(短編集)
ホームズのいない町 13のまだらな推理
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この作者で最初に読んだのが「最初の探偵が死んだ」でした。 こんな設定のものは山口雅也にあると思いながら、さらに、山口雅也の方がずっと良かったと思いながら読み終えました。 でも、懲りないんですよねえ・・・この本も買って読んでしまいました。 短編小説の間に4頁程度の極小品を挟んで、計13編、連作短編集とでも言うんでしょうか。 いわゆるシャーロック・ホームズものではないと思います。 「六つのナポレオン」や「赤毛連盟」を直ちに思い出させるものもありますが、全体としてはホームズの名前を出す必然性は感じませんでした。 ホームズを単に引き合いに出しているだけの小説集であって、ホームズもののパロディ作品集を期待すると裏切られるのではないでしょうか。 こんな風に評すると、「ホームズのいない町」とわざわざ断っているではないかと反論をされそうですがね。 説明不足だったり、説明がごたごた入り組んでいるものが交じっているようにも感じました。 この手のものがお好みの読者ももちろん沢山いらっしゃるでしょう。 私は、お金を出して買って読んだ本ですから、損したとは思いたくない。だから、悪くは言いません。ただ、2冊で一応卒業かな。 | ||||
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シャーロック・ホームズものの名作を下敷きにしたという連作短編集である。蒼井作品は初読。 まず冒頭は「6つのナポレオン」もの。語り口にちょっと特徴があるのが気になるが、まあ、なかなかよくできているといえる。ドイル作品のモチーフとの関連付けもちゃんとしてある。 しかしこのあと、超短篇をはさみながら、いくつかの短篇ものがたりが繰り広げられるのだが、「美しき自転車乗り」ものはかなり関連性が苦しいし、ホームズネタの作品としては、だんだん元ネタが苦しくなってくる感じがいなめないのだ。 一方、ともかく読み進めていくにつれて、あれ?と思う描写が重なってきて、最後の最後に・・・という構成はなかなか凝っていて面白い。ちょっといくらなんでもご都合主義すぎるという話もあるが、まあエンタテイメントとしては許される範囲か。 なんとなくですが、作品群に下手にホームズもの的な色付けをしてしまったので、読む側として期待値があがってしまったのが敗因な気がする。そういうシリーズだと考えないで読めば、伏線の張り方なども含めてなかなか楽しめる作品なんじゃないか。 | ||||
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ホームズもののタイトルをもじった七篇の短篇と六編の掌編からなる連作集。 シャーロキアンの方には、作中でなされている 「引用」をさがす、といった楽しみもあると思います。 読み進めていくと、各短篇・掌編の間に意外な繋がりがあることが、 しだいに明らかになっていき、ラストに向けて収斂されていきます。 ただ、タイトル通り、ホームズ=〈名探偵〉役が不在の物語なので、 作品世界が、ひとつの強固な論理によって秩序付けられるというより、 意図せざる人々の思惑が幾重にも錯綜した果てに、今回の結末が 導かれた、という印象です。 著者のサラリーマン経験からなのか、作家としての資質なのか、 登場人物たちには、実在していてもおかしくないリアリティと 生々しさがあり、その上、矮小さや俗人っぷりを浮かび上がらせる 描写がなされているため、感情移入できるような人物はあまりいません。 同じく、サラリーマン経験のある石持浅海氏にも言えるのですが、 彼らが描く人物たちは、どうも毒や悪意が張り付いているように思いますw | ||||
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短編集です。 が、蒼井さんらしく、それぞれの話が 少しずつ微妙にリンクしながら 最後、書き下ろしの物語で大円団を迎えます。 この人がこんなところで、 この出来事はこの出来事のせいで・・・ 何の関係もなさそうで 実は深く結びついてたり、 その発見が楽しく、 また、驚きの連続でした。 こういう連作短編だと 蒼井さんのキレのよさが光りますね。 | ||||
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短編集です。 が、蒼井さんらしく、それぞれの話が 少しずつ微妙にリンクしながら 最後、書き下ろしの物語で大円団を迎えます。 この人がこんなところで、 この出来事はこの出来事のせいで・・・ 何の関係もなさそうで 実は深く結びついてたり、 その発見が楽しく、 また、驚きの連続でした。 こういう連作短編だと 蒼井さんのキレのよさが光りますね。 | ||||
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