「魔の海」と恐れられる小笠原諸島沖で、行方を絶っていた大型クルーザーが発見された。

マンモス・タンカーの爆破中止と引きかえに100万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかけられた。

寝台特急“はやぶさ”を取材する週刊誌記者の青木は、1号車の個室寝台で、「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。

氷雨の浅草寺境内で若い女性の全裸死体が発見された。太腿には、上品な顔立ちとは不釣り合いなバラの刺青が彫られていた。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。

原子力船「むつ」は佐世保での修理を終え、新母港の下北半島関根浜へ向かって順調な航海をしていた。

金曜日の深夜、二週続けて若い女性の全裸暴行殺人事件が発生した。十津川警部の指揮のもと、必死の捜査を開始。

東京と長崎とをつなぐ寝台特急「さくら」。

十日間で日本を一周するミステリー・トレイン「旅号」が、三百人の客を乗せて東京駅を出発した。

お遍路でにぎわう菜の花畑の四国路で、遍路姿の老人が刺殺された。同行の若い女性の姿も消えた。

宮崎県高千穂への新婚旅行中、新妻が高千穂線の車中で失踪した。

奇妙な手紙が十津川に届く。

金沢のホテルから失踪した学生時代の親友を探すため、理沙は上野から寝台特集「北陸」に乗った。

能登半島・恋路海岸で一発の銃弾が女を襲った。

盲目のマッサージ師が、白昼都電の車内で毒殺された。毒物はカプセルに詰められた砒素。

青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。

警察官が手を染めた犯罪のからくりは、想定外の結末にいたる。

「東京発「さくら」全乗客の安全と引き換えに、二億円を用意せよ!」殺人を繰り返す凶悪犯から届く、悪夢のような連続脅迫状。

新潟県小出と福島県会津を結ぶ急行「奥只見」の停車駅、浦佐、会津若松、入広瀬で三人の男が死んだ。

和歌山駅前のホテルで大阪の弁護士・安藤英夫が殺害された。

今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時、人を殺す―腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事は、レントゲン室から漏れてくる男女の話し声を聞いた。

大学時代の同人誌仲間に誘われ、五年ぶりに水戸に集まった五人の男女。しかし、一人の男の姿が欠けていた。

毎週土曜の深夜、終電の走る時刻に地下鉄で起きた連続殺人。いずれも青酸死で、行方不明になっていた人物だった。

十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話がはいる。

太陽興産社員の古谷伸行は、一億円を横領して北海道に逃走した。

青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。犯人は一緒に乗っていた男なのか。

札幌行きの豪華列車を爆破する!一億円を要求した犯人グループの一員はすぐ逮捕された。

プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺され、付き合いのあった五人の女が捜査線上に浮かんだ。

白銀を切り裂いて走る列車内で、男が毒殺された。スーツケースを持ち去り、美深という駅で姿を消した謎の女。

毒舌で有名なプロ野球解説者が、甲子園球場の近くで刺殺された。容疑者は低迷するチームのヘッドコーチ。

「次の月曜日に、Aを爆破する K」謎に満ちた予告状が警視庁に送りつけられた直後、予告どおり空港で爆破事件が起きた。

英国の超人気推理作家ビクトリア・ヘイズが、取材のため来日することに。 目的地は長崎。

額に✕印が刻まれた若い女性の死体が続けて発見された。

殺された恋人との思い出をたどり、南房総の旅に出かけた井口勲は、安房鴨川駅前の喫茶店で橋爪亜希と名乗る女性と出会う。

鹿児島・指宿の海岸で、男女の死体が発見された。二人は東京在住で、死因から殺人事件と断定される。

日下刑事の両親が乗った観光バスが消息を絶ち、身代金として、一億円相当の宝石が要求された。

仙台駅ホームに、毎月12月1日正午、和服姿の謎の美女が佇む。彼女は高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆき。

