まひるの月を追いかけて

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評判

まひるの月を追いかけての評価:

3.20/5点 レビュー 35件。 D ランク

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平均点3.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(2pt)

恩田陸著、奈良観光案内、ストーリー付(つき)

恩田陸さんが、奈良のことを観光案内したくて、書いたのだと思いたい。

あくまでも、観光ガイドとしての本を、奈良のために書きたくなったので、とりあえずストーリーを作った、ととらえたい。

だから、小説として読むと、違う!と感じたのは、まちがっていないと思う。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.33
(2pt)

どこが面白いの?

ロードノベルっていうのかな
二人の女性が行方不明となった男のシナリオ通りに
奈良を旅するお話なのですが・・・・
多少ミステリーっぽくもありでも、淡々と物語が進んでいくのです。
盛り上がりに欠けるお話で、非常につまらない旅に付き合わさせられる
だれたお話で物語の序盤から興味が失せてきました。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.32
(2pt)

どこが面白いの?

ロードノベルっていうのかな
二人の女性が行方不明となった男のシナリオ通りに
奈良を旅するお話なのですが・・・・
多少ミステリーっぽくもありでも、淡々と物語が進んでいくのです。
盛り上がりに欠けるお話で、非常につまらない旅に付き合わさせられる
だれたお話で物語の序盤から興味が失せてきました。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.31
(4pt)

やっぱりすき

恩田陸作品が元々大好きですが、あぁやっぱり好きだなぁと思いました。

恩田先生らしい作品であり、読み易い。ちょっとした空き時間でも一気に引き込まれて最後まで読んでしまう、そんな作品でした。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.30
(4pt)

やっぱりすき

恩田陸作品が元々大好きですが、あぁやっぱり好きだなぁと思いました。

恩田先生らしい作品であり、読み易い。ちょっとした空き時間でも一気に引き込まれて最後まで読んでしまう、そんな作品でした。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.29
(2pt)

雰囲気を楽しむ小説

奈良1300年記に合わせて書かれた紀行小説かと思いきや、10年くらい前の作品なのですね。

奈良の観光ガイドとして読むにはいいかもしれません。
恩田陸さんのロマンティックな文章にかかると、朴訥な田舎の山の辺の道も
古代ロマンをかきたてるミステリアスな街道のように思われてきます。
飛鳥鍋をわざわざ紹介しているのですから、民宿やホテル、カフェなども
実在のお店を登場させてくれればよかったですね。

メインのミステリは軸が弱くて、あくまでもこの作品においては脇役なのかと思います。
ひたすら雰囲気を楽しませる作家さんだはと思いますが、『夜のピクニック』と同様、
ダラダラと時間だけが過ぎていき、最後にやっと薄明が来たような終わり方です。

恩田陸さんはガラスのような少女を描かせたら右に出る人はいませんが、
大人の女性を描写するのは苦手のようですね。
この作品でもキーパーソンであるはずのお母さんの実体がないし、
主人公も30半ばの女性のメンタルとはとても思えない。

『光の帝国』は感動的ですらあったのに、系列の『エンド・ゲーム』になると
まったく面白くなくなるのは、母親に母性的な安定感を感じられないせいでしょうか。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.28
(2pt)

雰囲気を楽しむ小説

奈良1300年記に合わせて書かれた紀行小説かと思いきや、10年くらい前の作品なのですね。

奈良の観光ガイドとして読むにはいいかもしれません。
恩田陸さんのロマンティックな文章にかかると、朴訥な田舎の山の辺の道も
古代ロマンをかきたてるミステリアスな街道のように思われてきます。
飛鳥鍋をわざわざ紹介しているのですから、民宿やホテル、カフェなども
実在のお店を登場させてくれればよかったですね。

メインのミステリは軸が弱くて、あくまでもこの作品においては脇役なのかと思います。
ひたすら雰囲気を楽しませる作家さんだはと思いますが、『夜のピクニック』と同様、
ダラダラと時間だけが過ぎていき、最後にやっと薄明が来たような終わり方です。

恩田陸さんはガラスのような少女を描かせたら右に出る人はいませんが、
大人の女性を描写するのは苦手のようですね。
この作品でもキーパーソンであるはずのお母さんの実体がないし、
主人公も30半ばの女性のメンタルとはとても思えない。

『光の帝国』は感動的ですらあったのに、系列の『エンド・ゲーム』になると
まったく面白くなくなるのは、母親に母性的な安定感を感じられないせいでしょうか。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.27
(4pt)

