南冥の雫 満州国演義 八
- 満州国演義 (9)
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今回も資料を網羅し懸命に執筆しているのは伝わって来ます。ただ、資料の羅列のために、資料の説明をするだけのために登場人物がうごめいていると感じたのは自分だけでしょうか?登場人物同士の会話で大東亜戦争の経過と軍部の内部をただ「説明」させているのです。全然「描写」になっていません。 登場人物同士が会うと何処かの店で何か食う。その品だけは何故か具体的に描写しますし、必ずと言ってよいほど毎回「酒は2合徳利2本で手酌」と決まっています。しかも「舐める」という語を使いまくる。そして燐寸を擦って煙草に火をつけ、煙を吐く。「又か!」と読んでいてうんざりさせられました。週刊誌の連載であるとはいえ、数えてはいませんがこれだけ同じパターンの繰り返しは芸が無いとしか申せません。これが情景背景描写と考えているなら、あまりに安易です。作者も編集者も気付かなかったのでしょうか? だから、兄弟四人にしても、ただ都合よく出て来て、軽いエピソードに巻き込まれる感しかしないのです。女性とのからみでも、四郎と義母の不倫関係もあっさりと自殺で終わる。太郎と愛人も妻が出て来て殺害して、後始末を三郎がして終わり。妻のその後も狂気の場が一度描かれたきり。次郎と関係したインド女性も流れ弾に当たって終了。その次郎にしてもー兄弟の中では最も波乱に富んだ人物だと思われますがーインパール作戦に参加し急にマラリアにかかり、うじにたかられて、結果はあっさりと死亡します。考えてみれば、第一巻でいきなり馬賊の頭領になって登場しますが、どういう経過で馬賊になったのかも説明なく終了です。人間が全然描けていないと感じるのは自分だけでしょうか? それにしてもビルマからインパール作戦の歴史的経過の説明は、何人もの登場人物に同じセリフを繰り返させます。牟田口大将の愚かさと東条英機の器量の無さを。これもただ会話と発言をかりての繰り返しで読んでいていやになりました。著者が何巻かのあとがきで書いていた通り、「小説は歴史の奴隷ではないが、歴史もまた小説の玩具ではない」という言葉が逆にそのまま当てはまると感じるのは自分だけでしょうか?この巻は特に、なんじゃ、これは?と感じてしまいました。最終巻の9巻はどうなるのか?ここまできたら、付き合って読むしかないのですが・・・ | ||||
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適切な値段設定でした。 | ||||
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表紙上部に破れがあり残念でした。 | ||||
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新聞での書評から読み始めたが、当時の満州国を中心とする日本陸軍の暴走ぶりがよくわかる小説、船戸与一さんは原稿用紙7500枚とよく書いてくれました。 | ||||
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船戸の物語には、やはり虚を突かれる。恰も主要人物では無かった如くに「生」を終える。人である以上は人生の内容に関わらず、生きた実績を残して消え去る宿命を負っている、無常観に陥るしか術が無い。引き続き濁流にのみ込まれる如くに最終巻へ。 | ||||
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