て石として切り捨てられる農家。 口にするものを安全と言い切れるのか、企業に無条件の信頼を預けていいのか、そこはまさに「ブラックボックス」。 「土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう」読み終えた後、『天空の城ラピュタ』でヒロインが口にした言葉を思い浮かべました。 | ||||
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この作家は社会の本質を見事に抉り出してくる。でも、優れた様々な作品があっても映像化することは難しいのだろうね。この本にしてもスポンサーがらみで民放ドラマはまずできないし、公共放送だって地方都市の問題点がらみじゃ避けて通るだろうし、公害やそれを容認する各企業体もまずいやがるし、偏向報道テレビでは真実は隠ぺいされる。クレームが恐ろしくて何もできない社会になってしまった。もっとも、薄っぺらなヒューマンドラマでお茶を濁されてもいやだけど。 とはいえ、食糧危機は避けて通れない近未来の恐怖だということは真実だ。美味しく、自然だった食糧事情の時代を知っていることがせめてもの救いなのだと痛感すると同時に、我々ができることはもうないのだと悲しくなった。 昨今の食品廃棄の問題だってそうだ。きちんと考えねばならないのに、山のような恵方巻の廃棄を報道しながらそれをあおってきたダブルスタンダードには知らん顔だ。大食いだの食べ放題だのを見ていると人間の愚かしさに言葉もない。食、がどれほど大事で命の根源であることを世界中で認識しなければ人間の未来はないのだと悲しいむなしくなる。せめて良書を手に取ろうと思うのが精いっぱい。 | ||||
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題名はブラックボックスなんだけど、テーマは二面性についてだね。 それは最新技術のメリットとデメリットもそうだし、人物の描写もそう。 登場人物に完全な悪人というのはいなくて、皆それぞれ良いところ、悪いところがあって、綾のように物語を紡いでる。 そのへんを描ききる技量がすばらしい。 物語の謎についても、ああ、そうだったのか、って思った次の瞬間裏切られる。 そんなことが最後まで続く。 圧巻はラスト。 結局理想を追ってたけど、ニッチなところにしか活路を見いだせないなんて、すごく皮肉だね。 なんとなくハッピーエンドな雰囲気だけど、すっごく違和感あるラスト。 たぶん著者はわざとやってる。 テーマの二面性がすごく際立つラスト。 最後まで著者の技量に圧倒された、そんな小説。 | ||||
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社会の柵を如実に描き出すミステリーと、逆境で自らを再生していく人たちのドラマと、共に味わえ、篠田節子、素晴らしいと改めて思う作品でした。 | ||||
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勧められて、読みました。 食品の買い物に時間をかけ、なるべく手作りにしようと思います。 子供を育てている身としては恐怖に感じました。 つい、面倒で簡単に作れる添加物が入っているものでも 食卓に上げがちです。 今一度、胸に手を当てて 見直そうと心底思わせる、そんな作品に思います。 最先端だからこそ、の 落とし穴 たくさんのジレンマ … 考えさせる事だらけでした。 | ||||
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食の問題、農業、土壌汚染、雇用から環境問題まで、現代社会の様々な問題を分かりやすくちりばめた小説です。作者の手腕で、それらが、堅苦しくなくスリリングに描かれています。特に食問題については、自分が食べるものは「魂を悪魔に売ってない」企業や農家のものであって欲しいと思いました。 | ||||
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以前読んだものを今回再読したのですが、いやあ、やはりおもしろい。 ミステリ仕立てで、サスペンスがあふれていて、退屈しているひまがありません。 それと、今回思ったのは、人物の設定が非常にうまい、ということでした。 主要登場人物の男は、遺産相続のごたごたで、わずかな農地をもらって、それを野菜工場の企業に半分のっとられています。 もうひとりの主要登場人物の女は、都会で大失敗して田舎に逃げ帰ってきて、生活のために野菜工場からとれる野菜を使ったサラダ工場に勤めています。 しかし、ふたりのつとめる工場の生産物が非常にあやしく、近ごろ頻発する人の病気の犯人らしい。 こんな設定なので、ふたりは逃げだすこともできず、かといって、自分が寄りかかっている会社を糾弾もできず、悩むわけです。 なるほど。 プロの作家というのは、こういうふうに人物を組み立てるのだなあ、と感心した次第です。 | ||||
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健全な心身は、食べるもので作られる。何を選ぶのかは各々の価値観ですが、やっぱり我が子には安全で信頼できるものを食べさせたい。 | ||||
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読み終えると、食べることが怖くなるような小説だが、今一つの面白さだった。600ページにも及ぶ長編にも関わらず、起伏に乏しく、ずっと野菜工場とサラダ工場を舞台にした食への不安が延々と綴られる。 最先端のハイテク野菜工場と真夜中のサラダ工場で一体何が行われているのか。薬漬けの野菜に、添加物まみれのサラダ…怖い。 恐らく、見てくれ重視の何でもありというのが今の日本の食の現実なのだろう。中国のからの輸入食材に嫌悪感を抱きながらも、やっていることは程度の違いこそあれ、殆んど日本も変わらない。 SF小説のようでもあり、ホラー小説のようでもあり、ミステリー小説のようでもあり、サスペンス小説のようでもあるが、スッキリしない結末が良くない。 | ||||
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スムーズに商品を受け取れました。 中身も問題ありませんでした。 | ||||
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良くない事は分かってるのに大きな流れで逆らえない。理不尽だが自分の生活の為にどうしようもない。そういう部分が生に伝わってくる感じで大変楽しんで読みました。 | ||||
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