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まひるの月を追いかけて
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まひるの月を追いかけての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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本作、失踪した兄研吾を探しに、妹の静が兄の元カノと旅をするというところから始まります。その意味ではミステリーがベースとなっています。 ・・・ 小刻みに事実が明らかになり、その不穏さに読んでいてじわじわ・ゾクゾクしてきます。 兄の元カノが実は元カノではない、とか、実はその元カノは死んでいた、とか、兄と元カノともう一人の三角関係?であったとか。加えて、そもそも兄といっても異母兄だったりとか、複雑な家庭環境であることから、異母兄弟で恋愛かも!?という仄めかしも。 かような事実が兄を探す旅の最中に徐々に明らかになります。落ち着いた筆致のなかで、誇張もなく淡々とツイストが繰り出されます。冷静な展開に、これは実はモダンホラーなのかと勘違いするほどでした。 ・・・ さて、主人公静が兄探しをする相手は、結局は高校生時代からの兄の友人である妙子であることが分かりました。で、その場所たるや、奈良なのです。 橿原神宮や藤原京跡など、由緒ある史跡にかつての歴史上の人々に思いを馳せながら歩く二人の様子は味があるものです。奈良をご存じの方はきっと楽しめることと思います。知らないでも雰囲気がありますが、知っていたらもっと楽しかっただろうなあと、読後に羨ましく思う。 いや、たしかに奈良は私も一度行ったことがありました。子どもたちが小さいころに数年程大阪に住んでおり、休日に奈良公園に出かけたのでした。鹿せんべいか何かを買い与え、子どもたちが手づからやると鹿に手をベロンと舐められたか何かで、子どもたちは驚きのあまりギャン泣き笑 ということで史跡のイメージがない笑 史跡をゆっくり歩くという旅もしてみたいですねえ。 ・・・ ということでまたもや恩田作品でした。 ふつふつと不穏な空気が漂うミステリーでした。ちなみに最後は驚きの結末でした。ややメロドラマチックな結末!? 恩田さんのファン以外にも、奈良好きの方、史跡好きのかたは旅のお供に読まれてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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NHK奈良放送で紹介されて、地元奈良が舞台なので、読んでみたいと思い、購入。 一気に読めました。 面白いですよ。 | ||||
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ミステリアスなストリーでこれは嘘なの?何が本当?と読み進め、夜のゆっくりした時間に読むので毎日少しずつになりました。でも、飽きることなく最後まで読みました。さすが恩田陸氏の話で、読み易かったです。 | ||||
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恩田さん独特の雰囲気さえあればそれで満足なファンの私ですが、う~ん、正直今回ははずれでした。残念。 3分の1あたり、失踪した異母兄がみつかるまでは、いつもの不穏で謎めいた雰囲気でどんどん引き込まれたのですが、以後、失速。ただ、その時点ではまだ回収されていない謎が残っていたので期待して読み続けました。が・・最後まで行って、つまりはただ家庭の内輪の事情と葛藤の話だったのかと。膨らませたわりにスケールの小さい話だったのでがっくりきました。 以前、恩田さんの旅エッセイを読みましたが、自分の性格を振り返っていらっしゃったのとこの物語の主人公はよく似ています。人見知りする、社交性がない、大勢と話すのが苦手、昔は旅も嫌いで、どうしてうちにいてはいけないのだろうと思っていた、旅のはじめはいつも憂鬱で、何かが起きて中止になればいいと思ってしまう、ターミナル駅についたあたりからやっと旅行モードに入り始める、などなど。なので恩田さんご本人を見ているような気持ちでずっと読んでいました。 恩田さんは奈良が大好きで何度も出かけているそうですが、この小説の主人公は奈良なのかもしれません。 それほど奈良の神社仏閣や遺跡、散歩道の描写にページが割かれています。それは美しく雰囲気があっていいのですが、恩田作品独特の不可思議な緊迫感を省いて骨子だけを下世話にまとめたら、テレビの2時間ミステリドラマになってしまいそうです。 何か恐ろしいことが起こっているのでは・・という引き込まれる前半だったのに、結局、今回も登場人物はみんな善人で、起こったことにはどんな悪意もありませんでした。いい人よりは屈折した人間の方が興味深いと思うので、「ユージニア」のように、ゆがんだ人物が恐ろしい事件を起こしたという話の方がより印象深いです。 | ||||
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退屈極まる観光案内を読んだ しょっぱなの「好きな人とは誰か」というミステリーの答えが瞬時にわかる だってそれしかない 登場人物が少ないのだから 別にタブーってほどでもないし とにかく人物に魅力なし マシな妙子はいなくなるし …損したなぁ、と | ||||
