ブラックボックス

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ブラックボックスの評価:

4.39/5点 レビュー 41件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(5pt)

最先端だからこそ の …

勧められて、読みました。
食品の買い物に時間をかけ、なるべく手作りにしようと思います。 子供を育てている身としては恐怖に感じました。
つい、面倒で簡単に作れる添加物が入っているものでも 食卓に上げがちです。
今一度、胸に手を当てて 見直そうと心底思わせる、そんな作品に思います。
最先端だからこそ、の 落とし穴 たくさんのジレンマ … 考えさせる事だらけでした。
ブラックボックス (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ブラックボックス (朝日文庫)より
402264821X
No.27
(5pt)

魂を悪魔に売った!?

食の問題、農業、土壌汚染、雇用から環境問題まで、現代社会の様々な問題を分かりやすくちりばめた小説です。作者の手腕で、それらが、堅苦しくなくスリリングに描かれています。特に食問題については、自分が食べるものは「魂を悪魔に売ってない」企業や農家のものであって欲しいと思いました。
ブラックボックス (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ブラックボックス (朝日文庫)より
402264821X
No.26
(5pt)

人物設定のうまさ

以前読んだものを今回再読したのですが、いやあ、やはりおもしろい。
ミステリ仕立てで、サスペンスがあふれていて、退屈しているひまがありません。

それと、今回思ったのは、人物の設定が非常にうまい、ということでした。
主要登場人物の男は、遺産相続のごたごたで、わずかな農地をもらって、それを野菜工場の企業に半分のっとられています。
もうひとりの主要登場人物の女は、都会で大失敗して田舎に逃げ帰ってきて、生活のために野菜工場からとれる野菜を使ったサラダ工場に勤めています。
しかし、ふたりのつとめる工場の生産物が非常にあやしく、近ごろ頻発する人の病気の犯人らしい。
こんな設定なので、ふたりは逃げだすこともできず、かといって、自分が寄りかかっている会社を糾弾もできず、悩むわけです。
なるほど。
プロの作家というのは、こういうふうに人物を組み立てるのだなあ、と感心した次第です。
ブラックボックス (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ブラックボックス (朝日文庫)より
402264821X
No.25
(5pt)

食の安全

健全な心身は、食べるもので作られる。何を選ぶのかは各々の価値観ですが、やっぱり我が子には安全で信頼できるものを食べさせたい。
ブラックボックス (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ブラックボックス (朝日文庫)より
402264821X
No.24
(3pt)

読み終えると、食べることが怖くなる。

読み終えると、食べることが怖くなるような小説だが、今一つの面白さだった。600ページにも及ぶ長編にも関わらず、起伏に乏しく、ずっと野菜工場とサラダ工場を舞台にした食への不安が延々と綴られる。

最先端のハイテク野菜工場と真夜中のサラダ工場で一体何が行われているのか。薬漬けの野菜に、添加物まみれのサラダ…怖い。

恐らく、見てくれ重視の何でもありというのが今の日本の食の現実なのだろう。中国のからの輸入食材に嫌悪感を抱きながらも、やっていることは程度の違いこそあれ、殆んど日本も変わらない。

SF小説のようでもあり、ホラー小説のようでもあり、ミステリー小説のようでもあり、サスペンス小説のようでもあるが、スッキリしない結末が良くない。
ブラックボックス (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: ブラックボックス (朝日文庫)より
402264821X
No.23
(5pt)

よかった

スムーズに商品を受け取れました。 中身も問題ありませんでした。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.22
(3pt)

とても楽しんで読んだ

良くない事は分かってるのに大きな流れで逆らえない。理不尽だが自分の生活の為にどうしようもない。そういう部分が生に伝わってくる感じで大変楽しんで読みました。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.21
(5pt)

現実?