恩田節たっぷりの、蠱惑的、古都。

この作家さんの話には本当に、当たり外れが多い。
ま、これはフリークに聞かせたら怒られそうなので、これは私の個人的な感想ということにしておく。
しかしこの作品は。
前半は、嘘に嘘を重ねる旅の相棒に翻弄される。
どこまでが本当なのか、異母兄は本当に私を呼んだのか、彼の恋人由佳利を殺したのは誰なのか。目の前の女、妙子の目的はなんなのか。
二転三転するサスペンスのような香りを漂わせつつ、しかし雄大な奈良の歴史に抱かれて、いつしか私と妙子の気持ちは少し近づき、
たたみかけるような軽妙な会話の運びで、テンポ良くストーリーは進む。
そうして訪れる、もうひとつの別離。
最後に現れる、異母兄の想い人。
切ない余韻が、雄大な歴史の中にとけあう。
美しく、冷たい喪失と創生を最後に静かに横たえる、この作者はやはり、ただものではない。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.26
(4pt)

恩田節たっぷりの、蠱惑的、古都。

この作家さんの話には本当に、当たり外れが多い。
ま、これはフリークに聞かせたら怒られそうなので、これは私の個人的な感想ということにしておく。
しかしこの作品は。
前半は、嘘に嘘を重ねる旅の相棒に翻弄される。
どこまでが本当なのか、異母兄は本当に私を呼んだのか、彼の恋人由佳利を殺したのは誰なのか。目の前の女、妙子の目的はなんなのか。
二転三転するサスペンスのような香りを漂わせつつ、しかし雄大な奈良の歴史に抱かれて、いつしか私と妙子の気持ちは少し近づき、
たたみかけるような軽妙な会話の運びで、テンポ良くストーリーは進む。
そうして訪れる、もうひとつの別離。
最後に現れる、異母兄の想い人。
切ない余韻が、雄大な歴史の中にとけあう。
美しく、冷たい喪失と創生を最後に静かに横たえる、この作者はやはり、ただものではない。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.25
(3pt)

やや作りすぎに感じました

約400ページのうち、特に興味深かったのは、
206〜276ページですね。
それまでの展開でまだるっこしいところもかなりあったのですが
(主人公が誘われるままに旅を続けるところなど)、このあたりは、
予想していた方向と少し違ってきたので、面白かったです。
しかし、その後は、若干失速してしまった感があります。
○○さんが……という必然性は感じませんでした。
ミステリならともかく、「そうではない」のですから。
結局、作者が本作で訴えたかったことというのが、よく分かりませんでした。
もし挙げるなら、「生命の尊さ」あたりでしょうか?
しかし、それまでの展開でミステリ的なものを期待してしまったので、
やや肩透かしをくらったというのが、正直なところです。
また、P274で「××がいたような気がした」とあるのですが、
ストーリーそのものには直接関係がないので、
このような「思わせぶりな」描写は不必要と思いました。
さらに、ラスト間際の展開は現実的とは感じず、やや唐突なものを感じ、残念でした。
しかし、風景描写は美しく、まだ行ったことがない大神(おおみわ)神社に惹かれるものを感じたところなどは、
とても良かったと思います。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.24
(3pt)

やや作りすぎに感じました

約400ページのうち、特に興味深かったのは、
206〜276ページですね。
それまでの展開でまだるっこしいところもかなりあったのですが
(主人公が誘われるままに旅を続けるところなど)、このあたりは、
予想していた方向と少し違ってきたので、面白かったです。
しかし、その後は、若干失速してしまった感があります。
○○さんが……という必然性は感じませんでした。
ミステリならともかく、「そうではない」のですから。
結局、作者が本作で訴えたかったことというのが、よく分かりませんでした。
もし挙げるなら、「生命の尊さ」あたりでしょうか?
しかし、それまでの展開でミステリ的なものを期待してしまったので、
やや肩透かしをくらったというのが、正直なところです。
また、P274で「××がいたような気がした」とあるのですが、
ストーリーそのものには直接関係がないので、
このような「思わせぶりな」描写は不必要と思いました。
さらに、ラスト間際の展開は現実的とは感じず、やや唐突なものを感じ、残念でした。
しかし、風景描写は美しく、まだ行ったことがない大神(おおみわ)神社に惹かれるものを感じたところなどは、
とても良かったと思います。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.23
(3pt)

