炎の大地
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舞台はブラジル。日本は全然出てこない。でも寿行さんが、当地についてよく調べたせいだろう、土地勘が不足したような読後感は抱かずに済んだ。それはまた、力を入れて描写・表現したのが”運”や”縁”や”感情”だったせいもあったに違いない、と思う。南米に移住した二家族の内、水野家は比較的順調だった。対して彼らと船内で知り合い、いつか助け合おうと約束した根岸家は、苦労続き。それでもブラジルで水野家と再会し、協力し始めてからは幸福な日々となった。しかし折角の幸福も5年前、タバーレス一味に強盗・暴行の対象にされて突然の終わりを遂げた。生き残った根岸家の兄弟(三郎・四郎)と水野家の娘・直子は、お互いのその後も知らないまま、苦闘の人生を送る。三郎達は、「あの時こんなことがなかったら」などと悔しく振り返る出来事もあれば、「大変な目にあったけど、お蔭でちょっと儲かったな」といった体験の両方を持つ(特に浅脇警視正と知り合えたのは、親の代からの”縁”なのだ。浅脇もそう感じるが)。こうした経験が、遂には直子との再会も与えてくれたのだが、その時直子は癌に侵されて、もはや死も遠からぬ状態にあった。その直子の願いを叶えるべく、水野家の墓地に向かうすがら、宿敵のタバーレスとのトラブルに遭い、三郎は殺され、直子も死んでしまう(双方の親の考えから、ずっと順調だったら結婚した筈の二人が、ここでほぼ同時に落命したのも、かなり胸痛む結果だと感じた)。怒った四郎。タバーレス率いるガリンペーロ__という、ダイヤモンド採掘を隠れ蓑にした、一種の犯罪者集団__は滅びる。半分は四郎の、この怒りによる反撃によって。残りの半分は、浅脇とロボスやフランジェリといった、正義派の”権力側”が、知恵と勇気と実行力でもたらされるのだ。この辺りは、少しぐらい残酷な描写でも許せる。何しろタバーレスが、この上ない悪党なのだ(処刑される際の命乞いが、なんとまあ浅ましい有様か!)。”感情”の描写として、凄い解放・発散に溢れている。この作品でしばしば語られる、「赤い土の土埃」とは、登場者の”運”が揺れるシーンを印象させるみたいだ。ところによっては、血を表してもいただろう。でも、今年オリンピックが開催されるブラジルには、何しろ明るくて力強い炎が似合うだろう。その年に本作品を読めたのは偶然に過ぎないが、そんな私は勿論、皆様もできれば、日本選手ばかりじゃなくて、開催地ブラジル・リオそのものを熱く応援してみましょうよ、ぜひ!なーんて、ホントに熱っぽい気持ちにさせる作品でした、悲しいシーンや怖いシーンが多かった割に。 | ||||
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高校生の頃読んで、短めの長編ながら記憶に残っている作品。他のものにくらべあっさりしているが、スカニヤン・バーブスがカッコイイ。 | ||||
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寿行作品としてはまとまってる。 ので、ああ読んだ、以外の感想は良い尻しかない。 親を失い行き倒れのところをジャングルで独り暮らしをしている 男に拾われる兄弟。 男はちょっかいを出してはいけない女があまりにもいい尻をしていたため 自分の人生を崩壊させた。そこへ14歳のぴちぴちの尻が。 先生にしては切ない求愛。うん。意外なほど。 助けてやったではないか、食わせてやったではないか、と続くけど。 弟までも狙っているのに怒った兄に事故を装って殺されました。 長じてリバオーケーの同性愛者としてカネを得た兄と何も知らなかった弟の 相克、が描かれます。 でもね、山場は尻に対する愛だよ、尻。 | ||||
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