枯葉色グッドバイ



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    初公開日(参考)2003年10月
    分類

    長編小説

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    枯葉色グッドバイ (文春文庫)

    2006年10月01日 枯葉色グッドバイ (文春文庫)

    「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉明郎は、女性刑事、吹石夕子に日当二千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。考えるホームレス、椎葉の求めた幸せとは?ハーオウォーミングな長篇ミステリ。 (「BOOK」データベースより)




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    No.16:
    (2pt)

    何かが足りない

    嫌いではない作家なため、どうしても初期の佳作と比べてしまう。魅力的なキャラクターやユーモア混じる軽快なセリフは健在だが、マンネリ化していたのか?駄作ではないが何かが足りない。元刑事であるホームレスという主人公は上手く描かれている。しかし展開は先が読めそうな部分も無理矢理感ある部分もあり、またラストシーン付近の展開と最後の一文には陳腐さが否めない。
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    No.15:
    (5pt)

    予想もしない人間関係の面白さ、拍手喝采です

    現役ばりばりの若き女性刑事と、今はホームレスとして暮らす「元敏腕刑事」の、何とも言えない組み合わせの面白さにひかれて時を忘れますが、時折顔を出す、この作家の人間描写の機微もどきんとします。読書仲間大絶賛で、「私も読む」という声が増えて感想が楽しみです。男を逃す女の典型がよく出ていて少し可愛そう。いい男の話でもあります。
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    No.14:
    (4pt)

    会話が秀逸

    この著者の作品は、どれも会話が皮肉とユーモアに富み、題名の付け方が上手です。
    特に本書では、主人公が(金銭的には全く余裕がありませんが)常にゆとりをもって会話を楽しんでいるのがよく伝わってきます。
    一番感心したのは、主人公がある人物に自首を勧める場面でした。正義を振りかざしたり押しつけたりせず、実にうまい。
    残念なのはご多分に漏れず謎解き部分。マンションの中の殺人事件で捜査本部があそこをノーチェックというのはいただけません。
    いっそのことミステリやアクションから離れた小説を書いてほしいなあ。
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    No.13:
    (5pt)

    どうしてこんなに優しいのか

    ハードボイルドなのでしょうが、本家チャンドラーやロスマクやパーカーのニュアンスを残しながらも、なんともいえず優しい世界です。
    かなりリアリズムな犯罪捜査ものなので、最初から陰惨な殺人で幕を開けます。
    つづいて、不幸な事件でわが子を死なせて離婚した刑事、椎葉がホームレスとなって暮らしている、そんな代々木公園のホームレス世界の場面になります。

    きれい事はありませんが、彼らと椎葉の世界には自然体のぬくもりがあって、リヤカーをひく椎葉の生活も自嘲や自虐とは無縁です。
    家族三人の惨殺事件を調べていた吹石夕子刑事が、偶然椎葉を見かけ、かつて世話になったことを思いだし、彼の辣腕ぶりに賭けて、日当2000円で彼の協力を仰ぐことに。
     スモーカーの夕子の捜査ぶりのほうがよほどハードボイルドかも知れませんが、何となくつっぱっている彼女と椎葉のあいだに漂うものが、とてもいいのです。
     殺害された家族の中で、ひとりだけ生き残った少女美亜のすさんだ生き方も、椎葉との交流の中で癒され、本来の一七才の少女に戻ってゆきます。

     美亜をいたわりつつ、現場検証に出かける椎葉の動作に、夕子がいちいち小さな嫉妬心をあおられる場面が何ともいえません。
     全編に椎葉のワイズクラックが効いていますが、夕子も負けていません。

    「こうなったら椎葉さんと一蓮托生、わたしも辞表をデスクに入れてあります」
    「吹石くん、君の頭にブレーキはかからないのか」
    「はあ?」
    「おれなんかと蓮の上にのって、どうする」・・・

     どんでん返しの犯人も、名推理からというより美亜を信じての現場検証の結果で、地道な刑事の生きかたの物語です。
     最後、仲間のホームレスの遺骨を故郷に帰すため、沖縄へと自転車で出発する主人公。汗や無精髭や焼酎の匂いにまみれた世界なのに、なぜか終始やさしい風を中に抱いている物語でした。これはなんなのだろう。
     夕子と美亜のたわいないやりとりの上に、しっとりとエンドマークが浮かびあがってくるラストでした。


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    No.12:
    (4pt)

    独特の優しいハードボイルド

    ハードボイルドなのでしょうが、本家チャンドラーやロスマクやパーカーのニュアンスを残すものの、なんともいえず優しい世界。
    かなりリアリズムな犯罪捜査ものなので、最初から陰惨な殺人で幕を開けます。
    つづいて、不幸な事件でわが子を死なせて離婚した刑事、椎葉がホームレスとなって暮らしている、そんな代々木公園のホームレス世界の場面になります。

    きれい事はありませんが、彼らと椎葉の世界には自然体のぬくもりがあって、リヤカーをひく椎葉の生活も自嘲や自虐とは無縁です。
    家族三人の惨殺事件を調べていた吹石夕子刑事が、偶然椎葉を見かけ、かつて世話になったことを思いだし、彼の辣腕ぶりに賭けて、日当2000円で彼の協力を仰ぐことに。
     スモーカーの夕子の捜査ぶりのほうがよっぽどハードボイルドかも知れませんが、何となくつっぱっている彼女と椎葉のあいだに漂うものが、とてもいいのです。
     殺害された家族の中で、ひとりだけ生き残った少女美亜のすさんだ生き方も、椎葉との交流の中で癒され、本来の一七才の少女に戻ってゆきます。

     美亜をいたわりつつ、現場検証に出かける椎葉の動作に、夕子がいちいち小さな嫉妬心をあおられる場面が何ともいえません。
     全編に椎葉のワイズクラックが効いていますが、夕子も負けていません。

    「こうなったら椎葉さんと一蓮托生、わたしも辞表をデスクに入れてあります」
    「吹石くん、君の頭にブレーキはかからないのか」
    「はあ?」
    「おれなんかと蓮の上にのって、どうする」・・・

     どんでん返しの犯人も、名推理からというより美亜を信じての現場検証の結果で、地道な刑事の生きかたの物語です。
     最後、仲間のホームレスの遺骨を故郷に帰すため、沖縄へと自転車で出発する主人公。汗や無精髭や焼酎の匂いにまみれた世界なのに、なぜか終始やさしい風を中に抱いている物語でした。これはなんなのだろう。
     夕子と美亜のたわいないやりとりの上に、しっとりとエンドマークが浮かびあがってくるラストでした。
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