札幌の実業家系赤渡雄造のバラバラ死体が2つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。

英国に留学中の夏目漱石は、夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余って、シャーロック・ホームズの許を訪ねた。

バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景!ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか?退院後、青年はある行動を開始する―。

東京都内の雑居ビルの放火事件で、若い男性ガードマンが焼死する。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。

LAPDに持ち込まれたスナッフフィルム。

横浜・馬車道に事務所を移した御手洗潔と石岡は、ある老婦人の訪問を受ける。

ニューヨーク、マンハッタン。高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。

オリンピックで4つの金メダルを獲得した天才女性スウィマーが30年後、リスボンで拳銃自殺を遂げた同じ夜、彼女を破滅に追い込んだ医師が射殺された。

衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた一体の腐乱死体。

母親の自殺未遂の理由が知りたい―青年の相談に、御手洗潔はそれが悪徳金融業者からの巨額の借金であることを突き止める。

「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。

十一月の早朝、農機具店の主人山田徳三が刺殺された。妻の洋子は、押し入ってきた何者かの犯行だと証言したが、捜査は難航。

札幌で行なわれたコンサートで、ピアニストの安積界は直前に予定を変更し、自ら封印したはずの『ハンマークラヴィーア』を演奏。

フランス語など習ったこともない不登校中学生の僕が、なぜ、サイト“ランボー・クラブ”のトップページに掲げられたフランス語の詩を読めるのだろうか?僕はいったい誰なのか?ある日、そのランボーの詩が書き換えられ、その詩が暗示する殺人事件が…。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。

宇宙進出、木星開発、人体改造…。木星の宇宙ステーションを襲うしなやかなるテロリストの牙。

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店“福桜堂”神戸支店。

解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。

迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。

歌劇界での成功を夢見る一谷黎。そんな彼の前に突然現れた少女・夕香は女優として稀有な才能を秘めてた。

おばの館へ向かう途中、涼子と哲文がたどり着いた古い洋館。そこにはまだ見ぬ恋人を待ち続ける美しい少女・波路がいた。

数多くの名シェフを生み出す伝説のフランス料理学校で、シェフ修業中の理恵。いたって本番に弱い。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

高校時代から、「ルピナス探偵団」として様々な事件に遭遇してきた、三人の少女と少年一人。

私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。

女性に弱く、血を見るのが大嫌いな片山刑事と妹晴美、晴美に恋する猫嫌いの石津、そしてホームズが、初の海外旅行へ。

山間の豪華なリゾート・ホテル「ホテル金倉」。

大財閥の娘が、片山刑事に恋をした!?何やらアヤしい心中事件を捜査し始めた片山刑事と晴美。

宝くじが当たり、栗原課長を招いての夕食会を計画。

“BSグループ”は一カ月のうちに二人の代表が死去するという非常事態に陥っていた。

ホームズを連れ、石津と食事に出た晴美。

指揮者・朝倉宗和の要請で、声楽コンクールの会場警備にかりだされた片山刑事とホームズ。

「やめろ!そいつと結婚しちゃいかん!」かの名画『卒業』のラストシーンそのままに、恋人がヴァージンロードから花嫁を奪い去る。

深夜帰宅中、変質者にナイフを突きつけられた三枝英子は見知らぬ男性に救われる。

温泉旅行に出かけようと長距離バス乗り場にやって来た三姉妹。

行方不明の親友松井久代が、深夜に電話をかけてきた。指定場所の中学校へ駆けつけた杉原爽香は、親友の無残な死体を見つける。

杉原爽香、十七歳の冬。爽香の中学時代の恩師安西布子と河村刑事は、美術館で久々のデート。

杉原爽香、二十一歳の冬。中学時代の恩師・河村布子の家を訪ねた爽香は、河村家に居候中の女の子・由季と劇的に出会った。

杉原爽香、二十三歳の秋。大学を卒業して古美術店に勤めている爽香に、元BFの明男から突然の電話。

杉原爽香、二十五歳の秋。大学を卒業して2年。

杉原爽香、二十七歳の秋。丹羽明男との結婚式を間近にひかえ、爽香は新婚旅行用に「うぐいす色の旅行鞄」を買った。

高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。

長身で二枚目、行動は些か心許ないが、虫や雲を撮ることにかけては右に出る者のない実力派カメラマン、亜愛一郎。

あかねたちが迷い込んだ樹海の廃校―そこには月光のような兄妹たちが住んでいた。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。

