苦い雨



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    初公開日(参考)1996年09月
    分類

    長編小説

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    苦い雨

    1996年09月01日 苦い雨

    零細業界誌の社長兼編集長・高梨は、禁煙運動にも、躰が汗臭くなることにも、夫婦の危機にも、無難な中年男になることにも抵抗しているタフな男。ある夜、その高梨のもとに1本の電話が舞い込んだ。かつて彼が在籍した会社のスキャンダルを握る女が、忽然と姿を消したという。100万円の謝礼で女の行方を追ううちに会社乗っ取りの構図が姿を現し、高梨の家族にも危害が及ぶようになった。果たして、この仕事の収支は償うのか…。 (「BOOK」データベースより)




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    No.7:
    (3pt)

    いつも通りの中にいつもとは違う面が

    青臭いのでも,枯れたのでも,良くも悪くもいつも通りのキャラクタと物語であり,
    本作では四十台の探偵もどきが主人公ということで,細かい設定は違っているものの,
    浮かぶのは『』で,著者がお好きならおおよそ期待には添うはずです.

    また,梅雨時の降り続ける雨と湿気が,過去の事情に重ねられていく展開が印象的で,
    一人の女性始まり,因縁の消せない連中との感情,思惑がジメジメとまとわりつくよう.
    特に言葉ではない,独特の間や比喩から内面を浮かばせる様子には強く引きつけられます.

    反面,男の出自や女との関係など,いくつかがハッキリしなかったのは少し気になり,
    急転から全てを見抜き,解決へと向かう流れは,こちらもいつも通りですが違和感も….

    とはいえ,雨雲とともに問題が去り,青空が覗き見える幕引きには苦さと甘さを抱き,
    妻の本音に圧倒され,感情をあらわにする男には,いつもとは違う新鮮さを覚えました.
    苦い雨 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:苦い雨 (中公文庫)より
    4122054958
    No.6:
    (3pt)

    バブルの余波

    1996年に日本経済新聞社から出た単行本の文庫化。文庫化に際して、大幅な加筆修正がなされており、三人称から一人称に改稿されるなどしている。
     経済犯罪と男女の愛憎を混ぜ合わせたようなミステリだ。バブル崩壊後の暗い世界が舞台となっており、金、経営権、家族などをめぐって虚しい争いが繰り広げられる。
     主人公の気障なところは、いかにも樋口さんらしい。女性たちがそれぞれに魅力的なところも。
     読後感の重い一冊。
    苦い雨 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:苦い雨 (中公文庫)より
    4122054958
    No.5:
    (1pt)

    期待外れ

    何処がハードボイルドミステリーなのか。期待を裏切る内容。企業乗っ取りの策略?どこがと言いたくなる。主要人物が一人しかいないなんともつまらない作品。一般文学通算592作品目の感想。2013/04/17 21:25
    苦い雨 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:苦い雨 (中公文庫)より
    4122054958
    No.4:
    (3pt)

    ちょっと思い出させる。

    ライトなハードボイルド。
    こういう系の主人公の男は、
    けっこうロマンチストだったり、
    実は、すごい情緒的。
    ワイルドじゃないのね。

    というのが、
    ダダ漏れしてる感じで、
    ちょっともったいない。
    ハードボイルド風の裏側をのぞく感じ?

    自分の過去に通じる事件にかかわるようになり、
    それを追っていく。
    自分が失脚した理由とのつながりを感じ、
    また、
    その陰にいる女。
    真相を解明することが、
    いまの自分が何か激変するわけでもないが…。

    作者の草平シリーズにちょっと似てるかなぁ。
    苦い雨 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:苦い雨 (中公文庫)より
    4122054958
    No.3:
    (3pt)

    樋口有介に憂鬱な梅雨空は似合わないなぁ。

    樋口有介の作品としては、設定がいつもと違う。

     小さな雑誌社の社長である主人公が、かつて勤めていた会社の亡くなった先代社長の愛人探しを依頼され、内紛に巻き込まれるというストーリー。企業の内紛というのは、樋口有介の作品の設定としては珍しいが、内容もちょっと暗く、この作者らしい明るさはない。また、結末は予想できるもので、救いもなく、正直、読了後のカタルシスはあまりない。

     一方、サイド・ストーリーは作者おなじみの設定。主人公が高校時代に好きだった女性と結婚し、再婚である妻の連れ子である娘との関係が描かれている。中年オヤジと娘との関係というのは、樋口有介のお得意の設定だけど、書き込みが足らず、もの足りない。また、内紛に首を突っ込むなとの脅しから、娘が車の事故にあうのだが、なんか無理やりかつ中途半端にストーリーに組み込んだ感じもする。

     一言でいうと、苦い雨、というタイトルからあるように、梅雨時の晴れない空の下でのちょっと陰鬱なストーリー。やっぱり、樋口有介には、春風や夏の太陽が似合うなぁ。
    苦い雨 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:苦い雨 (中公文庫)より
    4122054958



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