これまでの作品だったら大活躍しそうなオバチャンが途中退場だったりして、あれ?と思うも、本当に面白く一気読みでした。
小説の中のことなのに、あまりにリアルで・・・・
食べ物への警告としては有吉佐和子の「複合汚染」と並ぶ怖さを感じた。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.20
(3pt)

テーマは深く興味深かったが物語としては…

日本は沢山の食べ物が残って捨てられていく。それでいて、餓死で死んでしまう人もいる。
かたや、添加物を嫌い高価格無添加ヘルシーフードにこだわる人もいるのだ。
本書は、野菜が昔ながらの太陽や雨に左右される形から、
徹底的に科学を利用して効率化された農業にとって代わる近未来の予想図を描いている。
もともと、地に実る野菜や果物は太陽と土という自然物によって生成される、
いわば人間にとってはコントロール不能のものであった。
しかし、それをもコントロールしてしまうとき、何が起きるか…を不穏な雰囲気をひきづりながら物語が展開する。

テーマはとても面白かったが、いかんせん登場人物などの掘り下げが浅かった気がする。
あれ、この人いつそんなに仲良くなったんだっけ?など不思議な距離感が多々あった…
著者にしては、テーマにこだわりすぎて、人物の魅力度が少なかった感じがした。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.19
(2pt)

年配者が書いた社会派小説

綿密な取材を経て書かれた作品であることは明らかですが、
その先に導き出す結論が相容れず、私には合わない小説でした。

作者の略歴を見て、篠田さんが1955年生まれで今年で60歳の還暦と知り、やっぱりな、と思いました。
というのも、この小説を読んで共感を覚えたり、内容に納得しながら読めるのは、
もっと上の世代、少なくとも40代以上の方なのではないかという気がしたからです。
例えば、ゲーム脳という言葉に心配して子どもに一切テレビゲームをさせないとか、
電車の中でスマホをいじる人が増えたのを見て最近の若者は本を読まないとか感じる方たちです。

私はまだ20代ですが、この本を読むと、説教くさく感じてしまいます。
ビルの地下でトマトを育てるような最新の施設栽培のニュースには、怖さよりも圧倒的に好奇心が先に湧くし、
大量生産方式の確立や、農薬、肥料の進歩によって、アフリカを始めとした発展途上国にも毎日の食事が供給出来るようになってきていることを考えると、非効率的な有機農業や無農薬栽培をやたらと礼賛する人は、少し痛々しいと感じます。

篠田節子さんの書いた小説は、夏の災厄と本作の二冊を読んでますが、
どちらも小市民的な登場人物が自分のせせこましい暮らしを維持するために、企業や行政組織の怠慢を放置し、
事態が大きくなって自分の生活にも影響しそうなので、仕方なく重い腰をあげて事態を解決しようとする、
という筋になっています。
あくまでリアリティを追求しているのかもしれませんが、この登場人物たちの器の小ささは、行き過ぎてる感があります。
読んでいて共感できないのは、そういう部分もあるのかもしれません。

ご年配の書いた社会派小説のカテゴリでも、山崎豊子さんの作品は若い人が読んでも面白いと思います。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.18
(5pt)

篠田節子らしい骨太の社会派ミステリー

完全制御型植物工場というハイテク農場で,無農薬で新鮮,泥を洗い落としたり面倒な下処理をせずにすぐに食べられる野菜を生産する後藤アグリカルチャー。その今森社長は,無農薬で安全な野菜を提供しつつ,農家が本当に経営的に成り立ちうるようなビジネスモデルを熱心に提唱している。
 ところが,その地元で,後藤アグリカルチャーが提供する野菜を日々口にしている人たちの間には,アレルギー患者や癌患者,奇形児の出産といった不気味な現象が見られる。何度検査しても,後藤アグリカルチャーが提供する野菜の中からは,規制の対象となるような危険な物質は検出されない。また,不気味な現象といっても,散発的に見られるだけであって,統計的に有意な数にはならないため,世に訴えようとしても訴えようがない。しかし,何かが変だ・・・。
 また,地元の雇用創出といった美名を掲げつつ,実際にハイテク農場・野菜処理工場で働いているのは,フィリピンや中国などから派遣され,普通の日本人なら働かないような低賃金での労働を余儀なくされている「研修生」。
 そうした複合的な社会問題に目を向けつつ,「食」といった生理的な部分から静かな不気味さを沸々と感じさせられた。篠田節子の他の作品同様,いわゆる「悪人」(根っから悪意を持って社会に害悪を振り回すような人)がいるわけではないのに,結果として恐ろしい事態に陥っていることに後から気付かされるという点で,文句なしの傑作だった。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.17
(5pt)