恩田陸の「構成力」のすごさを感じさせる作品

本屋大賞の「夜のピクニック」で初めて恩田陸にであい、それから何冊か読んだのであるが、

私の出身地である奈良、
しかも北の奈良市内だけでなく、
本当に近所であった明日香、橿原神宮までもが舞台になっている物語があると知り、
すぐに手に入れ読んだ。

またしても恩田陸の奥深さを知る結果となった。

「夜のピクニック」「チョコレートコスモス」と言う「青春小説」が好きで他はつまみ食い程度で
恩田陸のメインは「ファンタジー+ホラー+ミステリー」が本道だと思っている。

が、本作はそのどちらでもあり、どちらでもないといった感じを受けた。

驚愕したのは物語の構成である。
始まりが終わりになり、終わりがまた新たな始まりになるのである。

ところどころで挿入される「寓話」も印象的で実際にストーリーにも絡んでくるのもすごいと思った。

私がこの物語に多少の嫌悪感を感じつつ、読むのを辞めることが出来なかったのは語り部である「静」と感情的境遇が似ていると思ったからである。

家族、友人、夫(私は独身だが)に対して感じる距離感。
一人になりたいのだが、一人きりにはなりたくない。
距離の近い人と二人になるのは苦痛だが、ある程度の距離をおける人との二人はまだ我慢できる。
対人恐怖症一歩手前の不器用さがそれだ。

レビューと言うより個人的感想になってきた。

文庫の裏表紙にあらすじが書かれているが、それはあっという間に覆される。それは最後の最後まで続く。
そして始まりが終わりに、終わりが新たな始まりになる。
私はこの物語にテーマとかは感じなかった。
構成の妙。
これに尽きるのではないかと思う。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.22
(3pt)

恩田陸の「構成力」のすごさを感じさせる作品

本屋大賞の「夜のピクニック」で初めて恩田陸にであい、それから何冊か読んだのであるが、

私の出身地である奈良、
しかも北の奈良市内だけでなく、
本当に近所であった明日香、橿原神宮までもが舞台になっている物語があると知り、
すぐに手に入れ読んだ。

またしても恩田陸の奥深さを知る結果となった。

「夜のピクニック」「チョコレートコスモス」と言う「青春小説」が好きで他はつまみ食い程度で
恩田陸のメインは「ファンタジー+ホラー+ミステリー」が本道だと思っている。

が、本作はそのどちらでもあり、どちらでもないといった感じを受けた。

驚愕したのは物語の構成である。
始まりが終わりになり、終わりがまた新たな始まりになるのである。

ところどころで挿入される「寓話」も印象的で実際にストーリーにも絡んでくるのもすごいと思った。

私がこの物語に多少の嫌悪感を感じつつ、読むのを辞めることが出来なかったのは語り部である「静」と感情的境遇が似ていると思ったからである。

家族、友人、夫(私は独身だが)に対して感じる距離感。
一人になりたいのだが、一人きりにはなりたくない。
距離の近い人と二人になるのは苦痛だが、ある程度の距離をおける人との二人はまだ我慢できる。
対人恐怖症一歩手前の不器用さがそれだ。

レビューと言うより個人的感想になってきた。

文庫の裏表紙にあらすじが書かれているが、それはあっという間に覆される。それは最後の最後まで続く。
そして始まりが終わりに、終わりが新たな始まりになる。
私はこの物語にテーマとかは感じなかった。
構成の妙。
これに尽きるのではないかと思う。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.21
(3pt)

ミステリーとホラーとファンタジーを足して3で割って薄めたような

夜のピクニックが、とても面白かったので、
どうかな・・・と思い、手を出しまたよ。
ミステリーとホラーとファンタジーを足して3で割って
すんごく薄くしたような(笑
まあ、奈良の描写が素敵で、ちょっとした旅行気分になれたけど、
なんていうか、すっきりしないなぁ。。。
定価で買ったらきっと怒る。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.20
(1pt)

初体験が「まひる・・・・・・」がいけなかったか?

『夜ピク』にどうしても手が出なくて、その前の足慣らしとして読んでみました。う〜〜ん、
がっかりでした。義理の血縁関係にある「たゆたい」、みたいなのがこの人の好きなところなんですか? 『夜ピク』もそんな設定であるとか。なんだか心情描写がべたべた思わせぶりで生理的にダメでした。それから、やたらに引っ張りますよね。「その中身を見て血の気が引いた――」。種明かしはその場ではせずに、しばらく置いた後に書く。いいところでCMに入るお手軽民放の手法みたいで、しかも二回も出てくるといささかげんなり。また、その結果を知って一緒に血の気が引けばいいのだけれど、先は読めてしまったし・・・・・・。筋として面白くなくても、奈良という土地の魅力が行間から立ちのぼってくるような描写ならまだ満足できたのですが、それもなく、なんだかガイドブックみたいな説明が羅列されている印象でした。人気が出たため編集者にせっつかれて短時間で仕上げたやっつけ仕事だったんでしょうか。
まひるの月を追いかけて Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけてより
4163221700
No.19
(3pt)

ロードノベル?

