(短編集)

或るろくでなしの死



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    初公開日(参考)2011年12月
    分類

    短編集

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    或るろくでなしの死

    2011年12月22日 或るろくでなしの死

    震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。異能・平山夢明が魅せる、狂気の淵に決して、飲み込まれるな! 驚愕の傑作短編集。 (「BOOK」データベースより)




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    No.16:
    (5pt)

    解説のひともぶっ飛んでますね。

    全編いい。よすぎるくらいいい。

    表題作では、
    マチルダからレオンへの問いかけと、
    ハンニバル・ザ・カニバルが、
    愛するクラリスのために贈った、
    二人の敵の殺し方を合わせたような、
    美しい場面が表されてました。
    これはオマージュなのかなと、
    予想しかけて、すぐにやめる。
    そんなのどっちでもいい。
    それくらい素晴らしい。

    痺れました。

    あとがきに創作の秘密が書かれ、
    そんなメタリカのアルバムみたいな、
    創ったほとんどを捨てるような、
    乱れ撃ち手法をつかっているのかと、
    そこにまた猟奇的なものを覚え。
    愛着とか執着とか、
    あんまないのだろうなと、
    作風に表れているように感じ、
    勝手に納得しかけて、慌てて、
    また、どーでもいいと反省する。

    だって、すげぇんだもの。

    触れてはならないもののように、
    美しく完成しているのだもの。

    すごい短編集でした。

    味が薄くなったわけではないのに、
    他の作品のように、一話読んだら、
    次に進めないということもなく、
    スルスルと読めてしまう。
    でももったいないので、
    やっぱり、一気には読まない。

    グログロを中心に求めるなら、
    他の平山さん作品もいいけど、
    おお、と嘆息して、
    本を閉じて余韻を楽しむなら、
    これはかなりいいと思います。
    悲しい話ですが、美しいです。
    或るろくでなしの死Amazon書評・レビュー:或るろくでなしの死より
    4048739875
    No.15:
    (5pt)

    内容が濃い

    一気読みしてしまった
    或るろくでなしの死Amazon書評・レビュー:或るろくでなしの死より
    4048739875
    No.14:
    (4pt)

    ストーリーテラー。弱き者、にんげんの狂気の世界。無傷では読めない。

    外国のハードボイルド調が、ドライで、日本の湿ったそれとは、違って、読みやすい。内容はかなり暗いのだが。
    「はぐれ者」は、否認の心理からも洞察できる。いじめは無い、性虐待は無い、という人たちは、はそんなものはあっては困る、という現実逃避から認知が歪んでいる、という説。人間は弱い。主人公は、人生の最後に、愛する者、それが死んだ子どもであれ、と出会い、その名前を指でなぞり、遺体だったものを、大事に持ち歩いて、丁寧に丁寧に埋葬してやろうとして、死んでいった。つまり、平山夢明の作品の主人公にしては、幸せなほうではないかしら。ラストのどんでん返しは、ありがちだけど、古き良き映画のように、きれいにはまっている。
    「嫌われ者」SFの世界観は、この作者のドライな語り口に、よくあっている。カズオイシグロの「わたしを離さないで」もドライな語りだから、成功したのだ。ひとりの人間が死ぬという事を尊厳を持って書く、それが文学。最後の鍵の存在が、この物語に永遠性を、与えた。不在を描くとは、有限を超えた永遠を描くこと。
    「ごくつぶし」これは語り手である主人公にぜひ死んでもらいたい、と読者に思わせるつくり。とてもリアルだし、似たような残酷は繰り返し社会のニュースになっている。
     主人公がモテようとしてがんばった合コンで女の子に言われるセリフもリアル。同時に、この主人公のモテたいという、下らない努力は、人間の原罪意識にまでいたっている。普通になりたい、差別される側から抜け出したい、つまり、自分は普通では無い、醜くい、劣った存在なのだ、というありのままの自分を否定する意識。この絶望の地平で僅かな生きる理由を創造するのが物語り、または、神話なのだろう。
    「愛情」これは、誰に感情移入していいのか、要素がバラつきすぎて、焦点がぼやけた作品。子どもがもっとも気の毒なのだが。現実を受け入れて淡々と生きるラストが、これでもか、これでもか、と悲惨な出来事の連打の後で、消化不良。ドラマにしては、悲惨なだけだし、神話に持っていくには、聖なる何かが弱い。タイトルは愛情が入っているのにね。
    「ろくでなし」平山夢明の作品は怖い。リアルで怖い。この作品で、最もこわいのは、主人公と主人公に殺される「ろくでなし」が、おなじ立場に、ある事だ。やっていることは、全く反対に描かれている。少女の保護と虐待と。
     つまり、主人公は、一歩間違えば、いくらでも、虐待する方になり得るのだ。その優位性が怖い。考えてみれば、私達は、誰でもみんな子どもで、この手の大人の優位性に怯えて育った。生き残ったから、忘れていたけど。
    「英雄」これってドストエフスキーじゃん。老婆の家からの話しには、「神」がでてくる。圧倒的な力を持ち、有無を言わさず主人公を罰する。描かれ方がファンタジー性を持っているからかな。不思議の国のアリスの不気味な双子みたい。
    「からっぽ」定番のボーイミーツガールも平山夢明が描くと、うわぁ。素直な哀しみがあって、きれいと言えないこともない。
     清水玲子の「秘密」という漫画に、主人公と同じ症状を持ついじめられっ子の話しがあった。
     写真なら人の顔が見れる、それは、対人恐怖症の苦しみと喜びだろうか。現実は恐ろしくて直視も出来ないけど、カメラの中なら、写真という音や動き、匂いや感触の無い、安全で守られた世界なら、「見る」認識することができる。恐怖を、コントロールできた喜び。不確実な世界を私達は生きている。根源的な欲求なのだ。安心したい。
    或るろくでなしの死Amazon書評・レビュー:或るろくでなしの死より
    4048739875
    No.13:
    (3pt)

    平山夢明ワールド!

    本屋で探したけどなかったのでネットで購入。
    短編集ですが、短いページにもたっぷりの狂気が詰まっていていいですね!
    ちょっと読みづらい部分があってつかえつかえの読書だったので…星3。
    或るろくでなしの死Amazon書評・レビュー:或るろくでなしの死より
    4048739875
    No.12:
    (1pt)

    動物好きは注意。

    友達からおすすめされ読みましたが。
    個人的に今まで読んだ中で一番胸糞悪い小説でした、生まれて初めて本を捨てました。

    まず、動物への理不尽な暴力が多い、それがウリなのでしょうが…。
    猫が殺されるシーンはフィクションだとわかっていても、悲しくて気持ち悪くて吐いてしまいました。

    動物が好きな方、子供好きな方は読まないことをすすめます。
    或るろくでなしの死Amazon書評・レビュー:或るろくでなしの死より
    4048739875



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