木野塚佐平の挑戦だ
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
木野塚佐平の挑戦だの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
木野塚佐平の挑戦だの総合評価:
4.67/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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それを読んでトーンの微妙な違いを納得しました。
こんどの話では、ケニアから帰ってきた助手、桃世とのめでたい再会後、TVから女優がサインを送ってくる、という男性の依頼を受けたり、自分の小説の秘密がばれている、というこれまた電波系女性からの働きかけがあったりするうち、なぜか木野塚氏が長年のファンである美人キャスターと会う羽目になり、亡くなったばかりの総理大臣が、本当は暗殺されたのではないかという謎に巻き込まれてゆくのですが、あまりにも話が荒唐無稽にとんとんと進んでゆき、すべてが、ますます濃くなる木野塚氏の「ハードボイルド探偵妄想」の産物ではないか、と眉に唾をつけながら読みました。ほんとうの妄想系は、主人公なのではないか(笑)。
後半は、あいかわらずエリート人脈と頭脳を活かして、お膳立てを整える桃世の掌の上で踊らされていることが、だんだん明らかになってゆき、政界のかなり大きな裏事情、いくつかの現実の有名事件も絡み、狐につままれたように読んでゆきましたが、政界の大物や臨時総理大臣までもが、木野塚氏を信頼し、重大依頼を持ちかけてくるあたりになると、木野塚氏という人の客観的な姿は、脳内の「ハードボイルド妄想の自己像」とは違い、ひょっとしたらたいそう魅力的な、人品骨柄に憎めない味のある人物なのではないか、という気がしてきました。
桃世がまじめくさった顔で、「実績も人柄も超一流」とほめあげ、自分でも、まんざらでもなくそれを受け入れてしまい、日本一の私立探偵、として、政党の総務会の重役の座を断ってしまうこの摩訶不思議な主人公はいったい何なのか。
ずっと一人称で語られてきているために、読者は「依頼人とのロマンス」「美人キャスターとの不倫」「身の丈に合わないかっこつけ」と虫のよいことばかり考えている、ちょっと情けない妄想おじさんと思ってしまうのですが、彼にふりかかる状況や人物の態度を見ると・・・
リアルな小説としてはまず完全に変ですが、それでいて終わりまで読まずにはいられないという、これは著者のトーンに自分が弱いだけなのかもしれません。