本屋で見て気になっていたが、すぐには触手が動かず、古本屋にあったので買ってみた小説です。
内容は、ロードムービーならぬロードノベルってやつですね。
奈良の情景を思い浮かべるには良い小説かもしれませんが、ストーリー自体はぱっとせず、主人公にも魅力を感じません。
要所要所に、「愛のサーカス」などの童話・逸話が挿入されていたのは面白かった。
あと最後一文「新しい旅、新しい物語が始まろうとしていた」はGood!
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.18
(3pt)

そうくるか…のエンディングでした

途中までは、喪失感を味わう30代の物語、のような感じかなと思いつつ読んでいたのですが、、いえいえちょっと特殊な人たち(というか人間関係)を描いた話でした。
「彼らの物語であると同時に、私の物語である」というのではないです。正直、ちょっと展開にやりすぎ感があります。
それに、登場人物一人一人はまっとうな人たちなので、そんなふうな人間関係になるものか?とも思いました。まあ子供の頃の環境を大きな原因としているので、素人はなんとも言えませんが。
物語は二転三転し、あっという間に読み終えました。
退屈な読書でなかったことは確かです。
また、物語の舞台は奈良です。主人公たちが周るところが具体的な地名や史跡名とともに出てきます。
作者の描く奈良はどことなくオカルトチックですが、しかし奈良に行きたくなりました。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.17
(4pt)

オープンエンディングです

静は三十代前半の女性である。
彼女には異母兄がいるが、その研吾が奈良で消息を絶ったので一緒に捜してくれないか。
研吾の彼女に頼まれて、静は優佳利とともに新幹線に乗り込んだ。
研吾はなぜ消息を絶ったか、生きているのか死んでしまったのか、殺されたのか。
「まひるの月」はオーソドックスなミステリではないと思う。
細かいどんでん返しが多く、先を予想して読むことがむずかしい。
2回ほどどんでん返しされたところで、ミステリを読んでいるという意識をやめて、物語の流れに身を任せてしまったら急に楽になった。
光の帝国(常野物語)シリーズとは関係ないのですが、常野物語の一部分を読んでいる錯覚を起こす。
どこか繋がって居るんじゃないかと思いながら読んでいた。
奈良という舞台だから、だろうか。
ところで、この物語はオープンエンディングなんですよね・・・
びしっと終止符を打っているように見えて、オープンエンディング。
これって、今までの物語はなんなのよ。 正直なところ少々ムッとしました。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.16
(2pt)

旅情サスペンスドラマじゃないんだから・・・

飛鳥、山辺の道、奈良公園、法隆寺、そして再び飛鳥と、主人公は散策の旅(とはいえ、決して楽しいばかりではない旅)をします。
主人公が誰かと語らいながらひたすら歩くという意味では、同じ作者の『夜のピクニック』を思わせるのですが、両者は、何と遠いことでしょう。
『夜のピクニック』では、作品を成立させるためには、確かに主人公達がその距離を歩くことが必要だったと、誰もが思うことでしょう。しかし、本作では、そうした必然性は全く感じられません。しかも舞台が著名な観光地なので、どうしても観光地とタイアップしたできの悪いテレビドラマを見せられているような気になってしまいます。「橘寺」と書いた瞬間に、その場所を知っている読み手にとってイメージは固定されてしまいます。それはこの作者のように、半醒半夢の架空世界を見事に構築できる作者にとっては、足枷にしかなっていないような印象を受けてしまうのです。
何もわざわざ奈良まで出向かなくても、同じシチュエーションで、たとえば手紙のやりとりだけで短編にまとめてしまうことはできなかったのだろうか、と残念に思います。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016
No.15
(4pt)

分からないままに

各章に添えられた童話は何なのだろう?哀しげな感じだけれども、それ以上のモノでもなかった。
何が哀しいかと言えば、やはり顔が分からないままに終わってしまった登場人物かもしれない。謎は謎のままでも良いけれども、最後に強引さが感じられました。
まひるの月を追いかけて (文春文庫) Amazon書評・レビュー: まひるの月を追いかけて (文春文庫)より
4167729016