目撃
- 法廷ミステリ (212)
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二つの事件を並べながら、「冤罪」についても考えさせる、よく書き込まれた作品だと思うが、最終的には冤罪を肯定するような示唆をしてはいないか。ちょっと不満が残った。あとは、読者が考えろと言うことなのだろうか。 | ||||
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夏美の事件と曽我の事件、まったく接点がないように思われるが、目撃という共通点によって大きな展開を見せるところがおもしろかった。曽我の事件は40年も前に発生したにも関わらず、曽我が目撃した殺人シーンが記憶の間違っている可能性があることをきっかけに真犯人が明らかになっていくのだが、誤った事実を話してしまったばかりに一人の人間の人生を変えてしまう様子が切なかった。 | ||||
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著者は「旅情ミステリー」と「重厚長大な社会派本格ミステリー」の二つのジャンルを書き分けているが、本書は後者の代表作との触れ込みで手にとってみた。 文庫で546ページに及ぶ長い作品だったが、内容は、第1部『記憶』、第2部『証人』、第3部『事実』となっていて、人間の深層心理にせまる「心理ミステリー」と「法廷ミステリー」が合体し、それに本格パズラーの要素を組み込んだものだった。 物語は二つの事件が交差する。 ひとつは39年前の事件、包丁を持った母親が父親を刺し殺す現場を見た。それが当時8才だった作家・曽我の忘れられない記憶だった。 もうひとつは現在の事件、夫を毒殺したとして一審で懲役10年の有罪判決を受けたが、無実を主張し、控訴審を戦う女性と逆転無罪を狙う女性弁護士。曽我は収監中のその女性被告人から手紙を受け取り、弁護士に協力しながら事件解明にかかわってゆく。二転三転する事件の様相、そして…二つの事件の真実は---。 会話部分が少なくて、心理描写が多く、著者の気遣いかどうかわからないが解説・説明の繰り返しが多く、その部分が私にはサスペンスを盛り上げるというより、いささか冗長な感じがした。 しかしそれを差し引いても、息づまる法廷場面はスリリングで一気読み。 作家らしい曽我の奇抜な着想と本格パズラーっぽい意外な展開には脱帽。 | ||||
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著者は「旅情ミステリー」と「重厚長大な社会派本格ミステリー」の二つのジャンルを書き分けているが、本書は後者の代表作との触れ込みで手にとってみた。 文庫で546ページに及ぶ長い作品だったが、内容は、第1部『記憶』、第2部『証人』、第3部『事実』となっていて、人間の深層心理にせまる「心理ミステリー」と「法廷ミステリー」が合体し、それに本格パズラーの要素を組み込んだものだった。 物語は二つの事件が交差する。 ひとつは39年前の事件、包丁を持った母親が父親を刺し殺す現場を見た。それが当時8才だった作家・曽我の忘れられない記憶だった。 もうひとつは現在の事件、夫を毒殺したとして一審で懲役10年の有罪判決を受けたが、無実を主張し、控訴審を戦う女性と逆転無罪を狙う女性弁護士。曽我は収監中のその女性被告人から手紙を受け取り、弁護士に協力しながら事件解明にかかわってゆく。二転三転する事件の様相、そして…二つの事件の真実は---。 会話部分が少なくて、心理描写が多く、著者の気遣いかどうかわからないが解説・説明の繰り返しが多く、その部分が私にはサスペンスを盛り上げるというより、いささか冗長な感じがした。 しかしそれを差し引いても、息づまる法廷場面はスリリングで一気読み。 作家らしい曽我の奇抜な着想と本格パズラーっぽい意外な展開には脱帽。 | ||||
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この小説は、ミステリープラスアルファの面白さがあり、一気読みでした。 ある殺人事件の解明に巻き込まれる小説家が、事件の謎に絡む「目撃情報」=人間の記憶の謎に直面することで、じぶんのトラウマとも向き合うという話の流れで、読んでいるうちに時々、怖くなりました。人間の記憶って、こんなにも不確かなのか?!うん、確かに私たちはじぶんに都合よく過去を書き換えているよなあ……と、じぶんの経験でも思い当たることもしばしば(汗)。 ミステリーを楽しみながら、じぶんの人生を違う角度で振り返りたくなる小説です。人って、心の持ちよう次第で、いろんな可能性が発見できるかも、と思わせてくれました。人間関係やアイデンティティに悩む人にも、オススメ。 | ||||
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