殺人者(ソウル・マダー)
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殺人者(ソウル・マダー)の総合評価:
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読み物としてはぶっちゃけ面白くないです。 人物像、話の構成、何もかも中途半端。 題材や結末はいいんだから、もっと練って書けばいいものになったのにね。 児童虐待の現状や、参考文献を挙げてくれているところは役に立ちました。 | ||||
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ミステリーとしても、社会的テーマについて考えさせられる作品としても、読んで良かったです。社会的テーマ部分は他の方もコメントされていますが、ミステリーとしても、普段、謎解きや犯人探しはしないで読む私でも「誰が犯人なんだろう」と考えざるを得ないようなプロットの進め方でした。そして、最後に犯人が分かった時は、ちりばめられていた伏線に気づき、なるほど、と。 文章も平易で読みやすく、物語の展開も速く、ストーリィとして楽しめる本でした。 「文体」や「表現」「比喩」重視で、ストーリィ展開にあまり注意を払わない本、あるいは、娯楽のみに走った本が最近ベストセラーになっていますが、こちらは、プロット重視で楽しみたい方にお勧めできると思います。 | ||||
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壮&美緒というシリーズキャラクターが活躍するトラベル・ミステリーとは別に、年に1作程度のペースで社会派色の強いノン・シリーズの本格ミステリーを発表している深谷忠記だが、本書は後者にあたる’09年の作品。 連続して3件の殺人事件が起こる。手口は皆同じで鈍器で頭を殴られ、ロープで首を絞められていた。さらに「殺人者には死を!」とワープロで打たれた紙が残されていた。被害者はいずれも過去に殺人の前科がなく、この遺留品に捜査陣は惑わされる。 ストーリーは各章のはじめに配されたある少女のエピソードから本文へとつながるのだが、物語が進むにつれてそれが具体性を帯びて、本書のメインテーマである深刻で悲惨な児童虐待問題へとつながってゆく。その構成の妙と事件自体の混迷する謎もさることながら、深谷忠記の綿密な取材による児童虐待の現実と、救済する組織・施設の努力には登場する関係者のみならず、読者も憤りと共感をおぼえずにはいられない。 やがて地方新聞の編集員兼記者の目撃証言から意外な容疑者が浮かび上がり、冒頭の少女の正体と本文との関りも明らかになるのだが・・・。終章では思わぬどんでん返しが待っていた。 本書で、深谷忠記は児童虐待という社会問題を取り上げ、それを二重の意味での“殺人者”というタイトルにこめ、さらにはミステリーという形式を取りながら尋常とはいえない域にまで達してしまった真犯人を配し、世間に糾弾しているのだ。 | ||||
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殺人事件と子供の虐待が複雑に絡んだミステリ。子供の虐待による「魂の殺人」という重大な罪を犯した親たちが連続して殺害されるのだが、虐待に強い怒りを覚えてもそれが具体的な動機につながらず犯人が分からない展開は最後まで楽しめた。また、虐待の様子や児童相談所の対応がリアルに描かれていたので、子供の虐待という行為がどれほど深刻な影響を与えるのかよく分かった。 | ||||
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