呪いの藁人形、捨てられた赤ん坊、骨折した靴磨き、逃げたインコ、殴られたゲーセン景品売り、消えた骨壷。

世界同時不況下の日本。東京では若者による通り魔事件が頻発しだした。

児童相談所の所長・山野は、増え続ける児童虐待の報告に頭を抱えていた。その増え方は、明らかに異常だ。

親友の自殺は自分のせい。悲しみに暮れる可奈子の携帯が着信した。

事件解決の鍵は刑事の情熱と勘と経験だ。地道な捜査で容疑者を追い詰める男の迫真の事件簿。

美人妻と高収入の勝ち組人生を送るファンドマネージャー麻生貴志、42歳。

精神科医の「私」は、患者の不可解な自殺衝動が気に掛かっていた。

初めて聞く母の声、初めて見る父の姿。そこで少年が出会った四日間の奇蹟。

手と首を斬り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生信昭は、所轄の刑事・和泉龍一と組み、捜査を開始する。

大学卒業後、AV制作会社に就職した須山隆治は、撮影現場で高校時代の憧れの先輩・柏木美南と再会してしまう。

夏休みに入って間もない月曜日の朝、学校のグラウンドで生徒の死体が発見された。校舎の窓から転落したと思しき状況。

奄美大島の海岸に流れ着いた一枚のフロッピー。そこに記されていたのは奇怪な日記だった。

沖縄・やんばるの森は、人の手の入っていない自然がいまだ残る原生林だった。

当代一流の前衛芸術家たちが創作を競う私設ミュージアム・日暮芸術館。

ロンドン五輪予選を兼ねた福岡国際マラソン2011。スタートラインに立つ選手にはそれぞれの人生があった。

プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。

青い眼を持つ美貌の雲水・唯慧。彼が、永平寺に来てから二年になろうとしていた。

岩手県沖の小島、偲母島。この島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。

僕=白石かおるは商社勤めのサラリーマン。自宅で切り落とした女性の首を渋谷の街に置き、ある「知らせ」を待っている。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

新米刑事、元チーマー、可憐な少女、製薬会社研究所長、そして謎の着ぐるみ…一見無関係の、街にひそむあらゆる人々の運命はLINKし、世界は滅亡から救われる―。

昭和53年、初夏。建設大臣の孫が誘拐された事件を追って雛見沢村を訪れた公安の新米警部・赤坂衛。

二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。

その森に踏みこんだ者は、二度と帰れない―― 一家が惨殺された樹海のなかの山荘。 禍々しき森の、いまだ解明されぬ事件。

めぐみは平凡な主婦として隠やかな日々を送っていた。ある夜、夫が古い石の器を持って帰宅。

琵琶湖畔にそびえる壮麗な怪建築群―“綺想宮”を訪れた名探偵・森江春策を待ち受けていたのは、美しき案内人・二十重亜綺楽と七人の奇怪な滞在客だった。

3月初めの寒い日、ボストンの街は異常な連続殺人の話題でもちきりだった。

ネヴィンズ教授は自殺した学生と同性愛関係だったのか?教授の潔白を証明するよう依頼されたスペンサーは、学生がゲイの著名人を暴露するミニコミ誌を作っていた事実を突きとめる。

私立探偵のサニーに新たな仕事が舞いこんだ。依頼人は、ボストン近郊の島に住む映画プロデューサー。

新宿、仙台、福岡など日本各地で、見知らぬ通行人の女性をバットで殴って、死傷させるという事件が連続発生。

書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。

二十五年前、ぼくらは小学生だった。

山梨県の山林で行われた生態調査で、捕獲されたカラスの胃から大量の人骨が発見された。

全国で「死体が消える」という不可解な事件が続発していた。犠牲者の数が130人分足りない飛行機墜落事故。

濃茶の席で、裏千家教授、大澤信郎の次男・祐二が毒殺された。

大学病院で身元不明の女性が墜落死した。司法解剖で明らかになった驚くべき体内構造。

ホームレスが連続して死亡した。自然死として処理された遺体から、孤高の医師・古都波は血中リンパ球の異常を見つける。

闇に葬られた誘拐事件。消えた身代金8000万円の鍵を握るのは実行犯の恋人「K」。

甲斐は、婚約者の聡美に誘われ、茶会に出席するため鎌倉へ二人旅。しかし、そこには貴湖と竜之介の姿が。

雑踏の中、和弓で射殺された男性。

大学生・柱田真一はある日、反故紙の中から樋口一葉の遺稿らしき紙片を見つける。

ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。

作家になるまでの道程から、昔好きだった女の子との話まで…。

休日に上司と遭遇、無理やり酒に付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が―(小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」)。

そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。

玄関のチャイムが鳴った時、まだ死体は寝袋に入れられ寝室の床の上に横たわっていた。

最愛の妻を殺されたノンフィクション作家・瀧野和一は、その悲しみと怒りから自ら調査に乗り出す。

作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。

中国の最新鋭機が突然、ミサイル攻撃開始!?高度3万フィートの上空。

大学教授にして推理作家の富井に託されたのは、著名な画家・星野が遺した手記だった。―終戦直後のドイツ。

「死体の側に、血文字か…」教師の刺殺体が発見された屋上。うろたえる翔太の隣で、由紀夫が小さくつぶやいた。

吉本紀子の義母がカバン詰めの死体となって発見された!死の直前の義母・静枝の呟き、福井県秋津村役場からの葉書、静岡県浜松市で診察を受けた眼科医院…一見無関係な義母の言動をたどるうち、紀子は過去の忌まわしい事件と、ある男性の名を探りあてる。

ワールドカップを転戦する日本スキーチームのメンタルコーチ・望月篠子は、同行していた学者から、ある人物に書類を届けてほしいと依頼される。

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。

“宗教法人炎矢教団総本部”この教団から娘・葉子を連れ戻してほしい―というのが今回の僕への依頼であった。

元政府機関の腕利き謀報員だった加賀哲は、“裏切り者”として組織を追われ、ある都市で高級レストラン・クラブの経営者に納っていた。

ハワイから日本へ来た青年・桐生傀の目的はただひとつ―父を裏切り、殺した花木達治に復讐すること。

誤配された一通の封筒が若き総会屋・井田を事件に巻き込んだ。配達人は殺され、本来の受取人は謎の自殺を遂げていた。

元傭兵部隊の兵士であった圭介は、いまは六本木の遊び人として享楽的で退屈な日々を送っている。

「タカ」こと鷹野達也は、25歳のスゴ腕実業家。

ギャルとギャングが溢れかえる悪人海岸で、腕っ節と度胸を武器に、私立探偵・木須志郎が大暴れ!「気にいった女の子には熱いオンリップのキッスを、気にいらねえ野郎には固いオングラウンドのキッスを」がモットーで、悪いヤツには滅法強いが、お色気と情にはとことんもろいナ

空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。

愛する者を失った「私」は、他人が知れば驚愕するような、ある物を持ち歩いている。

27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。

ほの暗さの快楽。若き「実存主義作家」の最新短篇小説集。

『王様ゲーム』から7ヵ月。伸明が転校していった学校で、再び”王様ゲーム”が始まった。

国際的犯罪集団「お告げの天使」の非道に愛するものを奪われ、阿修羅と化した男の凄絶な復讐を描く。

マイラインの営業に力の入らぬ青柳敏郎は、町おこしのアイディア募集を見て「お化け屋敷のテーマパーク」を思いつき、応募すると見事採用に。

謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、監察から公安刑事の内偵を命じられた。

「礼乎(レオ・10歳)が学校から帰ってこないんです」―母親からの届けを受け、警察が捜査を開始。

「パチンコ裏世界のリアリズム、軽妙なキャラクター、凝りに凝った仕掛けの数々と、題材、人物、趣向の三拍子が揃った痛快作」（吉野仁）と選考委員に絶賛された、第8回『このミス』大賞優秀賞受賞作が文庫化します！　パチプロとして日々を送る山岸は謎の美女に見込まれ、大

衆議院統一補欠選挙に出馬した妻の恩師、大原奈津子の頼みで「凶悪犯罪抑止連合」の捜査を開始した元刑事の平澤栄治。

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

演劇全国大会の前日、出演予定の部員たちが何故か次々と体調を崩す。

修学旅行に行くはずだった千葉紀之が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。

―誰かが言った。この二つには共通点があるのではないか。

“「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される”。

KGBスリーパー養成所元教官は、不遇だった。西側に潜入した教え子たちが次々に発見されたのだ。

殺人事件の真相を握っているらしい銀行員が忽然と姿を消した。

二人を閉じ込めた車は深い森の中の開墾地にたどりつく。そこは米国からの独立を目論み重火器で武装した民兵組織の根城だった。

「養父に身体を触られるのが、嫌で嫌でたまりません。

人口減少の打開策として導入されたヒューマノイドロボットが日常に根付いた近未来。

故郷の記念祭にわたしは鍛冶職人として参加することになった。

ある日曜日、六人が殺された。

人はなぜ殺すのか。その答えを探すため、元FBI心理分析官ベントンは、収監中の殺人犯と対峙していた。

野望と変化の街―アメリカの“スズメバチの巣”と呼ばれるシャーロット市。

褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。

中絶手術で患者を死に追いやった容疑で産科医が逮捕された。

フランスにある14世紀の遺跡で大学の歴史調査チームが発掘したのは、なんと現代製の眼鏡のレンズと助けを求めるメモだった。

巨大な複合施設〈Kヒルズ〉の夜警である栄田雄一郎は、深夜の巡回中にまるで幽霊のような少女と出会う。

十八世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。

昔、あたしは高い石の塀で囲まれた大きなおうちに、おかあさまとばあやとねえやと四人が暮らしていた。

本州最南端の半島沖の孤島に建つ巨大な洋館。

函館の西郊に海に臨んで建つ、白いモダニズム風邸宅、雪華荘。

元刑事の真子は、柔道は黒帯だけど恋愛は白帯。

ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。