まひるの月を追いかけて
- ロードノベル (31)
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本作、失踪した兄研吾を探しに、妹の静が兄の元カノと旅をするというところから始まります。その意味ではミステリーがベースとなっています。 ・・・ 小刻みに事実が明らかになり、その不穏さに読んでいてじわじわ・ゾクゾクしてきます。 兄の元カノが実は元カノではない、とか、実はその元カノは死んでいた、とか、兄と元カノともう一人の三角関係?であったとか。加えて、そもそも兄といっても異母兄だったりとか、複雑な家庭環境であることから、異母兄弟で恋愛かも!?という仄めかしも。 かような事実が兄を探す旅の最中に徐々に明らかになります。落ち着いた筆致のなかで、誇張もなく淡々とツイストが繰り出されます。冷静な展開に、これは実はモダンホラーなのかと勘違いするほどでした。 ・・・ さて、主人公静が兄探しをする相手は、結局は高校生時代からの兄の友人である妙子であることが分かりました。で、その場所たるや、奈良なのです。 橿原神宮や藤原京跡など、由緒ある史跡にかつての歴史上の人々に思いを馳せながら歩く二人の様子は味があるものです。奈良をご存じの方はきっと楽しめることと思います。知らないでも雰囲気がありますが、知っていたらもっと楽しかっただろうなあと、読後に羨ましく思う。 いや、たしかに奈良は私も一度行ったことがありました。子どもたちが小さいころに数年程大阪に住んでおり、休日に奈良公園に出かけたのでした。鹿せんべいか何かを買い与え、子どもたちが手づからやると鹿に手をベロンと舐められたか何かで、子どもたちは驚きのあまりギャン泣き笑 ということで史跡のイメージがない笑 史跡をゆっくり歩くという旅もしてみたいですねえ。 ・・・ ということでまたもや恩田作品でした。 ふつふつと不穏な空気が漂うミステリーでした。ちなみに最後は驚きの結末でした。ややメロドラマチックな結末!? 恩田さんのファン以外にも、奈良好きの方、史跡好きのかたは旅のお供に読まれてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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NHK奈良放送で紹介されて、地元奈良が舞台なので、読んでみたいと思い、購入。 一気に読めました。 面白いですよ。 | ||||
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ミステリアスなストリーでこれは嘘なの?何が本当?と読み進め、夜のゆっくりした時間に読むので毎日少しずつになりました。でも、飽きることなく最後まで読みました。さすが恩田陸氏の話で、読み易かったです。 | ||||
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恩田さん独特の雰囲気さえあればそれで満足なファンの私ですが、う~ん、正直今回ははずれでした。残念。 3分の1あたり、失踪した異母兄がみつかるまでは、いつもの不穏で謎めいた雰囲気でどんどん引き込まれたのですが、以後、失速。ただ、その時点ではまだ回収されていない謎が残っていたので期待して読み続けました。が・・最後まで行って、つまりはただ家庭の内輪の事情と葛藤の話だったのかと。膨らませたわりにスケールの小さい話だったのでがっくりきました。 以前、恩田さんの旅エッセイを読みましたが、自分の性格を振り返っていらっしゃったのとこの物語の主人公はよく似ています。人見知りする、社交性がない、大勢と話すのが苦手、昔は旅も嫌いで、どうしてうちにいてはいけないのだろうと思っていた、旅のはじめはいつも憂鬱で、何かが起きて中止になればいいと思ってしまう、ターミナル駅についたあたりからやっと旅行モードに入り始める、などなど。なので恩田さんご本人を見ているような気持ちでずっと読んでいました。 恩田さんは奈良が大好きで何度も出かけているそうですが、この小説の主人公は奈良なのかもしれません。 それほど奈良の神社仏閣や遺跡、散歩道の描写にページが割かれています。それは美しく雰囲気があっていいのですが、恩田作品独特の不可思議な緊迫感を省いて骨子だけを下世話にまとめたら、テレビの2時間ミステリドラマになってしまいそうです。 何か恐ろしいことが起こっているのでは・・という引き込まれる前半だったのに、結局、今回も登場人物はみんな善人で、起こったことにはどんな悪意もありませんでした。いい人よりは屈折した人間の方が興味深いと思うので、「ユージニア」のように、ゆがんだ人物が恐ろしい事件を起こしたという話の方がより印象深いです。 | ||||
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退屈極まる観光案内を読んだ しょっぱなの「好きな人とは誰か」というミステリーの答えが瞬時にわかる だってそれしかない 登場人物が少ないのだから 別にタブーってほどでもないし とにかく人物に魅力なし マシな妙子はいなくなるし …損したなぁ、と | ||||
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