鬼女哀し
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私が感じた限りでは、この作品の本当のテーマは、<容貌に恵まれない人物(特に女性)の不運さ>みたいだ。一見、”革命運動”対”国家権力”あるいは”一般社会”という闘いを描いているかの様だが、実は違う。ハイウェイ狙撃犯集団、そして一度は崩壊しかけた彼らを延命させ、事件の舞台を海上にまで拡大させた”塚田”こと中根が、一方の主役なのだが、思想的には全く無関係、もっと言うなら正反対にも見える両者なのである。だから、思想内容よりも行動や感情__特に作戦と生命に関わる__について述べるくだりが多い。その代表的な問題が、”鬼”にずっととり憑かれていたという野口康子(ハイウェイ側の元指導者)にある。異性と縁のなさ過ぎた半生こそ、彼女の社会秩序や国家権力への敵視、その理論武装(らしきもの)の基本になっていたようなのだ。彼女の不運さをより印象的にするためだろうか、人質になった何人もの女性が__一種の現実逃避なのだろうが__まずまずの状況適応をし、自己崩壊に至らずに済んだのは、男たちから異性として歓迎されたおかげだと描いている。私としては、「”革命家”や”過激主義者”はモテない連中」なんて決めつけには賛成できないが、人によっ色々な主張があって当然。だから、この作品を読んで感じるものは、ズバリ「鬼女哀し」という題名そのものでも得るところ十分ではないか、と思っている。 | ||||
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