この分量を一気に読ませる

大好きな篠田節子さんの作品でありながら、なぜかずっと積ん読していた本
 食料の安全性と自給率、農家の生活に外国人労働者の問題まで
 あいかわらず取材は綿密で、いつものような膨大な分量であるにもかかわらず一日で読了してしまいました

 篠田さんの描く人物にはステレオタイプな登場人物はいません
 みな実際にどこかにいそうなほど息吹が通っています
 登場するすべての人物が、はじめは善なのか悪なのか判別がつきません
 読み終わったあとでさえ判断できないのは、まさに人間そのものであるのだと思います

 一見すると無駄な気がする描写も、彼らのリアリティを増すのに一役買っています
 社会派小説というと人間の描写が疎かになっているイメージがありますが、
 もちろんそういう小説ではありません。
 その上で食料の問題を説教がましくなく提示するのですから、すごい力量です

 この本もまた篠田さんの代表作の一つであると私は思います
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.16
(5pt)

ハイテク農場に関するサスペンス

登場人物の発言によれば,2005年以前の話である。
週刊誌での連載が2010年,出版が2013年であることを考えると,もう少し現在に近い時点の話にはできなかったのかな?
いろいろと資料を活用しているようなので,執筆時で資料が出そろう5年以上前の話にしかできないのかもしれない。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.15
(4pt)

食の安全に対する真っ向勝負の作品

どこか、モデルになった企業や地域があったかと思わせるぐらい(実際にはあるのかもしれませんが)、綿密な取材と膨大な資料に基づき書かれた小説だと思います。

帯にはサスペンスとありますが、あまりそのような要素はなく、当初1/3ぐらいは過酷な労働環境下で、名ばかり研修で働く外国人労働者の実態についても書かれています。

徒に食への不安を煽る訳でなく、大企業=非道で、一農家=弱小の正義という単純な構図でもなく、現状の日本における食の安全や農業の問題点が、三人の男女の人生模様も絡めながら、実力派の作者らしく語られていきます。

結末に一つのあるべき姿が示されていますが、それで事業としての農業が成功するのか、また一般の消費者を満足させる安価で手軽な食の供給に結びつくのかは分かりませんが、希望のもてるラストでした。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.14
(2pt)

まあー

食の安全性については、よく考えさせられましたが、物語に起伏がないので、非常につまらない。 何か起こりそうな出来事を発生させといて、何も起こりません。 いつ重大事件が起きるのかと期待して読んでましたが最後に適当に終了させたのは、ちょっと。 いやリアルだったらあんな感じで終了でしょう。しかし小説であの企業の終わりは何ともつまらん。 また主人公女は、あまり好きになれませんね。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.13
(5pt)

本当に怖いのは…。

コンビニやスーパーに並ぶ、きれいに盛り付けられたサラダ。みずみずしく新鮮に見える野菜がいったいどういう経路を経て私たちの口に入るのか。
大量生産、コストの削減、腐らせない、そのために企業は海外から安い労働力を確保し、劣悪な環境で働かせ、従業員には知らせずに謎の液体に野菜をくぐらせる。結果、従業員はもちろん、そのお腹にできた胎児、給食を食べた子供たちの体に異変が起きる。真実を突き止めようとする主人公3人に立ちはだかる大きな壁。食の安全はどうしたら保てるのか?

