人麻呂の悲劇



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初公開日(参考)1991年10月
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長編小説

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人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)

2006年04月01日 人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)

文芸編集者・笹谷美緒に、覆面作家・飛鳥彰から柿本人麻呂をめぐる鼎談メンバーの指名が。さらに、二十四年前に失踪した作家・山岡捜しの依頼を受けた美緒は、恋人の壮と調査に乗り出す。古代史の謎と連続殺人の謎との融合に挑んだ傑作推理。 (「BOOK」データベースより)




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No.2:
(3pt)

一味違う、歴史ミステリー

他のレヴューにもありますが、私も、平安文学研究の泰斗、片桐洋一氏の『柿本人麿異聞』(和泉書院)の序文で、この『人麻呂の悲劇』のことを知り、購入しました。
「人麻呂=赤人」説は、荒唐無稽ですが、読むにつれて、高木彬光の名作『成吉思汗の秘密』の「源義経=ジンギスカン」と同様、ありえそうだなあ、という気持ちも出てきます。
単なる歴史ミステリーとは異なり、現代の殺人事件と絡むところが新鮮です。探偵役の壮君の影が薄いのがもの足りませんが。
人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)より
4198924155
No.1:
(5pt)

赤人は人麻呂復権後の別名である

『万葉集』をこんなにおもしろく読ませてくれるのも、推理小説の功徳である。しかつめらしい古典講読などとは違って、柿本人麻呂が生き生きと躍動している。また、人麻呂が赤人に復活するというスリリングな展開ゆえに、古典嫌いな読者をも飽きさせない。
 作中の作家山岡竜一郎は《人麻呂・赤人同一人説》を発表、その後飛鳥彰が引き継ぎ発展させるかたちで発表し、二人の説では人麻呂が赤人になって蘇ったことを宣伝する。第一章「人麻呂の秘密」を「週刊ルビー」に連載する小説は覆面作家飛鳥彰。作中「これ以上私〈本名大久保政男〉を捜し出そうとすると悲劇が起きる」と忠告する場面があり、殺人事件の伏線が張られる。筆者は万葉専門用語もうまく使いこなしている。例えば、『人麻呂歌集』の略体歌、非略体歌は、記録する歌の種類によって使い分けた結果であるとみている(第二回人麻呂の生と死)。
 北川はどうしても山岡壮一郎が生きているように思わせる必要に迫られる。殺したという可能性が高い。美緒の不安が的中、殺人事件が起きる設定になっていく。
 万葉時代の人麻呂=赤人という異説にからめて、作中覆面作家飛鳥彰=山岡壮一郎の種明かしが興味深く仕組まれている。
 荒唐無稽な絵空事としてこの作品を軽くみなす人も、人麻呂、赤人の全作歌を挙げて、作中人物に論争させる作者の知性にうなずけるものがあるに違いない(雅)
 古今研究の第一人者である片桐洋一氏の『柿本人麿異聞』(和泉書院)にも「なかなかおもしろい・・・著者の勉強ぶりは大変なもので」あると高評されており一読の価値はあるだろう。
人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:人麻呂の悲劇―「人麻呂・赤人同一人説」殺人事件 (徳間文庫)より
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