妃真加島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。

君はもう普通のパイロットではない。

上司のクサナギ大尉やトキノと戦闘機に乗り、空を駆けるクリタ・ジンロウ。

空には言葉がない。

ポオをはじめカーや横溝など古今東西の推理作家はもちろん、ミステリ・ファンをも魅了してやまない密室。

九月。霧舎学園2年生の二学期に入って最初のイベントは京都への修学旅行。

『相棒』ファン必読!『相棒-劇場版-』のスピンオフ小説として、完全オリジナルストーリーで発売、ベストセラーとなった『鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~』(宝島社文庫)の第2弾の登場です!マンションで起こった警察官によるストーカー殺人事件。

世界一気弱な名探偵、お弁当持っておそるおそる不可能犯罪の謎解きに挑む──キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。

ミステリ作家にして名探偵エラリー・クイーンが出版社の招きで来日、公式日程をこなすかたわら、東京に発生していた幼児連続殺害事件に関心を持つ。

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい―吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。

「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏学部の部室に貼られた怪文書。

何人も書物の類を所有してはならない。もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。

行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。

今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。

太平洋戦争末期、疎開先から逃げ出した梶原兵吾少年は、一人の老婆が留守を預かる不思議な屋敷で宿を借りることに。

中2の太刀川照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。

<“雪の山荘” “絶海の孤島” “曰くつきの館” 圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! ボーナス・トラック「夏の雪、冬のサンバ」を収録> 影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。

望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか?小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

なぎさママの店に押し入った強盗に、晶が投げつけたバッグには、四十三万円ことまりんが入っていた!?そのまままりんは強盗たちに連れ去られ、晶はホストたちと共に事件解明に乗り出すことに。

眉目秀麗で気障な探偵・荒城と、義手探偵・真野原。雲上の楽園で巻き起こった連続殺人に、２人の名探偵と弁護士の「私」が挑む。

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。

上から読んでも下から読んでも「きげきひきげき」―題名に始まり、章見出しや登場人物は回文ずくめ、言葉遊びが随所に鏤められた本書。

はじめに袋とじのまま、短編小説の「消える短編小説」をお読みください。

競馬場で男が殺された事件を皮切りに容疑者が次から次へと殺される殺人リレーが始まった――警視庁の海方&小湊の刑事コンビが挑む!

殺害現場の天井に貼られた1枚のカード、ダイアモンドのジャック。

泡坂妻夫。奇術師にして紋章上絵師そして推理作家。

「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。

新婚旅行で西海岸を離れ、デッカー刑事はNYの一廓を訪れた。

誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。

一人目は自販機業者、二人目は庭師…。お年寄りが優雅な老後を過ごす高級老人ホーム“海の上のカムデン”で連続殺人が発生。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。

11歳のあたしは、イギリスの片田舎で、化学実験に熱中する日々をすごしてる。

イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。

疫病が国土に蔓延するなか、王の後継者である兄に呼ばれ故郷に戻ったフィデルマは、驚くべき事件を耳にする。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。

ここはペニーフット・ホテル。海辺の田舎町にひっそりと建つ、上流階級に人気の快適な宿だ。

やむをえない事情から、高給取りの職をなげうち陽光まぶしい南フロリダへやってきたヘレン・ホーソーン。

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。

スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。

男は54年間、眠れぬ夜を過ごしてきた。森の中の一軒家、人形をパートナーにタンゴを踊る。