浅草偏奇館の殺人
- 館 (42)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
浅草偏奇館の殺人の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時折戦争の描写、プロレタリ、天皇絶対、 警察、左翼そこにアナーキストなど、国家の敵とみなされ、激しい拷問そして死亡。思想、芸術の弾圧や人権無視の権力の暴力には心が打たれる描写もあります。登場する男性の死亡は小林多喜二の投影とも記載があることにびっくりしました。 今回の話では昭和7、8年の戦争時。踊り子の年齢が10代そのような状況でエログロな踊りでの活躍。しか し殺害され、そこから次々踊り子が殺されて連続殺人になる。これらを読んでいくと最後考察でまさかと思いました。 時代背景や警察との関係なども読んでいくとなんとも言えないですが全体を通して、私はいい作品と思いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本、単行本も出ているが、この新書の表紙が一番いい。 ずいぶん前の本を今頃読むのもなんだかと思うが、購入したまま、表紙だけ眺めて、十六年たってしまった。そんな本もあるのだ。この所浅草に興味を持ってるせいもある。物語は、戦前の浅草六区で踊子が何人も殺された事件を、50年後に追想として語る、という内容だが、トリックは最低の部類に入るだろう。 浅草の空気感や、情緒は満載されている。しかし、トリックは都合よぎる。一応書かないけれど、こtれは、ある意味「あぁあああ!」と驚きますよ。十六年も読まなかったのは、なにか天の声だったのではないかと思う。 (意見にはいろいろあると思うこれは個人の意見である) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
偏奇館というと麻布にあった永井荷風の邸宅の通称だが、ここでは戦前の浅草六区にあった芝居小屋という設定。 レビューや芝居好きが高じ、天ぷら屋をたたんで芝居小屋『偏奇館』を始めた永井の親父さんの小屋で文芸部員をする『私』の視点で進行するミステリー小説である。 西村京太郎氏は昭和5年生まれとのことだが、小説の舞台は昭和7〜8年。氏が当時を直接知るはずはないのだが、自分の生年の頃にノスタルジーを感じるのは西村京太郎氏も変わらなかったようだ。 『偏奇館』の踊り子が次々と殺され、『私』は客寄せと犯人逮捕のために『踊り子殺人事件』なる芝居をかけるのであるが、戦争前夜の緊迫した時代の空気が良く描けていて、当時を知る良質の風俗小説としても十分に楽しめる。 ライバルの芝居小屋のサトウハチローやエノケンが出てきたり、川端康成の『浅草紅団』の話が出てきたり、当時の浅草六区の雰囲気がふんだんに盛り込まれていて、読んでいて楽しい小説である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
川端康成が愛したという浅草。 御芝居の街浅草。 なんとなく文学的な匂いのする作品。 やや暗く,男中心の記述なので,好き嫌いがあるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和7年から8年にかけての風俗と、戦争へ否応なしに巻き込まれる人々の緊張、かすかな抵抗を「偏奇館」を舞台に描いてほとんど哀愁すら感じる一編。ミステリとしてはWhydunitを中心としたやや不完全なものだが、たとえ細部のディテールが不足していようとも戦時中を書くという心意気と、この設定でなくてはミステリとして成立しないという点で大いに了とされるべき。特高に虐殺される知人、義捐金のために強盗を働き死亡する友人の姿を見ながら時代にどのように関わるべきかを問いつづける「私」と、浅草への愛からこそエロ・グロを貫こうとする「偏奇館」の先輩との微妙なすれ違いもよい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|