その地に着いた時から、地獄が始まった―。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。

ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。

テリー・レノックスという酔っぱらい男と友人になった私立探偵フィリップ・マーロウは、頼まれて彼をメキシコに送り届けることになった。

ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。

ヨーロッパの原子力発電所の事故による放射能汚染食品が、検査をすり抜けて日本国内に輸入されていた。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

スカダーの知人がレンタルしたビデオには、意外にも現実の猟奇殺人の一部始終が収録されていた!だが、その残虐な映像からは、犯人の正体はもとより、被害者の身元も判明しなかった。

“犯罪被害者家族の集い”に参加した女性2人の惨殺死体が、東中野の教会で発見された。

新宿・アンダーグラウンドを克明に描いた気鋭のデビュー作!おれは誰も信じない。女も、同胞も、親さえも…。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

刑務所から出所したばかりの大男、ヘラ鹿(ムース)マロイは、 8年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。

『ループ・オブ・ザ・コード」の著者が紡ぐ、未体験ゾーン突入の歴史ハードボイルド超大作。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

腕利きドライバーのケインが受けた仕事は、ごくシンプルに思えた。

抗いきれぬ宿命ならば、恐れるものは何もない。男は再び札幌へ戻った。

末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。

ある若い女性が私立探偵サム・スペードに依頼したのは、駆け落ちした妹を連れ戻すことだった。

元・岡っ引きの伊之助の心に去来する、別の男と死んだ女房の面影――。 時代小説の名手が描く、江戸のハードボイルド。

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

市政をあやつる黒幕、その力を利用しようとする上院議員、対立するボス。

身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。

麻薬密売人キーナンの魅力的な若妻フランシーンが、ブルックリンの街角で誘拐された。

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。

AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。

ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは‶ＩＱ〟と呼ばれる探偵だ。

シャクリと呼ばれるポンプ・アクション6連発銃、ウインチェスター・M12。その銃を手にした男たちのそれぞれの生き方―。

いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。

中堅調査会社が併設する探偵養成所に、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。

私立探偵エルヴィス・コールは、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査して欲しいという、母親からの依頼を受ける。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

赤狩りの風が強く吹く1954年、NY市警の刑事キャシディは奇妙な殺人事件にぶつかる。

宅配業者を装い、若い女性を狙った猟奇的な殺人事件が発生した。

レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。

十数年前、夢うつつのまま一家を惨殺したと目される男〈夢遊病犯(スリープウォーカー)〉が、癌で余命宣告され病院に収容された。

本書は沢崎シリーズの、第二期のスタートを告げる作品。

私立探偵マーロウは、スターンウッド将軍の娘がゆすりにあっている件で、将軍家へ招かれた。

八月の熱気の中、女刑事が自動車に乗り込んだ瞬間、爆炎があがった―刑事だった妹が、非業の死を遂げた。

大阪府警捜査一課の黒木と亀田、通称“黒マメ”コンビのもとに事件の報せが舞い込んだ。

ごくありふれた浮気調査のはずだった。私立探偵・畝原の許へ現れた女は、夫の浮気現場の撮影を依頼してきた。

ロス市警警察犬隊スコット・ジェイムズ巡査と相棒の雌のシェパード、マギーは、逃亡中の殺人犯を捜索していた。

ちんぴらに袋叩きにされて、“俺”は入院した。そこで偶然、病院の付添婦をしている昔の恋人と再会。

顧客の要望に応じて偽りの身分を与える「アリバイ会社」を生業とするサチのもとに、ある日、二人の少女が訪ねてきた。

「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」 元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。

暴力団浜内組の幹部を追跡中、同僚を誤射した志田司郎は、刑事を辞し、妻子とも別れ、たったひとりで、波止場に単喰う巨大な暴力組織に立ち向ってゆく。

「お願い。助けて」。

休業中のホテルで深夜、死体が発見された。

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。

3年前にH県で発生した未解決殺人事件、「冬湖楼事件」。その行方不明だった重要参考人からH県警にメールが届く。

コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・プレストは、 元恋人の弁護士レイラから冤罪疑惑の調査を依頼される。

元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助。

私立探偵・畝原は、足許に突然縋りついてきた少女に驚きを隠せなかった。彼女は血塗れで、体中が傷ついていたのだ―。

ボクサー崩れの酒井は、恩人・津村のパチンコ店で働く釘師。

――殺しだよ。 傷は、柔術で言う独古(どっこ)と呼ぶ急所を抉ったあとだった……。

俺は二度と日の当たる場所には出られない―押収品のドラッグをくすねて停職になった刑事エイダン・ウェイツ。

セレンディピティ・ダールクィスト。通称セーラ。

八年前、卑劣な罠で新聞記者を追われた畝原は、以来探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

クラブDJの失踪を調べてほしいと依頼された探偵IQ。

自称・探偵の矢能が突然呼び出された先で目撃したのは、依頼人の死体と覆面姿の男。

地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、「俺」はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。

定期的に食事はするが、踏み込まない。響子とは二十二年、そうしてきた。

一週間千ドルで、コブラという男を捜してほしい―フラッドと名乗る小娘の依頼は、バークにはうまい話に思われた。

「生まれたくなかった。……それはあなたの声なんだ」混迷と絶望の現代を撃つ、弩級の近未来×ハードボイルド。

人口40万人の街コルトンの地方紙『タイムズ・ガゼット』でスポーツ担当記者として活躍するドーランは、真実の報道より広告収入を重視する新聞社に愛想を尽かし退社、自ら雑誌『コスモポライト』を創刊する。

癌に冒された老ヤクザを故郷の淡路島まで運べ。舞いこんだ依頼はたやすいはずだった。

仲間と家族ができ、怖いもの知らずのショーン・ダフィは弱くなった―― ◆刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ最新作◆ キャリックファーガスの団地で麻薬密売人の男が射殺された。

アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞ノミネート! 国境地帯、麻薬犯罪の坩堝。 立ち向かうのは、彼女ただ一人。

少年同士の耽美な愛の世界を巡り、一人の美少女が自ら死を選んだ。

過去を隠し、人目を避けて山奥で暮らす榊原健三の許に、かつての暴力団仲間が現れた。

かつて殺人を犯した少年がこの街に。連続殺人を発端に広がる闇。

周囲を雪と氷に覆われた山。両親の車に乗っていた五歳の少女は、外に出て……次の瞬間消えていた。

女子高生の素行調査を引き受けた私立探偵畝原は、その行動に驚愕した。

解決しようのない依頼を引き受けた探偵に降りかかる、連鎖する悪意と暴力。それらはやがて、自身の封印された記憶を解き放つ。

血の繋がりのない９歳の娘と暮らす、元ヤクザの探偵・矢能が正体不明の富豪から依頼されたのは、２億円の価値がある非合法な商品取引の交渉人だった。

日本最大の暴力団・菱口組系の三次団体である佐村組組長が突然、姿を消した。

人気俳優とカリスマ歌姫が惨殺された。容疑が濃厚なドラッグ密売人が逮捕されるも冤罪を主張。

タフでもなければクールでもない。しかし、そうなろうとあがいている少年の物語。

人生の塩辛いところばかり舐めようとして生きるため「ソルティ」と呼ばれている若月真一郎。

人を欺くために、自分を欺く。

高校教師の西尾は、突然退学した生徒を探しにその街にやって来た。「臆病なんですよ、俺は。

消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる――〈人捜しの神部〉の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。

音楽の神に愛された美青年、矢代俊一。恵まれた家庭、一流大学。

二つの腎臓を失くした「キドニー」と呼ばれる弁護士の宇野。

時は流れ、街は変わり、人々もうつろってゆく。探偵だったルー・グリフィンは教師となり、作家としても成功していた。

病死した戦友の息子・野本精一から金の無心をする電話がかかってきた。

港町N市―市長を巻きこんだ抗争から2年半が経過した。

おれか?おれは何もかもうしなった私立探偵くずれの男だ。

御年88歳のメンフィス署の元殺人課刑事のバック・シャッツは、歩行器を手放せなくなっていた。

ある女のひとを守ってほしい―沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。

ヨイショをさせたら天下一品。人呼んで「ホウカン探偵」法間に、街の大立者から依頼が舞い込む。

しがない探偵・法間謙一は我知らず大事件の渦中にいた!?発端は市議会議員・師山史輔からの依頼だった。

かつて軍のパイロットだったジョーの人性には訣別があった。苦くせつない別れが。

ニューヨークはまるで妖怪のような都市だ。ここでは何が起きても不思議ではない。

松井省吾は北海道で最も「偏差値の低い」私立大学・道央学院グローバル大学の一年生だ。

砂糖菓子のように崩れていく―。女はそう形容した。

獲物を追って、この街へやってきた。そいつの人生に幕を引いてやる、それが仕事のはずだった。

冬が海からやって来る。毎年それを眺めているのが好きだった。

男は、3年前に別れた妻を救うために、その街へやって来た。「なにからはじめればいいのか、やっとわかったよ。