われは幻に棲む
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さすがに設定に無理がある、破綻している──て言ったら野暮? でも無反動で13メートルの幅を跳躍できるとか、素手でタイル張りのビルをよじ登るとか、2メートル以上の高さに飛び上がるとか、しかもそういった芸当を教え込んだのがただのおっさんとか。超能力とかありの話ならまだしも。 | ||||
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愛と性欲にまみれても生きなければならない3人・・・・。 現代小説ではないのに、こんなにワクワク、ドキドキする小説は久しぶりだった。 女優の中根が犯されてる場面は、誰もが1度は妄想したことがあるだろう。 最後がまた悲しくて素晴らしい。 | ||||
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登場人物は勿論、物語のイメージも鮮やかな変貌を経ていく作品だと思う。冒頭で、「ち一号」が銀行強盗を劇的に成功したり、この一部始終の奇妙な目撃談について、野心的な精神科医が大胆な解明説__結果的には間違いだったが__を展開した辺りまでは、むしろコミカルなアクション小説みたいに感じられた。やがて番犬殺しの続発と「鬼女」の登場によって、犯行側は少し不気味な集団__「ち一号」がまんまと逃亡した時に、「仙人」もいることを知っていたから__であり、これから起こるのも実は血腥い活動なのだろうと思えてくる(登場する、例の精神科医や警察関係者もそれを述べていたが)。そして大竹夫妻の惨殺事件によって、第四章以後は確かに残酷な物語__動機は絶対、復讐だよな、とすぐに勘付いたものだ__だったと証明される。でも、ここからが凄いのだ。「鬼女」=朱美(=則子)が、読んでいるこちらの頭の中でも変貌するのである。登場して暫くの間は、ただの恐ろしい殺人鬼にしか見えない。それが第六章で女優・中根恵子宅を襲った辺りから、冷酷で機械の如き殺人者ぶりに加え、良くも悪くも熱い人間的感情をも窺わせる面を見せ始める。これはやはり、育ての凶悪者・「仙人」を捨てたことがきっかけであろう。さらに井上美紀と出会い、女性同士の恋愛関係に入って以後の彼女は、ハッキリ言って一種のアクション・ヒロインであった(美紀を誘拐した者が、悪しき政財界の有力者だったから余計そう感じる)。だから最終第九章__『決戦』。題からしてそれらしい__の活躍は、ひたすらカッコいい。・・・ここでちょっと考えた。朱美は、肉体的には男性を知っている。でも、特定の男性を愛したことはなかったのだ。人間的な優しさを身に帯びだしたきっかけは、美紀との恋愛である。つまり精神的・本質的には処女同然ではないか?『修羅の峠』の越路津恵とか、『幻想都市』の里原真砂__彼女らは肉体的に穢れを知らなかった__と、ある意味共通した、寿行さん流”理想の女性”の面があったように思えてならない。だからあれほど多くの人命を奪っても、父の愛で再生への希望の灯がともる、という感動の小説風ラストを迎えることになったのではないか。本作品最後にして最大の、変貌あるいは逆転が可能になった理由は、この点にあったと考えてもよさそうだ。 | ||||
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西村寿行の作品ですので、性描写に露骨なところもあります。 が、全編に描かれているのは親子の情で読後ホットします。 | ||||
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