鯨の王
- 海洋冒険小説 (29)
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夢のようなストリーに、わくわくします。 | ||||
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日本近海の深海底から未知の鯨類と思われる死骸が発見され、その調査に乗り出す主人公の周りで奇怪な出来事が… と言った陰謀めいた雰囲気を前面に押しだす形で始まっていく本書であるが、そこに珍奇なヒネリや迷走じみたトリッキーな描写はなく、実に読み進めやすい軽妙な筆致で一方の主役「ダイマッコウ」へのアプローチが描かれていく。 手に取った当初の予想に反して、深海テーマに有りがちなハードサイエンスや未知動物に対する冗長な記述は見事に抑えられており、代わりに荒唐無稽で子供っぽいとも思える冒険アクション的な展開を随所に投入していくことで、堅苦しさの取れた楽しい読み物に仕上がっている。 反面、本来ならアクが強いという設定で描かれているはずの主要人物やその背景は非常に平坦で、魅力と印象に薄いのが難点。 各章の振り割りと場面転換にもあまり意味が感じられなく、メリハリと緊張感に乏しい進行は本の厚みに比して読後感に欠ける内容に感じられてしまうのがいささか残念である。 また、上にも書いたようにハード寄りで割とアカデミックな内容を期待していた方には、中途半端でむやみに道具立ての多い話に思えてしまうことだろう。 | ||||
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鯨の知識はあるんでしょうが筆力は低いです。また鯨以外の知識は欠けていると思いました。そのせいでキャラに魅力が全くありません。 | ||||
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読み終えてみれば、全体のストーリーは長いけれど単純ですが、展開の面白さに引き込まれて読み進めました。 この種の海底ものでは本来見える筈のないものを見えるように書いているケースが多いのですが、センサー技術の範囲内で臨場感溢れる可視化がなされ、少しずつ謎が解き明かされます。 その中で人間と自然との関係についていろいろと考えさせられる物語ですし、最初に散りばめられた謎が最後に一気に氷解するのは快感でした。 偶然は多かったものの、科学的に疑問符のつく記述がなかったこともストレスなく読み進めた一因です(イルカの脳を利用しての操船には無理があるでしょうが)。未知の新種の巨大生物などという到底考えられない設定も、これまで発見されなかった理由も納得できるものでした。 著者の経歴や「謝辞」に記載された人々、そして「あとがき」を読めば、科学的根拠がしっかりしている理由がわかります。 蛇足ながら、「あとがき」は思い切り笑えます。 | ||||
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「一気読み必至」と帯にありますが、1週間くらいかけてゆっくり読みました。 物語の牽引力はあるものの、けっこう厚いのでそうなりました。 怪物「ダイマッコウ」がどんな生物なのかを知りたくて、つい読み進めてしまいます。 鯨類学者の須藤秀弘と、ライス博士がダイマッコウの謎を解き明かしていきます。 その圧倒的な大きさ!! 25〜40メートルあります! さらに大きいクジラも中盤くらいで出ます! その大きさを想像して絶句した瞬間が何度もありました。水中カメラからは「白い壁」に見えるそうです。 様々な音を使い、コミュニケーション、探知、獲物を捕獲します。マッコウクジラと同じような使い方ですが、 ダイマッコウは超音波を用いて、強力な爆薬が入ったスイカが破裂するかのように人間の頭を…! この設定はかなりスリリングです。離れていてもそれが可能なので、誰が狙われるか分からないのです。 クジラ対策も万全で、最新鋭の装備を整えた潜水艦と戦うことになるのですが、 彼らのリーダー「モービィ」は学習しながら渡り合います。このあたり、興奮しました。最高に面白いです。 人物の描写も適度に為されていて良いかと思います。 クライマックスに向けて、必要な情報をしっかり供給してくれています。丁寧なつくりです。 あえて、難を挙げれば、ダイマッコウがえさを捕まえている様子など、 もう少し彼らの生態を書いて欲しかった気がします。そうすると、人間を攻撃する理由も説得力が増すかと。 とはいえ、全体的には素晴らしいと思います。夢中で読みました。 ダイマッコウの迫力と魅力にめろめろになりました。(個人的にクジラがすきなのです。) | ||||
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