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主人公は三十代?女性でしょうか、それが失踪した異母兄をその異母兄の彼女とされる三十代?女性と奈良まで探しに行く話。主人公はリフレッシュ休暇を使い、疎遠な兄を二回しか会ったことのない女性と小旅行。徐々に隠された事実が明らかにされていくという話。当方は主人公とは年代も性別も違うせいか、いまいちピンとこない描写や展開がダラダラ続く。 最後のオチにしても、だから何?としか思えない。100ページ読んでも面白さ分からず200ページで駄作では?いや大賞に選ばれたのだし....と言い聞かせて読みきりましたが時間の無駄でした。 とはいえ読後の余韻は個人的には悪くないのですが、値段と時間を考えるとやはり星一つかなと。 | ||||
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書き出しはとても先が気になる雰囲気でしたが 途中途中に出てくる童話が、あえて書体を変えて 記述しているのに、再度また語り口調で繰り返すのが 強調とは捉えられず無駄でしつこく感じました。 遅いかもしれませんが7割あたりから結末が見え、 想像通りの終わり方でした。 男女間のモラルのなさが気持ち悪いとしかいいようがなく 読後感最悪なストーリー。 | ||||
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よく行く奈良・飛鳥が舞台となったサスペンスという事を知り購入しました。舞台となった地域は何度も散策したところなので目に浮かぶようでしたが、ストーリー性から言うとイマイチという印象です。 | ||||
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読みたかった本が、安い中古本で出ており購入いたしました。 値段からしてあまり期待していなかったのですが、予想外に綺麗で喜んでおります。 ただ、背表紙に少し日焼けがありました。濃い色の装丁なので、致し方無いのかもしれませんが | ||||
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恩田陸さんが、奈良のことを観光案内したくて、書いたのだと思いたい。 あくまでも、観光ガイドとしての本を、奈良のために書きたくなったので、とりあえずストーリーを作った、ととらえたい。 だから、小説として読むと、違う!と感じたのは、まちがっていないと思う。 | ||||
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ロードノベルっていうのかな 二人の女性が行方不明となった男のシナリオ通りに 奈良を旅するお話なのですが・・・・ 多少ミステリーっぽくもありでも、淡々と物語が進んでいくのです。 盛り上がりに欠けるお話で、非常につまらない旅に付き合わさせられる だれたお話で物語の序盤から興味が失せてきました。 | ||||
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恩田陸作品が元々大好きですが、あぁやっぱり好きだなぁと思いました。 恩田先生らしい作品であり、読み易い。ちょっとした空き時間でも一気に引き込まれて最後まで読んでしまう、そんな作品でした。 | ||||
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奈良1300年記に合わせて書かれた紀行小説かと思いきや、10年くらい前の作品なのですね。 奈良の観光ガイドとして読むにはいいかもしれません。 恩田陸さんのロマンティックな文章にかかると、朴訥な田舎の山の辺の道も 古代ロマンをかきたてるミステリアスな街道のように思われてきます。 飛鳥鍋をわざわざ紹介しているのですから、民宿やホテル、カフェなども 実在のお店を登場させてくれればよかったですね。 メインのミステリは軸が弱くて、あくまでもこの作品においては脇役なのかと思います。 ひたすら雰囲気を楽しませる作家さんだはと思いますが、『夜のピクニック』と同様、 ダラダラと時間だけが過ぎていき、最後にやっと薄明が来たような終わり方です。 恩田陸さんはガラスのような少女を描かせたら右に出る人はいませんが、 大人の女性を描写するのは苦手のようですね。 この作品でもキーパーソンであるはずのお母さんの実体がないし、 主人公も30半ばの女性のメンタルとはとても思えない。 『光の帝国』は感動的ですらあったのに、系列の『エンド・ゲーム』になると まったく面白くなくなるのは、母親に母性的な安定感を感じられないせいでしょうか。 | ||||
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この作家さんの話には本当に、当たり外れが多い。 ま、これはフリークに聞かせたら怒られそうなので、これは私の個人的な感想ということにしておく。 しかしこの作品は。 前半は、嘘に嘘を重ねる旅の相棒に翻弄される。 どこまでが本当なのか、異母兄は本当に私を呼んだのか、彼の恋人由佳利を殺したのは誰なのか。目の前の女、妙子の目的はなんなのか。 二転三転するサスペンスのような香りを漂わせつつ、しかし雄大な奈良の歴史に抱かれて、いつしか私と妙子の気持ちは少し近づき、 たたみかけるような軽妙な会話の運びで、テンポ良くストーリーは進む。 そうして訪れる、もうひとつの別離。 最後に現れる、異母兄の想い人。 切ない余韻が、雄大な歴史の中にとけあう。 美しく、冷たい喪失と創生を最後に静かに横たえる、この作者はやはり、ただものではない。 | ||||
