華の棺
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女流作家が良かったので購入しました。淡々と話が進んで行く感じです。 | ||||
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西村さんの作品はほとんど読まないのですが、「小説家そのものの話」ということで前回の『女流作家』も読みましたし、今回も遅ればせながら買って読みました。 五月二十五日の午後の便で、江本夏子が、フランスから帰国すると知らされていたので、編集者の何人かが、矢木と一緒に、関西空港に、迎えに行った。 これは冒頭部分ですが、全編通してこんな感じです。つまり「読点」が多いのですが、これがはじめは面白くて笑っていたのですが、この不可思議なリズムがあとになると慣れて来てよくなるのですねぇ。 話としては、山村美紗さんを思わせる「夏子」をめぐる四角関係で、それに西村京太郎さんを思わせる「志賀」の古代史をめぐる小説「謎のヤマタイから真実の大和へ」が入れ子構造となったりして絡んでくる、というものです。 それにしても大時代的な文体と内容ですし、3人が「あれ」になって、1人は「あんなふう」になってしまうなんて、ほんとうにびっくり仰天するのです。 | ||||
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女流作家の続編である。山村美紗の作品を全巻読み途中なのでとても興味を持って読んだ。山村美紗と西村京太郎に興味のない人は読まない方がいいかもしれない。山村美紗と西村京太郎に興味のない人でも次の人は読んでもいいかもしれない。1 古代史に興味のある人2 松本清張と高木彬光の論争に興味がある人3 ミステリーなどの出版社の裏側に興味がある人ただし,古代史については,ある程度興味がある人だと物足りないかもしれない。 | ||||
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『女流作家』の時も感じたが、西村京太郎にはもうミステリー以外は書けないのだろう。西村と山村美紗、松本清張と高木彬光を描いているが、大物作家たちの秘密に触れているという緊迫感がまるでない。エロティックなものがまるで感じられず、ただあらすじでも読んでいるようだし、古代史関係のネタもひどすぎ。要するに「人間」が全然描けていない。 | ||||
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多くの脚色がなされているものの、登場人物の夏子は故山村美沙氏であり、没後10年での鎮魂作品という位置付け。 また、登場人物の矢木は、著者の西村京太郎氏自身が、脚色されて著されていると思われ、大変興味深い。 この作品での、主要登場人物は、ほとんどが作家だ。 本書では著者の過去と未来が綴られている。 過去に相当する部分は、故山村美沙氏との関係と、彼女の特異な性格の披露だ。 彼女は独特な気性の持ち主であり、精神的に病んでいる面もあった様だ。 このいきさつが描かれるのが、本書の大きなテーマだ。 一方、著者が、出版社や編集者を皮肉っている部分がある。 作家が病魔に倒れた時、編集者は、作家の健康よりも、原稿の方を優先して気遣う。 人間として、どうかとは思うが、企業などを含めて、個人の健康よりも、 組織の運営の方が優先されてしまうという面は、あるにはある。 それが社会の仕組みであるとはいえ、作家とは、ある意味、非常に寂しい仕事ではある。 著者の未来を感じる部分は、歴史小説が挿入されている点だ。 普通の歴史小説は、おおむね史実に沿っていて、作家が想像を加味する。 ところが、挿入されている古代史を中心とした歴史小説部分は、想像ではなく創造だ。 史実が不明の部分に、架空の新しい歴史資料の発見を盛り込み、著者は何と、歴史を創造した。 未来を創造するのではなく、過去を創造するというところに、著者の未来を感じた。 ベテラン作家故の、洗練された面白さを味わえる。 | ||||
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