ブラックボックス

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評判

ブラックボックスの評価:

4.39/5点 レビュー 41件。 B ランク

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平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41〜48 3/3ページ
No.8
(4pt)

内容的にはのめりこめないかも?

作家の篠田さんがちかしい関係なので読んでみましたが、まあまあでした。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.7
(5pt)

今年No.1かも

いやー、しびれた。

まだ今年1ヶ月しかたってないけど、今年のナンバー1、きたかも(笑)

食の安全・安心と日本の農業にスポットライトを当てたられた小説。

「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるけど、

「小説は事実よりリアル」。

そう感じてしまうほどリアル感がハンパでない。

登場人物の1人、剛の設定はこうだ。

・農地は相続で六分の一に。残った道路に面している所は近隣の工場とパチンコ屋に貸し出されている。

・百姓が農業でなく、アパート経営で暮らしをたてるなんておかしいと感じている。

・大学農学部で学び、その後埼玉県の有機農家で3年研修。
地元に戻り、閉鎖的な農村システムの中で同年代の農家の長男を組織して、食える農業を目指し、農業生産法人を立ち上げる。

ある時、地元の有力企業の傘下にある資材屋に「完全管理施設農法」を勧められる。

ボクならこういう題名にするかも。

「もし農家がオーガニック植物工場を建ててスタバで販売したら」

途中つい、自分と見識が違うところがあると、「それは違うだろう」と重箱の隅をつつきたくなってしまう。
小説という事を忘れて、ドキュメンタリーを読んでいる錯覚に陥ってしまったのだ。

本の中で登場する単語を抜き出してみよう。

”地産地消、相続、耕作放棄地、農業委員会、補助金、植物工場、硝酸態窒素、ニトロアミン、食物アレルギー、モンサント、BASF、遺伝子組み換え作物、外国人研修生、中華料理症候群、マクロビ、ロウフード、自然農法、農民連”

食の安全や農業に興味ある者なら気になる事案がこれでもかと襲ってきて、取材に多くの時間を費やしたのが容易に想像できる。

著者は語っている。

「社長や政治家、行政のトップが出席する研究会などに出席する機会があります。そこでは大局的見地から国や産業の未来が語られる。けれど、その未来では幸せになれないと思うことが多い。この乖離(かいり)をどこかで出したかった」
http://mainichi.jp/feature/news/20130127ddm015070048000c.html

いつもノンフィクションばかりで、久しぶりに小説読んだらクラクラきてしまった。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.6
(4pt)

かなり近い将来に起こり得そう。。。

農家が読んで、冷や汗がでる。
ノンフィクションかとも思った。
ただ、若干気になる点があった。
読んで欲しい本です。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.5
(5pt)

いつも凄い作品を書く人です

社会派の問題提起を孕みながら、サスペンスとしても
続々するほどの面白さを持つ長編です。

文章に全くムダがなく、
張られている伏線も見事であり、
全てのエピソードが有機的に結び付けられ
結末まで一気に読んでしまいます。

今回のテーマは「食の安全」。

そこに“転落した人生を歩む”若くない女と、
昔からの土地を切り売りした男の生き方を絡め、
時には東南アジアや他国からの労働者問題を挟み込みながら、
少しずつ真相に迫っていくやり方は見事の一言です。

ここに書かれていることは、フィクションの風を装ってはいますが、
恐らく、多くの人が感じていることであり、
危機感を抱かずにはおられないことであり、
半ばあきらめにも似た気持ちを抱いていることでもあります。

読了後、「じゃあ、どうしたらいいのか?」と問われても
すぐには答えが出ないかもしれませんが、
普段の意識に一石を投じる物語であることは間違いありません。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.4
(5pt)

「沈黙の春」現代版

無農薬・無菌状態のハイテク農場の周囲でなぜ体調不良者や癌患者が増えているのか?訳ありで故郷に戻った中学の同窓生3人が謎に挑みます。ミステリー仕立てで面白いですが、日本の農業の現状、近年の食物アレルギーの子供やO−157患者の増加の原因、外国人労働者の実態(含セクハラ)などにも触れられており、考えさせられる内容です。しばらくカット野菜は食べられそうもありません。映画にしたら面白そうですが、食品会社がスポンサーになってくれないかもしれませんね。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.3
(5pt)

食に関心のある人にはぜひすすめたい

最近の食料や農業を知るには有益な一書である。農業
を取り扱った作品には、良心的ではあるが、不正確な知
識に基づくエコ礼賛のようなものが多く、辟易すること
もある。しかし本書は、農業や植物工場、外国人研修生
などの問題点の綿密な取材と正確な知識に基づいて描か
れていると感じた。最近のTPP加盟問題をめぐって、
農業や食料自給に関心を持ちはじめた方も多いであろ
う。本書は、食料に関心のある人にとって、非常に興味
深い作品になっている。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.2
(5pt)

食品の安全を問う社会派サスペンスでもある。

農業を営む三浦剛は、大手肥料メーカーの開発したハイテク農法を導入し、成功していた。一方、勤めていた会社の不祥事で故郷に逃げ帰り深夜のサラダ工場で働く栄美。ところが工場の外国人従業員たちが次々と体調不良を訴える。過酷な労働環境の所為なのか、それとも・・・栄美は不審を抱き原因を追究しだす・・・。話は、サラダ工場の労働環境〜食の安全とは何かという問題にまで進んでゆく。ハイテク工場で工業製品のように生産される野菜、児童に多発するアレルギー。工場で、農場で、学校で、同時多発的に起きる諸種の問題・・・それが複雑に絡み合ったひとつの問題であることが次第に見えてくる。栄美がひどいと感じた外国従業員の労働環境は、彼女らにとっては必要である。農家の剛はハイテク農場で作物を管理することに違和感を覚えているが、通常の農業では食べてはいけない現実がある。まさにブラックボックスである工程には不安であるが・・・仕事、育児、介護などに追われるものにとっては、そのようなカット野菜は、便利で必要なものとなっている。加工野菜の怖さや露地物の確かな美味しさよりも、日々の現実的な便利さを選んでいる。栄美が泥つき野菜を料理する場面が印象的である。読むものもどのようなにするのが人間にとって最善であるかは知ってはいるが・・・。本書は、各界の利権、安全安心強迫観念が絡む食の崩壊連鎖に、著者は、”善“か”悪“のような単純・容易な結論は出しはしない。それは、読者が”考え、選ぶこと“である。現在において、本書の内容は、我々の多くに、そのようなブラックボックス的食品に多く依存せざるを得ないということを再認識させるであろう。お薦め。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.1
(5pt)

人間とは何か?

植物工場を舞台に、人間の行動が鋭くえぐり出されていきます。

植物工場という発想は古くから存在し、これまで様々な試みがなされてきましたが、いまだに多くの問題点を抱えて難航しています。

現代人は農業こそ人間生活の基本であると思っていますが、農業は人間にとって決して本来的なものではありません。人類史上ごく近年になって発明された農業という行為は、今日の環境破壊、自然破壊、人口爆発の悪循環をもたらした張本人でもあります。

あまりにも自明であると思われていることを問い直す勇気は、いつの時代にも必要かと思います。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455