気まぐれ指数
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いろいろな人物の思惑がからんできて面白くなるなと思ってたら最後の方は読むのが苦痛になってきた 今更だけど、星新一は長編に向いてないな | ||||
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ショートショートがつまらないので、長編を読んでみた。 少年ドラマになっているがこれは観ていない。 何だかしゃれたつもりの男女の会話が延々と続いてやりきれない。 本筋は、仏像を趣味的に盗んだ男が、盗まれた女から身代金をとろうとするという、「髪結新三」みたいなヘンテコな話で、このヘンテコさをおもしろがれないとこの小説は面白くないだろう。 私は面白くない。 生活感のない、パズルの中にしかいないような登場人物ばかりで、実につまらなかった。 私はつくづく、星新一という人は金持ちの家に生まれたんだなあと思ったことであった。 | ||||
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東京新聞に連載されたというから、大人向けの小説だろうけど、10歳の終わり頃に読んだ。少年向け漫画本には必ず漢字にフリガナが振ってあるので憶えてしまい、漢字は得意だった。新聞で使うような常用漢字は大体、読めたはず。 たしか、ドイツ料理屋の主人が店名を「ホントはミュンヒハウゼンにしたかったんだけど、メルヘンにした」などと言ってるくだりがあったのを記憶してます。 主人公は、本業がビックリ箱デザイナーで、趣味を兼ねた副業が「犯罪批評家」だったよな。その評論文を誰かに批判される、みたいな出だし。最初のところに出てくるセールス・レディが、主人公の趣味が批評であると聞いて、「つまらない趣味ね」と白けて言うくだりも印象に残ってる。 いや、もう細部は思い出せないけど、素敵な読書体験だった記憶がある。この頃が一番読書好きだったような気がする。その後、「純文学と通俗文学」とか、くだらない通念を知ってしまい、素直に小説を読むことができない時期が続いた(中学時代から)。 | ||||
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星新一が書いたはじめての長篇。1962年12月から翌年5月まで東京新聞に連載。 長篇だったので子供のころつい読みそびれた一冊。 主人公の一人が完全犯罪として計画した仏像窃盗の顛末を中心に、話は少し複雑に展開しつつ大団円にむかう。基調となっているのは、会話部分などに現れる、少し古めかしくはあるけれど軽やかな知的ユーモア(当時の外国ミステリの影響あり?)。そしていたずら好きの子供みたいなところのある、どこか浮世離れした主要登場人物たちの言動が面白くて感じが良い。とりわけ仏像を盗まれる未亡人、松平佐枝子のお茶目な超俗ぶりにはとても惹かれてしまう。 ただ、話が進むにつれて登場人物どうしの一種の「貸し借り勘定」みたいなものがややこしくなり、本で一気に読んでいてさえ「あれ?その話どこだっけ」と探したりすることになる(なんせ最終章は「決算期」と名づけられているほど)。だから新聞小説としては必ずしも成功作ではなかったのかもしれない。 星新一は、特に初期の著作に関して改版の際に多少の手直しをしている。ほとんどは細かいものだけれど、中にはちょっとした書き直しもある。本書の場合、旧版と改版との大きな違いは、旧版で一章にひとつかふたつずつ入っていた金森馨のさしえが改版ではすべて削除されていること。改版でも表紙の絵だけはそのまま残っており、これを見てもわかるとおりさすがに古い感じだから削除も仕方がないだろう。私はこのさしえがかなり好きなのですが…(金森馨は劇団四季の舞台美術をやっていた人らしい) その他、用語や表現の違いなどがあって、この旧版で読んでいるとやはり少し時代を感じさせられる。例えば『宇宙のあいさつ』あたりのショート・ショート集がこの本と同時期に書かれたものとは信じられないほど(たとえ和田誠のさしえが付く前のハヤカワSFシリーズ版やハヤカワ文庫版だとしても)。まあそこがショート・ショートとは違って、実際の東京という街を舞台にしたこの小説の味でもあるのだろうけれど。 改版にも再録されている奥野健男による解説も、当時の松本清張をはじめとする社会派推理小説の台頭という背景を簡潔に説明し、それへの反発という形で本書をとらえているあたりなど、いろいろ事情がわかって面白いので興味のある向きにはぜひ一読を勧めます。 ところでこの機会に年来の疑問を言わせてもらうと、新聞連載小説のさしえは、当然ながら単行本化、文庫本化されたとき少数を除いてほとんどが収録されないわけだが、収録されなかった絵はその後どこで見ることができるのだろう?原画展に行って図録でも買う?それでも全部は載ってないだろうし、そう都合よく探してる原画の展覧会などやってないだろう。やはり連載当時の新聞縮刷版から拾うか、奇跡的に全部切り抜いて持っている人を探して見せてもらうかしかないのだろうか? 文庫旧版でもあこがれの松平佐枝子が描かれたさしえはごく少ないので、ホントに探したいのですが… ついでに言うと、この本のように旧版と改版でかなりの違いがある場合は、それぞれ別項目としてアマゾンでは扱って相互参照を付けたほうがよいかと思います。出品者は出品物について正確な書誌情報を提供して欲しいと思います。 13年6月15日付記 新聞連載の切抜きを古書店で買ったという方のブログを見ました。なるほどその手もあるわけですね。たんねんに探せば都会の古書店にはゲラ刷りやら台本やらいろんなものが出るでしょうから、田舎住まいとしてはうらやましい限りです。 この小説、70年代になんとNHKの『少年ドラマシリーズ』でドラマ化されてたんですね。神主の牧野邦高役の藤村有弘以外の役者は私は知らないのですが。いずれにしろ、生前の星新一が自作の映像化をほとんど許さなかったということを考えると、これは稀有な例でしょうね。まあNHKのこのシリーズには筒井康隆の『時をかける少女』や光瀬龍の『夕ばえ作戦』などなど、星新一と親しい作家たちの名作がたくさん入ってますから違和感はまったくないのですが。 | ||||
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星新一にとって数少ない長編小説です。 犯罪批評家、神主、未亡人、営業婦。4人の行動が複雑に入り組み、出来事や事件が少しずつ進んでいきます。何気なく読んでいたら、4人の主人公たちの動きが把握できず、何度も読み返すことがありました。できれば集中して一気に読み切って欲しい作品です。 やはりショートショートの神様、長編は不慣れなのか、結末に向かうスピードが緩すぎる気がしました。 | ||||
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