暴発
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全1件 1~1 1/1ページ
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名無しのオプシリーズの第4弾。もともと自制的で悩む探偵だが本作ではさらに自省が加わり、ハードボイルドというより青春教養小説みたいになってきた。 | ||||
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この作者の名無しの探偵シリーズは何冊か読んでいて、ネオ・ハードボイルドの中でもパズラー的な要素の強い(読んだ中で密室ものも2冊ある)作家だと思うが、本作は「私」が危うく殺されそうになったりするサスペンスはあるものの、謎解き的にはそれほどでもないなという感じだった。途中で明らかにされる動機を持った犯人を示す根拠はかなり薄弱で、まあキャンプ場に滞在している人々の中から選ぶなら、その人物の可能性が最も高いかなという程度だ。最後の意外性については、もっとひどいことまで考えていたので、これも個人的には「暴発」ならぬ「不発」といったところ。 読みどころはむしろ、肺に腫瘍があると医者に告げられた「私」が、事件の捜査を通して、「自分の死と折り合いがついたのだ」と感じるに至るところだろうか。最後の1文はリドル・ストーリー的だ。 なお原題は “Blowback” なので、邦題は直訳だ。 | ||||
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ビル・プロンジーニ『暴発』は、名無しのオプ=探偵シリーズの第四弾である。 探偵は、戦友のハリーからの頼みを聞き、ハリーが経営するキャンプ場へ向かった。そこではレイ・ジェロルドの妖艶な妻 アンジェラを巡って、宿泊客らが悲喜こもごもの駆け引きをおこなっていた。トラブルを未然に防ぎたいハリーは、そのために探偵を呼んだのだ。宿泊客らの関係性を探る探偵。しかし、ほどなくして探偵の目の前でヴァンが断崖から転落するという事件が発生する。運転席の男は事故の前に殺害されていたのだが、男は宿泊客ではなかった ・・・ 肺癌ノイローゼの探偵がついに喀痰検査をし、その結果から逃げるように友の誘いに乗ったところから物語は始まる。本作品の探偵は、精神面でかなりヘナチョコである。人間味あふれるということになるのだろうが、ここはかなりうざったい。 遠くサンフランシスコから離れた保養地で、男女のドロドロの愛憎劇が展開されるのだが、これまた読んでいてゲンナリしてしまう。男の嫉妬は決して楽しいものではないのだ。予想通り死人が出てしまうのだが、断崖から転落した男とのリンクがうまくいっていない分、とっちら感がある。手掛かりとなるクジャクの羽も、真相解明の鍵として弱いように思う。 本作品では、生命の危機にさらされる探偵だが、事件のしょぼさに比較するとここだけ浮いて見える。事件の結末を迎え、なんとなくふっきれたように見える探偵だが、気持ちの変遷もいまいち分かりにくい。シリーズの中では消化不良の作品である。 | ||||
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事件と人生の2つの描写を絡ませた展開が素晴らしいの一言に尽きる。 もちろん事件自体の展開も私には意外の一言だったが、仮にそうでなくても味わいのある作品と言えると思った。人生を感じた。 | ||||
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