黙秘
- 精神科医 (98)
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知人の精神科医がこれを読んで、言っていた。これは精神医学的にはあり得ない病気だし、そのような診断名はないし、症状と病名が違っている、とのことだった。精神科のプロはこのような物は読まないそうです。診断と具合の状態を信じないほうが良いとのことでした。 | ||||
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弥生が思い出した(と信じた)直後のカウンセリングの様子。これがないので、読後も義父による性的虐待があったのではないか感が私の頭から拭えない | ||||
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前半はパニック障害という病に苦しむ娘と家族の苦悩を描き、後半は殺人の罪を犯した主婦が黙秘を続ける裁判の様子を描いた法廷ミステリーでおもしろかった。 前半はパニック障害の説明が若干くどかったと思うが、セラピストに相談するあたりから話がおもしろくなり一気に引き込まれた。後半は黙秘を続ける被告に対して、検察官である森島と、調査事務所を開いている犬飼、双方の視点から裁判の様子が展開される。被告が黙秘を続けている以上、得られる情報は限られているのだが、その中でも可能な限りの調査や推理を重ねる展開は読み応えがあった。最後は家族の絆が試される場面があり、最後まで楽しめた。 | ||||
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650ページという厚さが気にならず、一気に読めた。著名な精神科医を包丁で刺し殺した容疑者の女性は犯行を認めながら、動機については何故一切語らないのか? それが最大の謎である。その謎が解き明かされたとき、これまで単純に信じてきた「記憶」という脳の働きがいかに当てにならないものかということがよく解り、驚くと同時に恐ろしくなった。 内容は一言で言うと、あるエリート一家の崩壊と再生の物語である。が、その家族ーー裁判官の夫と妻、彼ら夫婦の娘とやはり裁判官の夫ーーだけでなく、被告人を起訴して真相を究明しようとする検事の森島と、ひょんなことから事件の裁判に関わることになった私立探偵の犬飼についても、その生活や心情が丁寧に描かれており、読者の興味を惹く。特に、森島検事の抱えている家族の問題は作品に奥行きを与え、読後の余韻にも繋がっている。真相が明らかにされる公判のラストでは胸が熱くなり、ひとりでぼろぼろ涙を流しながら読んだ。 いよいよ裁判員制度が始まり、先日その最初の判決出たが、裁判に関心を持つ人はもとより、人間の心の不可思議さ、奥深さに興味のある方にはぜひ一読を勧めたい。 | ||||
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シリーズキャラクターが登場するトラベルミステリーと、人権に関わるシビアな問題などをテーマにした社会派ノンシリーズミステリーを書き分けている深谷忠記だが、本書は、後者の範疇に属する’03年発表の『Pの迷宮』を、文庫化にあたり、加筆・改題した長編である。 あるホテルの1室で著名な精神科医が刺殺された。現行犯逮捕された加害者の主婦は、警察、検察での取調べ中も、裁判が始まってからも、その犯行動機など一切黙して語らなかった。誰かを、何かを庇っているのか。 そこには事件の6年前に主婦の娘が罹った「パニック障害」の原因と思われる、娘の幼児期のトラウマが関わっていた。 本書は事件における主婦の犯行動機の謎に絡んで、家族とは何か、脆い人間の心を自由に塗りかえることはできるのか…記憶の謎を、著者得意の「法廷」場面を舞台に描いている。これは、冤罪とか目撃の信憑性といったような著者の他の作品でも見られるテーマである。 私はもちろん専門家ではないので「パニック障害」はもとより、人の脳内の記憶構造についてはよく分からないが、本当に間違った記憶が植えつけられたりするものだろうか疑問だったし、またこの主婦のように、このような動機で人は殺人を犯せるものかとも思った。 著者もこの長い物語の結末を推論を終わらせていて、これらの問題を読者・世に問うているかのようにうかがえた。問題作であることは間違いないだろう。 | ||||
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