人民は弱し 官吏は強し
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星新一はどうしてもショートショートのイメージが強いですが、大変面白かったです。 今も続く、人民は弱しという現状、日本人に強く響く。響いてほしい。 | ||||
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救いのないストーリーの中で、星一が地方の商売人や農民、女性を相手に「株式会社とはなにか」「国民が国政に注意を向けることで、自分が払った税金がより良い使われ方をして、自分に返ってくる」という講義をして、昔ながらの生活をしている人々は最初は何を聞かされているんだという感じだが、帰ることにはすっかり眠りから覚醒したように、早く帰ってみんなにこの話をしなければ!自分も日本よくする役に立つことができる!と奮い立つエピソードに希望を感じた。 官僚たちにとって、星一は自らの後ろめたさを映し出すムカつくほど曇りのない鏡だったのだろう。 巨大なシステムにシステムで対抗しても潰される。 広い世界に開かれた目は二度と閉じることはなく、どんな邪魔が入ろうとも波紋は広がっていく。 | ||||
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本のカバーもついていて、とても好印象です。お取引きありがとうございました。 | ||||
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SF作家の星新一の親父が社長だった星製薬は、満州に麻薬を卸していた。星は『人民は弱し官吏は強し』で必死になって否定しているが、星の親父は終戦の数日前に満州に飛んで満州国の夜の帝王・大杉栄殺しの甘粕正彦に会っている。 製薬会社の社長がなぜそんな時にそんな場所でそんな人物にと思うが、麻薬取引の証拠隠滅だろう。 佐野眞一『阿片王 満州の夜と霧』にも少し書かれているので、興味のある人は読んでみるとよい。 人道に反することに手を染めた父を、SFの手法?で悲劇の人物に仕立て上げたいかがわしい本だ。 | ||||
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いわき市出身で、戦前に一代で星製薬という大きな製薬会社をつくりあげた星一(はじめ)の伝記。著者はその子息であり、著名なSF作家の星新一。 もともと起業家の素養があった星が、アメリカで得た文明の考え方を取り入れつつ、新しい製薬や販売方法などを確立し、新進の製薬会社を築き上げる。 星製薬は目覚ましい成長を遂げるが、実直で清廉潔白なやり方が災いし、役人から恨みや反感を買うことになる。 政争があったとはいえ、内務省に嫌われ、阿片を出汁にした国家規模の嫌がらせを受け、最後は禿鷹の民間に始末された。 ここには、この十年ほどの日本に起きた、モリカケや利権人事、知事失脚、国益売却とまったく同じ構図が見える。官僚、連動する検察、それになびく報道、裁判官、横取りする競合企業など、すでに戦前から日本の悪習は存在した。この星製薬のでっちあげ事件には官憲の圧力で死んだ人が少なくとも2人いた。 執筆時、星新一氏の心境いかばかりだったか。 一面ではあるにせよ、日本の官僚と企業の関係を知るには最適な一冊。 | ||||
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