様々なアレルギーも、子をなした母体がその毒素を胎児に吐き出して生まれる、との記述には愕然とした。人間の体を形成する食物は、かくも長きにわたって影響を及ぼすのか。
いずれにせよ、本書を読むと、何を食べたら安心なのか、スーパーでの買い物も熟慮するようになることは間違いない。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.12
(5pt)

読んでいて、言い知れぬ不安を感じます

読み応え十分の力作でした。良質の社会派サスペンスを読んだという充実感でいっぱいです。

太陽光を使わない屋内型ハイテク農場、徹底的な無菌管理のサラダ工場。その周辺では原因不明のアレルギー患者が急増したり、サラダ工場勤務者の中には癌で死亡する者や、奇形児を出産する者も... そこには何がしかの因果関係があるのだろうか?

読んでいて、言い知れぬ不安を感じます。時おり、ノンフィクションを読んでいるのではないかという錯覚に陥ります。
どこに問題があるのか科学的な解明が出来なくても、自然に逆らった行いをする場合、とんでもないしっぺ返しを食らうのではないか?
人間が行って良い領域と、そうではない領域の境界線はどこまでなのだろう?と考えさせられます。

重たいテーマを扱っていますが、篠田節子さんの文章はとてもテンポが良く読みやすく、頭にもスッと入ってきます。難しそうだと敬遠している方がいるとしたら、取り越し苦労です。ぜひ読んでほしい作品です。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.11
(5pt)

とにかく読んでみて!

とても深く調べられたんだろうなということが伺える内容で、かつそれだけでなく読み物として非常に面白いです。
先を読みたくてたまらなくなる一冊。最後まで飽きさせません。

出てくる登場人物も、薄っぺらな人物像でなく、したたかで貪欲でパワフルで愛くるしい。

読み応えがあり、読後に元気が出る一冊です。
とにかく読んでみてほしい!
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.10
(5pt)

乾いた文体

食の安全を問う、ミステリ仕立ての社会派サスペンス。

従業員にも、住民にも、次々と体調の不良になるものが出てくる。
原因はなにか。
さぐっていっても、なかなか明確な犯人が出てこない。
ミステリ仕立てで、ページをめくる手を止めさせません。
いやあ、うまい。

それと、私が感じたのは、著者の文章が、決して美文ではないということです。
乾いた、事務的な文章です。
個人的に、最近、文章自体に魅力のある小説をいくつか読んでいましたので、こういう文章は、むしろ新鮮でした。
こんな情緒のない文でも小説は書けるのだ、ということは、特別な文才はないけれど小説を書きたい、と思う人にとって、希望になるのではないでしょうか。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455
No.9
(5pt)

手に取った野菜を生産者までさかのぼると…

深夜の野菜工場と劣悪な環境の外国人研修生、現代社会の日の浴びていない実像を小説にしている。コンビニに並ぶカット野菜、コーヒーショップにあるおしゃれな種類豊富できれいな盛り付けのサラダ、切り口が痛むことなくケースに並べられている。季節知らず、規格通り、不自然な野菜に慣れてしまっている。フィクションなのに、街のあちこちで見かける風景の謎が解けるようだ。そして、人の考えやものの見方が、その人の置かれている立場・状況により変わり生き方が変わる。親世代の農業では道が開けないと、新しい農業を目指すが、大手企業の試験モデルとして踏み台にされる三浦剛、IT関連の会社の不祥事で故郷に帰った栄実、小学校の栄養士の聖子の三人を中心に話は進む。安全安心に強迫観念のようなものを持ちながら、現実には便利な暮らしをする現代人。生活に追われ、介護、育児、仕事で、疲れ切っているため、割高のカット野菜を購入するような矛盾が繰り返される。昔ながらの方法で育成した露地野菜を栄実が切るとき、野菜についた虫にあわてる場面は象徴的である。善悪を問うことなく、問題を提起しながら、サスペンスのように流れる小説は読みごたえがある。
ブラックボックス Amazon書評・レビュー: ブラックボックスより
4022510455