偶然の犯罪
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ある学校教師が殺人事件の容疑者として疑われ・・・というお話。 と書くとよくあるサスペンスに思えるかもしれませんが、著者の狙いは全然別の所にあり、主人公が人格者の振りをして実は人格破綻者で偽善者の俗物のよくあるタイプでその主人公がその人格故にどんどん窮地に立たされやがて自滅するという過程を描くことを中心にして進行してゆく小説でした。その自滅の過程が細部まで入念に仕組まれていて、こういう主人公に普通は感情移入することはないのですが、思わず可哀想になるくらい意地悪に描かれて大笑いできる小説でした。最後などは何もここまで・・・と思うくらいのイジメ方で、トマス・バーガーの傑作「危険な隣人」を思わせる程でした。そういう私もこの主人公並のダークサイドを抱えているので自滅しないようにと思わず内省してしまう程の完成度の高いサスペンスでCWA賞受賞も納得の作品でした。 この著者はこれを読むとかなりの筆力なのが判りますが、何故かこれ一作しか翻訳されていない不遇な扱いを受けていて、もっと翻訳して欲しいです。 巻き込まれ型サスペンスのある種の極北。是非ご一読を。 | ||||
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