誘拐
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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名無しのオプシリーズの記念すべき第一作。プロンジーニが、1970年代のいわゆる「ネオ・ハードボイルド派」の新人として注目を集めるきっかけとなった作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公の名前が作中に登場しないという「名無しのオプ=探偵」シリーズ 第1弾。 投機家マーティネッティから、誘拐された息子の身代金を届けて欲しいと依頼を受けた名無しの探偵。犯人から30万ドルを指定場所へ運ぶ指示を受ける。身代金を置きその場を立ち去ろうとした探偵の耳に男の悲鳴が聞こえて ・・・ 5,000冊のパルプ・マガジンを収集する元警察官 名無しの探偵。肺癌に脅えながらもタバコを止めることができない47歳。身代金の受け渡し場所で負傷をし、付き合っている女性からは三行半を叩きつけられる。作品全体をとおして滲み出る中年男の悲哀。人間味あふれるというより、あまりにリアルであるがゆえに地味な探偵の物語だ。プロンジーニが20代の頃の作品であることを考えると、驚くべき洞察力というところか。 誘拐事件の顛末はおおよそ予想がついてしまうが、ハードボイルドな探偵の活躍を堪能できる。少ない頁数のわりに話が凝縮しているので読後の満足感が高い。サン・フランシスコの風景描写は、街とそこにくらす人々が目に浮かぶようだ。 探偵と、親友エバハートら彼を取り巻く人々を見続けていきたいシリーズだ。 | ||||
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