荒川の河原で発見された頭部のない中年女性のバラバラ死体。

戦争の足音が忍び寄る昭和7年。

銀座のクラブを辞め、秋田新幹線「こまち」で故郷・角館に帰る戸塚由美は、フランス料理店オーナー・原田殺害の容疑で刑事に尾行されていた。

深夜のコンビニでレジ係の青年が射殺された。犯行の直前、犯人は青年の名前と年齢を尋ねていた。

寝台特急「サンライズエクスプレス」取材中のカメラマン木下は、乗り合わせたみゆきと名乗る美女と親しく言葉を交わす。

桜島行きのフェリーの上で、鹿児島選出の代議士秘書が刺殺された。

東京の地下鉄で男が刺殺された。

東京の浪人生・橋本真人の部屋で同級生の撲殺死体が見つかった。

浅虫温泉で豪遊した観光客の一人が定山渓で射殺体となって発見され、もう一人が消息を絶った。

東京・上野でホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。

射殺されたのは東京駅構内にいたミス岡山だった。

釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、突然現われた白井香織。

東京月島に建設中の超高層マンションに、若い女性の全裸死体が吊り下げられた。

北陸本線を走る特急サンダーバードが、乗っ取られた。四百人以上の乗員乗客を人質にした犯人たちは、十一億円を要求する。

飛騨高山の旅館の美人女将・夕子が心臓発作で急死したと聞き、十津川警部はうなだれた。

亀井刑事は自身が投稿した俳句が特別賞を受賞したとの知らせを受け、表彰式に出席するため、四国松山へ向かった。

東京の路上で、暴走族あがりのグループに因縁をつけられた青年が、はずみで一人を刺し殺してしまった。

上京中の資産家が絞殺され、現金一千万円が奪われた。高級外車に残された道路地図には、三つの港町の頁に謎の数字が…。

十津川警部の友人、原口が雲仙で死体として発見された。生前、何かにひどく怯えた様子だったという。

京都の旅館で中年女性が殺され、その知人が東京で殺された。双方の現場に残されていた「陰陽」の墨文字。

私立探偵・左文字進は、相棒である妻の史子と、親友で若き私立探偵の川村英祐が射殺された事件の真相を探る。

東京で殺された男が遺したダイイングメッセージ「ヒガサ」。

九州新幹線「つばめ」の車中から、五歳の幼児・福田翔が誘拐された。犯人の要求は、翔の父親が開発した新薬の化学式とサンプル。

大手銀行監査役を退職し、歴史研究会で活躍していた桜井信行が自宅で自殺した。

財団法人“日本の自然と伝統を守る会”理事長が、十津川と名乗る男に殺された?!捜査に乗り出した十津川警部は、自らの名前が騙られたことに驚き戸惑いながらも奈良県十津川村へ向った。

持病の喘息に苦しみながらも、小説を書くことを愛し、華やかな作風と激しい気性から「ミステリー界の女王」と呼ばれた一人の女流作家。

東京のホテルで宿泊客の男が殺され、彼をホテルに紹介した大学教授も行方不明になった。

早池峰山、カッパ淵、曲り家…。

S大学の講師・篠塚昭夫は、韓国人の留学生アン・ミカとの浮気を妻の恵子に知られてしまった。

大手銀行監査役を退職し、歴史研究会で活躍していた桜井信行が自宅で自殺した。

熟年雑誌の読者モデルをつとめる鈴木夫妻が失踪した。

十津川警部の妻・直子がゴールデンレトリーバーを飼い始め、愛犬家の会に入会した。

古代吉備の歴史を研究する、岡山県総社市在住の郷土史家・吉野文彦が、東京のホテルで殺害された。

鑑識技官・新美格の趣味は、通勤電車で乗客を観察しスケッチすることだった。

十津川警部、謎の女『ミスM』を追う! 魅惑の特急が行き交った北陸本線。

千葉県銚子の犬吠埼灯台崖下の岩場で、東京・成城学園に住む私立探偵・本橋哲平の他殺体が発見された。

嵯峨野トロッコ列車観光を楽しんでいた女優の衣川愛理は列車内で奇妙な脅迫行為に遭い、嵯峨野警察署に届け出た。

函館本線の線路際で、警視庁を定年退職した川島が、絞殺死体となって発見された。一方、東京では川島の自宅に空巣が入る。

日下刑事は、叔父・黒田信行のマンションを訪ねる。娘の真紀から、父と連絡が取れないと相談されたからだ。

東京、横浜、松江で、資産家を狙った高額身代金目的の誘拐事件が発生!いずれも犯人は身代金を手に入れ、人質は解放された。

都心の高層マンションのモデルルームで、見学客の一人が撲殺された。持っていた名刺は偽者で、別人と判明。

2度の受験に失敗し、浪人生活を送る木村昌彦。

フリーカメラマンの木村敦は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故緒方秀郎が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。

カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。

母親孝行がしたくて、九州の名所を巡る超人気豪華列車「ななつ星」ツアーに悪知恵を働かせ紛れ込んだ小悪党・賀谷大三郎。

「ベストセラーを出しませんか」売れない作家・三浦に、出版社の社長から執筆の依頼が来る。

広島電鉄の若い運転士が路面区間で制限速度を20キロ超過する不祥事を起こし、処分を受けた。

連続殺人の現場に残された「大義」の文字。

愛し合っていた筈の妻が突然失踪し、投身自殺する―なぜ、どうして。

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。

戊辰戦争の傷跡癒えぬ東京で、美女ばかりを描いた錦絵が評判を呼んでいた。

突然、妻・絢子が失踪した。その理由がわからないまま失業中の迫水は、思いつくかぎりの手がかりをたどり妻の行方を追う。

しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。

名作『慟哭』から十四年。ふたたび「宗教」をテーマに、魂の絶望と救いを描いた雄渾の巨篇。

両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。

仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

一面識もない財界実力者に呼び出された青年ジュアン。

ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。