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約400ページのうち、特に興味深かったのは、 206〜276ページですね。 それまでの展開でまだるっこしいところもかなりあったのですが (主人公が誘われるままに旅を続けるところなど)、このあたりは、 予想していた方向と少し違ってきたので、面白かったです。 しかし、その後は、若干失速してしまった感があります。 ○○さんが……という必然性は感じませんでした。 ミステリならともかく、「そうではない」のですから。 結局、作者が本作で訴えたかったことというのが、よく分かりませんでした。 もし挙げるなら、「生命の尊さ」あたりでしょうか? しかし、それまでの展開でミステリ的なものを期待してしまったので、 やや肩透かしをくらったというのが、正直なところです。 また、P274で「××がいたような気がした」とあるのですが、 ストーリーそのものには直接関係がないので、 このような「思わせぶりな」描写は不必要と思いました。 さらに、ラスト間際の展開は現実的とは感じず、やや唐突なものを感じ、残念でした。 しかし、風景描写は美しく、まだ行ったことがない大神(おおみわ)神社に惹かれるものを感じたところなどは、 とても良かったと思います。 | ||||
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本屋大賞の「夜のピクニック」で初めて恩田陸にであい、それから何冊か読んだのであるが、 私の出身地である奈良、 しかも北の奈良市内だけでなく、 本当に近所であった明日香、橿原神宮までもが舞台になっている物語があると知り、 すぐに手に入れ読んだ。 またしても恩田陸の奥深さを知る結果となった。 「夜のピクニック」「チョコレートコスモス」と言う「青春小説」が好きで他はつまみ食い程度で 恩田陸のメインは「ファンタジー+ホラー+ミステリー」が本道だと思っている。 が、本作はそのどちらでもあり、どちらでもないといった感じを受けた。 驚愕したのは物語の構成である。 始まりが終わりになり、終わりがまた新たな始まりになるのである。 ところどころで挿入される「寓話」も印象的で実際にストーリーにも絡んでくるのもすごいと思った。 私がこの物語に多少の嫌悪感を感じつつ、読むのを辞めることが出来なかったのは語り部である「静」と感情的境遇が似ていると思ったからである。 家族、友人、夫(私は独身だが)に対して感じる距離感。 一人になりたいのだが、一人きりにはなりたくない。 距離の近い人と二人になるのは苦痛だが、ある程度の距離をおける人との二人はまだ我慢できる。 対人恐怖症一歩手前の不器用さがそれだ。 レビューと言うより個人的感想になってきた。 文庫の裏表紙にあらすじが書かれているが、それはあっという間に覆される。それは最後の最後まで続く。 そして始まりが終わりに、終わりが新たな始まりになる。 私はこの物語にテーマとかは感じなかった。 構成の妙。 これに尽きるのではないかと思う。 | ||||
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夜のピクニックが、とても面白かったので、 どうかな・・・と思い、手を出しまたよ。 ミステリーとホラーとファンタジーを足して3で割って すんごく薄くしたような(笑 まあ、奈良の描写が素敵で、ちょっとした旅行気分になれたけど、 なんていうか、すっきりしないなぁ。。。 定価で買ったらきっと怒る。 | ||||
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『夜ピク』にどうしても手が出なくて、その前の足慣らしとして読んでみました。う〜〜ん、 がっかりでした。義理の血縁関係にある「たゆたい」、みたいなのがこの人の好きなところなんですか? 『夜ピク』もそんな設定であるとか。なんだか心情描写がべたべた思わせぶりで生理的にダメでした。それから、やたらに引っ張りますよね。「その中身を見て血の気が引いた――」。種明かしはその場ではせずに、しばらく置いた後に書く。いいところでCMに入るお手軽民放の手法みたいで、しかも二回も出てくるといささかげんなり。また、その結果を知って一緒に血の気が引けばいいのだけれど、先は読めてしまったし・・・・・・。筋として面白くなくても、奈良という土地の魅力が行間から立ちのぼってくるような描写ならまだ満足できたのですが、それもなく、なんだかガイドブックみたいな説明が羅列されている印象でした。人気が出たため編集者にせっつかれて短時間で仕上げたやっつけ仕事だったんでしょうか。 | ||||
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本屋で見て気になっていたが、すぐには触手が動かず、古本屋にあったので買ってみた小説です。 内容は、ロードムービーならぬロードノベルってやつですね。 奈良の情景を思い浮かべるには良い小説かもしれませんが、ストーリー自体はぱっとせず、主人公にも魅力を感じません。 要所要所に、「愛のサーカス」などの童話・逸話が挿入されていたのは面白かった。 あと最後一文「新しい旅、新しい物語が始まろうとしていた」はGood! | ||||
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途中までは、喪失感を味わう30代の物語、のような感じかなと思いつつ読んでいたのですが、、いえいえちょっと特殊な人たち(というか人間関係)を描いた話でした。 「彼らの物語であると同時に、私の物語である」というのではないです。正直、ちょっと展開にやりすぎ感があります。 それに、登場人物一人一人はまっとうな人たちなので、そんなふうな人間関係になるものか?とも思いました。まあ子供の頃の環境を大きな原因としているので、素人はなんとも言えませんが。 物語は二転三転し、あっという間に読み終えました。 退屈な読書でなかったことは確かです。 また、物語の舞台は奈良です。主人公たちが周るところが具体的な地名や史跡名とともに出てきます。 作者の描く奈良はどことなくオカルトチックですが、しかし奈良に行きたくなりました。 | ||||
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