迷路
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『迷路』は名無しのオプ=探偵シリーズの第7弾である。 本作品の、50過ぎのおっさん探偵は、恋人ケリーとの仲が上手くいかず、私生活面ではかなりカッコが悪い。ケリーの交友関係ににやきもちを焼いてうじうじするというみじめったらしさ。プロポーズが不発におわり、挙句、ケリーの父親とは結婚をめぐって言い争いになるという始末。でぶっちょの身体に鞭打ってジョギングに勤しむ姿には、初期作品の頃の肺癌ノイローゼの暗さはないが、かわりに悲哀に似た滑稽さが滲み出ている。 仕事の方はというと、三つの難事件に巻き込まれて大ピンチ。警察上層部に疎まれ、ライセンス失効寸前の状況だ。 ミステリとしては、7作品中でいちばん面白い。ありふれた尾行と、警備、行方不明人の捜索の依頼から、二つの殺人事件と一つの窃盗事件に発展し、いずれも探偵の責任を問われてしまうのだ。それぞれの事件が難解で、切羽詰まった探偵の推理力が見所である。 全く別々の事件であるから、三つの短編をひとつにまとめたような作品だ。どたばたと、とっちらかった感は否めないが、スリリングな展開はそれを凌駕していると言えるだろう。足で捜査する探偵の行動に沿って、じっくり読み進めるシリーズではあるが、本作品はスピード感こそ魅力。 活躍すればするほど、探偵の評判が上がれば上がるほど、警察上層部はお気に召さない。ケリーとの別れの予感が忍びこみ、”苦難の時よ、こんにちは ・・・・” と続いていく。 | ||||
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