歌枕殺人事件
評判
歌枕殺人事件の評価:
3.86/5点 レビュー 7件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1〜11 1/1ページ
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歌枕殺人事件の評価:
3.86/5点 レビュー 7件。 C ランク
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①に関して、本作のヒロインはかなり勝ち気で移り気な性格。同性がハッとするほどの、若く美しい女性ではありますが、異性との交際経験が少ないのか、本作では彼女に求婚する他キャラが出てきて、浅見を放り出してデートに行ってしまう。浅見や所轄の地元刑事が、自分の父親が殺された事件で汗水たらしているなか、です。およそ魅力的とはいえない。最低評価のEです。
②浅見作品は地元の所轄刑事と協力しながら捜査を進めていく。それも、捜査本部のなかで日陰者とされているような刑事と。こういう刑事がよい味を出している作品。本来ならスポットが当たらない3枚目刑事が、浅見に惹かれながら一緒に共同戦線を張る。本作の刑事もそうです。うだつの上がらない部長刑事である千田。浅見の熱意にほだされ、休日も返上で働く。浅見が刑事局長の弟であることを最後まで知らないまま、それでも「もうクビになってもいい」と言う覚悟で浅見と事件を追う。ヒロインに煮え切らない浅見に対し、心から心配し、「もう一度ヒロインさんのことを考えてはいかがでしょうか」と。浅見光彦シリーズの中でも、とびぬけて魅力的な千田刑事。最高評価のA。
③謎解きは、殺されたヒロインの父親が書いた、意味深長なメモ書きの内容を追っていくというもの。果たしてどこで殺されたのか。死体遺棄現場と殺害現場が違うのではないか。ヒロインや地元刑事・千田とともに事件の真相に迫っていく。浅見自身も一度は事件解決を諦めるほど。謎解きはまあ、Bランクで。
④クライマックスは、事件解決の爽快感、あるいは、湿っぽさ漂う情緒あふれるラストか。読者の好みは様々でしょうが、ある種のカタルシスは必要だと思います。本作は、浅見が囮になって真犯人をはめて、最後は刑事らが捕物帳を見せるような派手さはまったくない。犯人をみすみす見逃すという、ちょっとしこりが残るもの。人が二人も殺され、千田刑事自身「もう自分は刑事をやめます。自分には刑事がむいてません」と言わせてしまう。いろんな方の人生を狂わされているにもかかわらず、このクライマックス(ラスト)はないなと思いました。E評価。