暴発



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

6.00pt (10max) / 1件

6.00pt (10max) / 1件

Amazon平均点

3.67pt ( 5max) / 3件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []D
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1987年09月
分類

長編小説

閲覧回数1,069回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数1

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)

1987年09月30日 暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)

〈私〉はサンフランシスコの私立探偵。猛烈なヘビー・スモーカーで、喀痰検査の結果が不安だ。そんな折、戦友のハリーから電話があった。自分の経営するキャンプ場で何か事件が起こりそうだという。その後彼の予言通り断崖からヴァンが転落。だが乗っていた男は転落前、既に殺されていた。現場付近には、なぜかクジャクの羽根が…。これは新しい事件の単なる幕開きなのか。“名無しの探偵”シリーズ、得望の新作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

暴発の総合評価:7.00/10点レビュー 4件。Dランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

自省する自制心が強過ぎる探偵

名無しのオプシリーズの第4弾。もともと自制的で悩む探偵だが本作ではさらに自省が加わり、ハードボイルドというより青春教養小説みたいになってきた。
かつての戦友に頼まれてサンフランシスコ郊外のキャンプ場で警備というか、トラブル防止の役割を果たそうとした名無しのオプだが、キャンプ場に到着した日に殺人事件が起きてしまう。事件にはキャンプ場の客が絡んでいるようで、容疑が全員に掛けられそうな状況だった。
今回は事件捜査そのものも重苦しいのだが、それ以上に、いやな咳の原因を確定するための喀痰検査の結果を待つ探偵の葛藤が全編を支配しており、ハードボイルドを読む爽快感から程遠いのが、ちょっと残念。シリーズ読者以外には、さほど面白くないだろう。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(3pt)

謎解き的にはさほどでも

この作者の名無しの探偵シリーズは何冊か読んでいて、ネオ・ハードボイルドの中でもパズラー的な要素の強い(読んだ中で密室ものも2冊ある)作家だと思うが、本作は「私」が危うく殺されそうになったりするサスペンスはあるものの、謎解き的にはそれほどでもないなという感じだった。途中で明らかにされる動機を持った犯人を示す根拠はかなり薄弱で、まあキャンプ場に滞在している人々の中から選ぶなら、その人物の可能性が最も高いかなという程度だ。最後の意外性については、もっとひどいことまで考えていたので、これも個人的には「暴発」ならぬ「不発」といったところ。
 読みどころはむしろ、肺に腫瘍があると医者に告げられた「私」が、事件の捜査を通して、「自分の死と折り合いがついたのだ」と感じるに至るところだろうか。最後の1文はリドル・ストーリー的だ。
 なお原題は “Blowback” なので、邦題は直訳だ。
暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)Amazon書評・レビュー:暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)より
419598386X
No.2:
(3pt)

シリーズの中では消化不良の作品

ビル・プロンジーニ『暴発』は、名無しのオプ=探偵シリーズの第四弾である。

探偵は、戦友のハリーからの頼みを聞き、ハリーが経営するキャンプ場へ向かった。そこではレイ・ジェロルドの妖艶な妻 アンジェラを巡って、宿泊客らが悲喜こもごもの駆け引きをおこなっていた。トラブルを未然に防ぎたいハリーは、そのために探偵を呼んだのだ。宿泊客らの関係性を探る探偵。しかし、ほどなくして探偵の目の前でヴァンが断崖から転落するという事件が発生する。運転席の男は事故の前に殺害されていたのだが、男は宿泊客ではなかった  ・・・

肺癌ノイローゼの探偵がついに喀痰検査をし、その結果から逃げるように友の誘いに乗ったところから物語は始まる。本作品の探偵は、精神面でかなりヘナチョコである。人間味あふれるということになるのだろうが、ここはかなりうざったい。

遠くサンフランシスコから離れた保養地で、男女のドロドロの愛憎劇が展開されるのだが、これまた読んでいてゲンナリしてしまう。男の嫉妬は決して楽しいものではないのだ。予想通り死人が出てしまうのだが、断崖から転落した男とのリンクがうまくいっていない分、とっちら感がある。手掛かりとなるクジャクの羽も、真相解明の鍵として弱いように思う。

本作品では、生命の危機にさらされる探偵だが、事件のしょぼさに比較するとここだけ浮いて見える。事件の結末を迎え、なんとなくふっきれたように見える探偵だが、気持ちの変遷もいまいち分かりにくい。シリーズの中では消化不良の作品である。
暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)Amazon書評・レビュー:暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)より
419598386X
No.1:
(5pt)

事件と人生を絡ませた展開がすばらしい

事件と人生の2つの描写を絡ませた展開が素晴らしいの一言に尽きる。

もちろん事件自体の展開も私には意外の一言だったが、仮にそうでなくても味わいのある作品と言えると思った。人生を感じた。
暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)Amazon書評・レビュー:暴発 (徳間文庫―名無しの探偵シリーズ)より
419598386X



その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク